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2012-03-10

「ワンダーガーデン・四華編」 観劇記

3月10日、座・高円寺にて、午後3時から開演の 「ワンダーガーデン」を観てきました。

wander2.jpg


数日前に思い立ってチケット購入。出演者は大いに気にしますが、どんなストーリーかは観てからのお楽しみ(いつものごとく)ということで、ほとんど内容の予備知識は仕入れぬまま。

今回、興味あったのは、演劇集団キャラメルボックスの看板女優のひとり、大森美紀子さんの演技。キャラメル以外ではどんな演技されるのかな・・・と。また、昔のグラビアアイドルの面影を全く見せない、いえ完全に消し去った高橋由美子さんの舞台人としての見事な変貌ぶりもここ数年、すごいなあと感嘆しており、その高橋さんの演技も楽しみでした。

しかし、他のおふたりの女優さん、澤田育子さん、小椋あずきさんはお名前も知らなかったので、(私の観劇対象はごく限られておりまして・・・^^;)、思い入れはなく・・・。

さて、劇場に入り、舞台が目に入った瞬間、その幻想的な美しい舞台セットにたちまち目を奪われてしまいました。

向かって左に、緑の葉に覆われた円柱がすうっと弧を描いて立ち並び、向かって右にはこれまたアイボリーの円柱がギリシアのパルテノン神殿を少しばかり思わせるように何本か立ち・・。その左右の円柱群の間の広がりには、ガーデンテーブル、チェア。舞台奥には、草花の茂み。左の円柱には、鮮やかなピンクの光があたり、そして、舞台全体を濃く鮮やかなほかの色が美しい調和を生みながら覆う・・・。

この舞台の優しくも、鮮やかな美しさだけでも、観に来た甲斐があったと思いました。

舞台美術は本当に大切ですよね。改めてそう感じました。いまや、幕があがったりさがったりするお芝居やミュージカルはないですよね? 劇場内に足を踏み入れ舞台の上にセッティングされた空間を目にした瞬間、私たちは既にその作品を味わっているわけです。舞台が始まるまでのしばしの間、舞台におかれた家具の配置や色彩、また不思議なオブジェなどを見て、これから舞台で展開されていくドラマのワールドを自分なりに想像し、またワールドに入っていく心構えも自然にしている・・・。

「ワンダーガーデン」のタイトル通り、不思議な美しさを秘めた庭。この素敵な舞台でどんなことが起きるのか、開演までわくわくしながらうっとり舞台の上の「庭」を眺めていました。。

そして・・・・にぎやかにコミカルに、しかし気品にも満ちてお芝居が始まりました!

広い庭のある洋館に暮らす、相川千草、薫子、葉月の三姉妹。長女の千草は海軍士官、杉山孝明との結婚が決まったばかり。そして、その杉山の妹である桜が加わり、三姉妹から四姉妹へとかわる。それから4人の姉妹たちが明治の終わりから大正、そして昭和初期までの20年間をどう生きたかが描かれたのがこの作品。個性あふれる4人の女たちが辿った20年間は、実に愉快で滑稽でもあり、かっこよくもある。そして愚かでもあり、賢くもあり、哀しくもあり、痛快でもある。

そうです・・・

非常に面白く、素敵なおしゃれな作品でした!

とにかく、この作品を観終ったあと、綺麗な明るい色のシフォンのヴェールをふうわり体全体にかけてもらったような、優しい穏やかな気持ちになりました。

(何度も書いてしつこいですが)美しい舞台美術、レトロな音楽、よく考えられた音響・・・・そして4人の女優さんの演技力!
特によかったのは、高橋由美子さん、小椋あずきさん。

高橋さん、何度かセリフ、かみかみでしたが、それもご愛嬌。それぞれの女優さんは四姉妹のうちの一人とあと男性も演じます。高橋さん演じる、シャープだけれどユーモアにも富んだ美しい才媛である次女の薫子、品格もあり、とてもかっこよいハンサムウーマン。そして、高橋さん演じる、女たらしの詩人の滑稽なことといったら。でも、セリフもかっこいいし、動きもかっこいいんです。が、その決め具合がまた可笑しすぎる・・。それにしても、高橋さん、相当体鍛えてらっしゃるのでは・・・と思いました。詩人役のときに、何度も足を高く上げるシーンがあるのですが、実に優雅に高々と上げていらっしゃる・・・。私なんて、足、上がりません(-_-;)(比べるのが間違っておりますです、はい;;;)  本当に力のある舞台女優になられました。無理をされないナチュラルな年齢の重ね方も素敵だと思いました。

そして、この舞台で初めて存在も知った、小椋あずきさんでしたが、この方の演技も非常に面白い。兄と結婚する千草とその妹たちに初めて会う時の桜は、ただのおぼこい少女。それが、4人の中で最も過激な人生を送ることに。その変貌ぶりも必見ですが、小椋さんの男役も非常にいいのです。小柄な女優さんですが、全然小さくない。どっしりした存在感を感じさせてくれる女優さん。

それから、キャラメルの大森美紀子さん。うん、大森さんは大森さんでした。キャラメルでも、この舞台でも。ちょっと熱すぎるにぎやかな演技。純真な乙女であり、まじめな婦女子たらんと努力を続ける、長女の千草ですが、その頑なさゆえにどたばたじたばたも多く、大森さんにはぴったりの役だったように思います。しかし、大森さんの男役、これがすごくよかったです。大森さん、男役、ものすごくお似合いでした。これは新しい発見。(キャラメルでも男役されたことあるでしょうか?)素敵な殿方でした。

三女の葉月を演じた澤田育子さんも個性的な女優さん。しかし、澤田さん演じる男性の役作り・・・チャップリン的で、面白かったのですが、もっと普通な感じの男性でもよかったかも? ちょっと凝りすぎていたような・・。いやしかし、これはこれでよかったのかも・・・。ほかの方のご意見もうかがいたいところです。

ところで、この「ワンダーガーデン」は、 わかぎゑふさんが、2009年夏、劇団花組芝居のユニット四獣(スーショウ)に依頼されて書き下ろした作品の再演とのこと。 今回も、「四獣」による公演があります。つまり、私が観た女優4人の「四華」のバージョンとふたつのバージョンがあるのです。「四華」がとてもよかったので、「四獣」バージョンも観たくなりました~~~。

面白かったのが、最後の挨拶。4人の女優さんのカーテンコールのとき、「素敵なお兄さんたちを紹介しまーす」と。そして、四獣のお兄様がたの登場・・・。そして巧みに「四獣」バージョンの観劇をお誘いくださいました。そこで、お得情報も飛び出し(?)ました。この作品の半券をお持ちの方は、1000円引きで17日までの公演のチケットが買えるとのこと! 「ただ、既に正規の料金で2回分チケットを購入してくださっている方もいらっしゃると思うのですが、どうか、お心を広く持ってくださいまし・・・(確かこういう感じで・・・)」と、小気味いい感じでお願いされていました。いや、本当に「四獣」バージョン、観たい・・・。「四華」と観比べたい・・・。

玉造小劇店配給芝居Vol.9
日本劇作家協会プログラム
「ワンダーガーデン」
作・演出 わかぎゑふ 
出演 ●四獣(スーショウ)
        桂憲一(花組芝居)
        植本潤(花組芝居)
        大井靖彦(花組芝居)
        八代進一(花組芝居)
    ●四華(スーホア)
        高橋由美子
        大森美紀子(演劇集団キャラメルボックス)
        澤田育子(拙者ムニエル/good morning N゜5)
        小椋あずき
公演 2012年03月08日(木)~03月18日(日)
会場 座・高円寺1


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