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2011-12-14

11月・12月観劇記    ~共通するテーマとは~

11月6日、 シアタートラムにて 『往転』。
12月4日、あうるすぽっと にて『おやすみ、母さん』。
12月11日、サンシャイン劇場にて 『流星ワゴン』。

では、まずはまだ上演中の『流星ワゴン』観劇記から。

『流星ワゴン』

pic_visual01.jpg

12月11日、午後2時開演、演劇集団キャラメルボックスのクリスマスツアー、東京公演。

『演劇集団キャラメルボックス』の名前を知らない人はきっと多いと思います。もちろん、東京近辺在住で趣味が観劇という方なら、もしかしたら50%位の知名度はあるかもしれません。早稲田大の演劇サークル出身のメンバーが社会人の演劇集団として発足させてからもう26年。私が、その存在を知ってからも20年以上。その間、海外に暮らしていた時期もあり、毎年毎年その作品を見続けてきたわけではありません。

こんな言い方をしてはよくないのですが、作品の全てが傑作とは思いません。が、かなりの確率で、血沸き踊る感覚を得られる作品が多いのも事実。けれど、2年前の『ラビットイヤーズ』はよくなかった・・・。脚本が散漫で、登場人物に感情移入ができず、登場人物の行動や存在意義に必然が感じられませんでした。それで、つい昨年は作品を観るのをスキップしてしまいました。

では今年はなぜ観ようと思ったのか。重松清さんの作品はよい物が多いし、好きな作品もあります。が、『流星ワゴン』は読んだことがないので、原作のファンだったからというわけではありません。「まあ、やっぱり12月はキャラメル観なきゃ・・・」という、キャラメルに期待する気持からだったと思います。

いや、肝心の感想に入る前に何をぐだぐだ書いているか・・・というと、とにかくこれが伝えたかったのです!!

とにかく素晴らしい!
文句なしの傑作。
キャラメルボックスの代表作になること間違いなし!!!


本当に今年は観にきてよかった。終わった後、お隣の男性ふたり組も「これはキャラメルのベスト3に入るな。」と話していらっしゃいました。

さて、原作を読んでいないので、脚本が原作に忠実であったかどうかはわかりません。が、とにかくこの脚本は素晴らしくよくできています。登場人物の描きかた、無駄のないセリフ、場面構成。引き合いにだしては申し訳ないのですが、2年前に欠けていたものが全て揃っていました。相当、脚本家成井豊さんは原作を読みこまれたのだなあと思いました。(当然だとは思いますが) そして舞台作品に構築し直すうえで、必要なもの、不必要を丁寧にふるいにかけていかれたのでしょう。

〈簡単なあらすじ〉
主人公の永田一雄38歳は、職も失い、家庭も壊れかけ、父親も病気で危篤状態。生きる希望を失い、もう死んでもいいなと漠然と感じたときに出会った橋本さん親子。不器用だが誠実な人柄の橋本さんと元気な息子の健太くん。橋本さんが運転する、オデッセイ。そのワゴン車に乗って、一雄は過去をやり直せるかどうか、不思議な旅に出ることになる。そして、それはこの世の人ではない橋本さん親子の絆を確かめる旅でもあった。


キャラメルのよさ・強みは役者さんの層の厚さ。どの役者さんもうまい。今回、特に素晴らしかったのは、一雄の父親、忠雄を演じた三浦剛さん。裸一貫で会社をいくつも興し、多くの人を雇い、危ない橋も幾つも渡ってきた男。強面だが、実は家族に深い愛情を抱く。が、息子、一雄は金貸し業を営む父親に反発、会社をつがず故郷を離れて、東京で就職。そんな息子に腹を立てたまま、時間は過ぎ、とうとう自分は病床に伏せることに。そんな、頑固な親父、だが実は必死に息子を愛し、息子のために何かしてやりたいと願う、優しい父親・・・「ちゅうさん」。その「ちゅうさん」の絶対的存在感がこの作品を傑作に仕上げていると感じました。三浦さんの風貌からこの役ははまり役に間違いありません(!)。が確かな演技力がなければ、ここまで見事な存在感は出せません。ああ、こんなお父さん、いいなあ・・・。そう思いながら「ちゅうさん」を観ていました。

他にも、健太くんを演じた林貴子さん、一雄の息子役の原田樹里さんも、本当に少年にしか見えませんでした。一雄の妹役の前田綾さんも、コミカルな演技のうまいこと。もちろん主人公、一雄を演じた阿部丈二さんのくたびれ感漂う演技もよかったです。そして、橋本さん役の西本浩幸さんや大森美紀子さん、坂口理恵さんらキャラメルの顔である役者さんたちの安定した演技には観ていて嬉しさがこみあげます。本当に。劇中にかかる曲もいいですし、舞台も幻想的なブルーの光が印象的で素敵でした。笑いあり、郷愁感あり、そしてじわじわきて心の奥を揺さぶる親子の情、友情、そして感動ありのキャラメルのよさがたっぷり堪能できた作品でした。

人と人の絆を追及するキャラメル作品の新たな傑作の誕生です。
この冬、是非観ていただきたい作品です!


演劇集団キャラメルボックス 『流星ワゴン』
サンシャイン劇場にて  12月25日まで!
出演:  阿部丈二  西川浩幸  大森美紀子 坂口理恵 岡田さつき 菅野良一 前田綾 岡内美喜子 畑中智行 
      三浦剛 林貴子 原田樹里


*開演前の2人の新人さんたちの「観劇に際しての注意事項説明」パフォーマンスも立派でした。
特に、男性の声のよく通ること、しっかりしていること。爽やかなルックスで、これから有望な新人さんだと思いました。
お名前は忘れてしまいましたが!

さて・・・『おやすみ、母さん』『往転』はまた後日・・・。

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に魂を奪われてから、すでに1年あまり。しかし、ごく最近、4年ぶりに東京にもどってきました! 久々の東京生活も実にスリリング♪

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