2008-11-22
SPRING AWAKENING観劇 (15) 〜本当に美しい永遠の名作と痛感〜

11月1日から実に3週間ぶりのSA観劇。
ところが、寒いのなんの、劇場に近づいてきたので、バッグからカメラを取り出し、手にぶらさげていたら手がたちまち凍りつきそうになってしまいました。マイナス1度くらいだったでしょうか。風が冷たくてもっと寒く感じました〜。
けれど、劇場前はご覧の通り、列が長く出来ていて活気があり、劇場に入っても、お客さんが多くて熱気を感じました。いいことです! と、お気づきの方もあるかと思いますが、劇場前に、1月18日が最後の公演!という赤い看板。3週間前にはまだありませんでしたが、この看板に、いよいよあと2ヶ月なんだなあとしみじみ思ってしまいました。
お客さんが、2時の開幕直前になっても五月雨式に入ってくるので、いつもよりわずかだけ開始時間が遅れたかな。(といっても数分のこと。)
今回、マーサ役が代役のERYN MURMAN、アンサンブルにERYNのかわりに以前もアンサンブルをつとめたJENNA USHKOWITSが入っていました。久しぶりに見たJENNA、きれいになっていました!
今回で15回目のSA。3週間もあくと新鮮な気持ちで観ることができました。そして今日の舞台は、今までの中でも最高の舞台のひとつでした!
みーんな、のって演じてくれていました。ひとりひとりが素晴らしかったです。間の取りかた、抑揚のつけかた、視線、表情...今まで観た演技とは、なにかがちょっとずつ違っていました。なんでしょうか。もうすぐ終わる、ようし、終わるまでとことんやりきるぞ、もうすぐ終わるんだ、だからこそもっと自由に自分の役を演じてみよう、いや演じよう...というような意識が働いているのでしょうか。
アダルトマン役のGLENN FLESHLERさんの怒鳴り声も迫力迫力、劇場中の空気がピキーン、でした! アダルトウーマン役のCHRISTINE ESTABROOKの、最初のウェンドラとのからみも、ウェンドラが妊娠したと発覚した時の苦悩する場面も、今までよりもっとしっくりきた感じでした。
ボーイズたちも、よかったです〜〜〜〜〜。
モーリッツ役のGERARD CANONICOの演技も、今までで1番じーんときました。どの場面でも力が入った演技なので,観ていて息苦しく感じてしまうことがあるのですが、今日は最後のほうなど、私の横のお客さんが、ひっくひっく声をあげて泣いているほど、観客にモーリッツの悲しみが伝わってきました。また、GERARDくん、やせたような気がします。かなり、激しくエネルギーを消費する役なので自然とからだが引き締まったのかもしれないですね。特にお顔がひとまわりほっそりしたと思います。脚も〜。
イルサ役のEMMA HUNTONもますます演技が達者に。まだ17歳と若いのに、歌も演技も人をひきつける、すごい逸材。モーリッツを必死で誘うシーンはこちらも思わずもらい泣きしそうな、静かな思いのこもった演技でした。
マーサの代役のERYNもなかなかよかったです。彼女の演技は始めて観ました。顔立ちもかわいく、お下げ姿が似合っていました。歌は、パンチがちょっと物足らなかったですが。
それから、すごくキュートだったのが、メルキオールのHUNTER PARRISHの前髪。HUNTERはこの3週間の間にヘアカットをしたらしく、ほんの少し印象が変わっていました。髪切りたて、床屋さんに行ったのね、みたいな。(短すぎるわけではなく、ちょっと髪のボリュームが少なくなったという感じ。変なわけではないです!) で、その前髪が、舞台が始まったばかりの頃、私が座っている舞台左側から見ると、一筋、ピンとおでこから飛び出ているように見えたんです。なんだかものすごくかわいらしかったです。でも、途中からは、前髪全体がふんわり自然に降りてきて、気にならなくなりました。
で、HUNTERの演技。もう、言うまでもなく、素晴らしいです。今日のラテン語の授業の場面、先生役のGLENNさんがのりにのっていたので、棒でメルキオールをたたくときの力のこもり具合といったらすごかったです。特に2回目、パンと棒をメルキオールの胸に振り下ろした時のメルキオールの制服から立ち上るほこりのすごかったこと。で、先生に「DO I MAKE MYSELF CLEAR? どうだ、わかったかね!」とすごまれたあと、くやしそうにメルキオールがしぶしぶ、「YES」と答えるのですが、あまりにたたかれた勢いがすごくて胸がつかえたのか、本当にくやしくて声が出にくかったのか、最初に「YES」と声を振り絞って出したのが、本当にかすれていて、珍しく、もう一度「YES」と言いなおしていました。...ミュージカルやお芝居の好きなところはこういう瞬間です。絶対にどの場面も毎回同じではないんです。小さなわかりにくい変化もあれば、わかりやすい大きな変化もありますが、必ず毎回違うのです。で、その違いにきがついたりすると、なんだか嬉しくなってしまいます。
そして、今日の舞台で1番なにより嬉しかったこと! それは、新しく発見したMATTのハンシェンの演技!
多分というか絶対今までなかったと思うのですが、観たことのない表現をハンシェンがしたのです。場面は、ひとりHのところ。書くと恥ずかしいんですが、ハンシェンがその行為の最中、小さい子がよくやるように、上唇をプルルルというふうにふるわせたんです。その表情があまりにキュートで無邪気に見えて、いやあメロンパンナのメロメロパンチを受けたようになってしまいました〜。ああいう表現は今までしていなかったと思います。この3週間での変化です。いつからそういう表現も取り入れたんでしょう。それとも今日だけだったのでしょうか。明日も観にいくので確認せねば! (ところで、あのプルルル...とやる技、私は何度練習してもできないのです。我が家の子どもらはうまくやってますが。普通はできるものなんでしょうか?)
そして、ハンシェンの演技で気にいってるところのひとつ、モーリッツが中間試験にパスして喜びの報告を友人らにする場面、アーネストがモーリッツに微笑むと、隣のハンシェンがアーネストを軽くにらみます。で、それに気づくとアーネストはちょっと困って、悲しげな表情をするのですが、今日はアーネストはハンシェンの視線に気がつかぬままでした。ハンシェンが不満げにアーネストを見ているだけでした。
今日の席は私的にはベストに近い席で、Bなのですが、前に座席がないので、私の前はもうステージという感じ。ANDREW DURANDのゲオルグが2幕目は、私の目の前で歌うような形になることがあるのですが、このANDREWもとても好青年です(前回、STAGEDOORのところで待ったときに、彼も出てきてくれてちょっとだけ言葉を交わしたのですが、とてもやさしい雰囲気の若者でした。) でも、あまりに近すぎて、じっと見ると失礼な気がして、ちらちらと見ていました。で、ちらちらと見ながら、彼もいい表情しているなあと感じました。モーリッツの悲劇に顔を曇らせ、目を伏せ、涙をこらえている感じがなんとも愛しかったです。
ああ、でもやはり、この悲しい場面、今回の席からは、ハンシェンの涙は見えませんでした。けど、そのあと、そっとほおにそっと指をすべらせていたので、また涙していたんだと思います。座席によって、見えるもの、見えないものがあるのですよねえ。
。。。という、うっとりめろめろの観劇でした。ライト、照明も幻想的で、心のそこから美しいと思わされる舞台と歌と演技。ああ、私にとって永遠のナンバー1ミュージカルです。
ようし、明日も今日と同じ席。ハンシェンの涙は見えないけれど、ハンシェンがアーネストにせまる表情もよく見えるし、ゲオルグの歌声もよく聞こえるし♪
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