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2012-01-15

「寿歌(ほぎうた)」観劇記   ~何度でも観たい~

1月14日、午後3時開演、シス・カンパニーの「寿歌」を観てきました。

今年初めての作品。

傑作でした!

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たった3人の出演者、80分のどちらかというと短い作品。

しかし、観終った後、何とも言えない静かで深い思いにとらわれてしまい、ああ、また観たい、そしてまたこの3人に会いにきたい、そう強く感じました。

核戦争後の世界。廃墟と化した世界を、コンピューターの誤作動で、核ミサイルが今も飛び続ける。なぜか生き残っている能天気な旅芸人のキョウコ(戸田恵梨香さん)とゲサク(堤真一さんの二人)。目的もなく、キョウコの踊りを見せながら流浪の旅。その途中で出会ったのが、ヤスオ(橋本じゅんさん)。行き倒れしかかった頼りないヤスオをふたりは助ける。そして3人の旅が始まった・・・。


あらすじ自体は、キョウコとゲサク二人とヤスオの出会いと別れ。しかし、この作品の奥行の深さは何としたことだろう。ナンセンスなセリフ、ナンセンスな登場人物設定、ナンセンスな衣装・・・ナンセンスが目白押し。しかし、キョウコにしてもゲサクにしても、ナンセンスな世界で漂っているからこそ、生きていられるのだろう。高放射能が世界をぐるぐる廻って世界を満たしているのだから、人類は滅亡するだけの定め。実際に旅を続けても、二人が目に見える観客に出会えることはない。唯一出会ったのがヤスオ。孤独、恐怖・・・も、仲間がいるから、忘れていられる。

特に、心に残るのが、ゲサクのキョウコへの愛。だが、それは男女の愛ではない。母の愛、慈愛。キョウコを見守る温かな眼差しは、幼子を見守る母のそれ。それもあってか、最初と最後の手押し車のシーンでは、「身毒丸」を思い出してしまった。その場面の音楽も、「身毒丸」を彷彿とさせた、レトロな感じ。

核戦争、放射能・・・あたかも、大震災後の今だからこそ上演された作品なのかと思ってしまいそうだが、それは単なる偶然だったそう。昨年の大震災前に既に上演は決定していたそうです。(それは当然ですよね。堤さん、戸田さんなど売れっ子の役者さんのスケジュールを長期間おさえるためにはずっと前からのスケジュール調整が必要ですよね。)それにしても、すごい偶然。今の状況だからこそ、より私たちに訴えてくるものがあるのは必然。

キョウコやゲサクが、放射能、死への恐怖を脇によけながら旅を続けるように、今、私たちも、地震、放射能への恐怖をなるべく見ないようにして、日々生きている気がします。また、そうでないと、日常を送ることはできないのだから。

キョウコが求め、手を伸ばして捉えようとするホタル。核の塵に交じる、白いユキ、降りそそぐユキ。美しく、キョウコの心を奪うけれど、一体その正体は何なのか。ただ、ミサイルの落とした核の残り火なのか、死の灰なのか。きっと、観るたびに自分の中の解釈も変わるのだろう、そんな気がします。

3人の役者さんもそれぞれ素晴らしい。特に、堤さんは笑いをとるのもとっても上手だが、やはり、表情だけで観るものをはっとさせる演技ができる。そして、注目すべきは戸田さん!演技が上手で定評のある女優さんですが、いやあ見事でした。違う人が演じたら、もしかしたらただのオツムの弱い女の子にしか見えなかったかもしれない。だが、戸田さんも目で演技ができる女優さん。気配だけの観客の前で、紅いべべ着て踊るときの、戸田さんの悲しい表情は気高くさえありました・・・。キョウコの穢れをしらない、純真な魂をこよなく愛すゲサクの気持ちも理解できました。ああ、この子を守ってやりたい。誰もにそう思わせる少女。戸田さんだからこそ、ここまで完璧に演じられた、そう思います。

ごつい網状というか、不規則な穴の沢山あいた舞台奥の壁、ミサイルの飛来音、遠くでの爆発音、閃光・・・・。舞台美術も音響も、全て美しい。キョウコとゲサクのサイケな衣装もまた美しい。

年明けにふさわしい傑作、名作でした!!!



『寿歌』
1/5~2/2 新国立劇場 小劇場
作・北村想
演出・千葉哲也
出演・堤真一 戸田恵梨香 橋本じゅん

*当日券もありました!



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2012-01-08

気になる記事  ~セシウム降下物増加?~

武田邦彦教授の今日の記事、気になりましたのでここにも掲載します。

私は、「今、日本は緊急事態なのだから、武田教授が固執する基準はおかしい」という方には賛同できません。

だって、政府は、冷温停止宣言をして、もういかにも危機は去ったかのようにアピールしたわけですし。

だったら、私たちは今までの普通の生活を取り戻したい。

だったら、諸外国と同じ基準の環境で、安心して子どもを生活させたい。


セシウム降下物とこれまでの状態と今日(2012年1月8日)

福島を中心にして急激に増えた放射性セシウムの降下量は少し落ち着いてきましたが、まだ安心できる状態ではありません。そこで、今後のこともあるので、過去のデータとの比較を行って、よく考えてみました。

まず、12月から新年までの平均値を調べてみると、11月は1日で12メガベクレル(1平方キロメートルあたり)、12月は メガベクレル、そして1月5日までの平均が メガベクレルと1日あたりの平均は11月から急激に上がっています。7月まで減少してきたセシウム降下量は8月から11月まではほとんど1日10メガベクレル程度でしたが、12月の後半から上がり始めています。

原発が安定し、3月と4月に福島に降ったセシウムが、道路にへばりつき、土の中に潜ったとされています。「除染しても効果が少ない。その理由はセシウムが少し潜り込んだからだ」と言われています。それなのに、このように急激に上昇しているので、警戒が必要です。

それでは12月の状態をグラフで見てみます。縦軸の単位が上手く入らず、単位は1日あたりのセシウム134と137の合計値(1平方キロメートルあたりのメガベクレル)です。また横軸は12月の日にちですが、32日目は1月1日、33日とは1月2日を示しています。上手くグラフの横軸が触れなかったのですが、情報開示が急がれるので、そのまま出しました。

このグラフを見れば、増えてきた12月といえども、暮れから正月にかけてのセシウム降下物は異常な状態であることが判ります。でも、昨日までは少しずつ減っていたので、このまま減っていって欲しいと思っていましたが、それほどは甘くありませんでした。いったん17まで下がったのに、また40ぐらいまであがったのです。

これは本日、発表されたセシウム降下量で、また少し上がっています。福島県が発表してくれているので良いのですが、文科省は1ヶ月後になりますから、被曝してからの発表となります。


・・・・・・


ところで、一番多かった1月2日の約500メガベクレルですが、これは5億ベクレルになります。一方、1平方キロメートルは100万平方メートルですから、一日で1平方メートルあたり500ベクレルのセシウムが蓄積していきます。

この程度なら一日で危険ということはありませんが、80日過ぎると、電離放射線障害防止規則第28条で決められているとおり、「危険だから東電が除染しなければならない」というレベルに達します。(法律の適応範囲は別にして、「実質的に危険な領域に達する」と言うことになります。


・・・・・・・・・

私が警戒を呼びかけているのは、第一に放射性セシウムが空から降ってきているのですから、内部被曝をする可能性があるということ、第二に徐々に増えているので、このまま2月になってさらに増えたら危険になるので何らかの準備が必要だということ、そして第三にこの時期にセシウム降下量が増える原因が見あたらない(人為的なことは別にして)ということです。発表が2日遅れで「被曝してから知る」という時間的なことにも注意が必要で、そのために少し警戒しています。

判らないときには弱く警戒するというのがリスクを防ぐ王道ですから、慌てることなく、それでいて慎重に構えて1日10メガぐらいに下がるまで、暫く様子を見ましょう。なにしろ空気中をセシウムがうろうろしているのですから、子供さんの被曝に注意が必要です。

また、ものすごい量の放射性物質が原発の近くで出ているというデータ(下の地図で見にくいと思います)もあるので、心配されている方も多いのですが、少しデータがおかしいので、今、問い合わせています。あまりこのようなデータをそのまま受け取って心配する必要はありません。

(平成24年1月8日) 武田邦彦


2012-01-07

ところ変われば・・・  ~正月飾りあれこれ~

お正月の松飾・・・。

しかし、私が生まれ育ったところでは、お正月に松を飾ることはあまりなかったように思います。

けれど、東京では、松を飾ったおうちの実に多いこと。

我が家も、年末に松を2本買って、外に飾ることにしています。

が、今年は、松だけでは寂しいので、お正月飾りコーナーに売っていた 輪飾りを枝にかけて松を飾りました。

すると、やはり地方出身の夫が、「松になにかつけてるけど、あれでいいの?」と。

実は私も、それが正しいかどうかは全く確認せず、何となく松だけでは寂しいからいいだろうと軽~く考えてやっただけ。

・・・で、年末の慌ただしさもあり、結局、松に輪飾りをつけたままでお正月を迎えました。

そして、近くの神社に初詣に行ったとき、夫が歩き歩き 「あ、飾り、ついてるね。」と。

確かに、輪飾りをつけた松があちこちで見られました。

「よかった、あれであってたんだね。」とほっ。

後でようやく調べたところ、「角松の代わりに、一組の松〈男松と女松〉を門や玄関の両側にそれぞれ飾り、輪飾りをかけて略式門松にする」ということでした。(輪飾りはしめ飾りを簡略化したものだそうで、わらの先を輪の形に結び、下をそろえて長く垂らし、四手(しで)をつけたものです。) 最初にきちんと調べておくべきですよね(~_~;)

《我が家の松飾》 (このあと、神社で焼いてもらうために持っていきました。)

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さて、私の故郷では、お正月、必ず飾らなければならないものがあります。

天神様、菅原道真公の掛け軸です。

天神様を床の間に掛けないことには、お正月を迎える準備が終わったとは言えません。

以前は、全国津々浦々お正月には、天神様を飾るものだと思っていたほど、ごくごく自然な習わしでした。

長男が生まれたとき、お嫁さんの実家が、お祝いに贈るのが習わし。人形店でも、当然ひな人形、五月人形と並んで、「天神様」は大事な商品。

お店で、掛けられた天神様を見比べながら、「この天神様のお顔が上品でいい」とか「こっちの天神様の後ろの松が形がいい」とか「これは、天神様のうしろに○○が描かれてあって珍しくていい」などと、孫息子の誕生したおじいちゃんおばあちゃんは真剣に天神様を選ぶのです。

この天神様を飾る意味は、もちろんあります。

「生まれた子が天神様のように賢くなりますように」という願いが込められているのです。

なので、私が子供のころも、年末どんなに忙しくても、母が必ず「天神様、天神様・・・」と、押し入れの奥をがさごそやっていました。

祖母の家に行くと、代々伝わってきた天神様が3つ位床の間に飾られたりしていたこともありました。そして、祖母がにこにこしながら語るわけです。「この天神様はだれだれの生まれた時のもの」「こっちはだれだれの・・・」

しかしこの風習はいつから?

どうも、最初は幕末、、越前(福井県)の松平春嶽が学問を奨励するために天神様を飾ることを勧めたようです。その習慣を持ち帰ったのが、ご存じ「富山の薬売り」さんたち・・・ということのようです。本元の福井県ではこの習慣は廃れてしまったらしいのですが。

《天神様の一例》

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さてさて、本日でお正月気分ともお別れでしょうか。子供らの学校ももうすぐ始まりますし、頭モード切替せねば~~~~。
2012-01-03

謹賀新年  

正月花



明けましておめでとうございます。

どんなお正月をお過ごしになられましたか?

私は規則正しく、7時間睡眠、お肌の調子も上々です。

が、いけない規則正しさでして・・・。

午前4時に寝て11時ころ起きだすという・・・。

いけない、いけない。

4時間ずれてます。

もっとも、最近、午前3時半ごろまで起きていたので、ベッドに入る時間はほとんど変わらないのですが、起きる時間がずれまくりです。

さて、今年の抱負なのですが、「睡眠時間をしっかり取る、午前2時前には寝る。」です。

・・・しかし、私の憧れは、五木寛之さんの生活リズム。五木さんはもう40年以上、朝の6時か7時ころ眠りについて、午後1時過ぎに起きる生活をつづけていらっしゃるそうです。

私も、夜が大好き。(もっとも、五木さんが夜型だという理由はわからないのですが・・・。)早朝の空気も好きですが、真夜中の静けさが私には心地よくて・・・・。一番下の子が中学生になったら、もう朝は起きなくていいかも・・と今から思案中。今も、上の子らは私が起きだす前に勝手に朝ごはん食べてます。一番上の子など、私が起きた時には既に学校に出かけていますので、朝、顔を見ることはありませんし;;; (ぐうたらな親のほうが、子どもはしっかりしてくれる・・・と、このようなことから思っております。)

が、まあ、やはり、まだ7時15分(目覚ましセット時間)には起きたほうがいい日々。(週末は別。寝だめの日です(~_~;))
起きる時刻は決まっているので、睡眠時間を確保するには何とか就寝時間を前倒しするしかないわけです;;
深夜の魅力に負けないように、頑張りたいと思っています。

また、このブログも、相変わらず、細々と続けていきたいと思っております。週末も仕事が入ったりするので、最近めっきり観劇チャンスが少なくなっていますが、お芝居やミュージカルのこと、日本では話題にならないけれど、興味深い海外の記事などもご紹介できたらと思っております。

皆様にとって、2012年が幸多く、素敵な一年となりますように。

フブキ




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に目覚め、やがてSPRING AWAKENING
に魂を奪われてから、すでに1年あまり。しかし、ごく最近、4年ぶりに東京にもどってきました! 久々の東京生活も実にスリリング♪

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