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2011-06-29

まっすぐ生きたい  ~素敵な一冊&一冊~

自分がこの世に生まれてきたのも奇跡。

今の家族に巡り合えたのも奇跡。

そう、生きていることは「奇跡」の積み重ね。

そう思っています。

けれど、日常に追われていると、ついうっかりそんな大事なことを忘れてしまいます。

数日前、偶然手元にきてくれた一冊の本。

この1冊は、大事なことを私たちに思い出させてくれる気がします。


『人生に悩んだら「日本史」に聞こう』 ひすいこたろうさん&白駒 妃登美さん著

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大震災以来、自分が日本人であることを誇りに感じるようになったのですが、この本を読んでますます「日本人」であることが嬉しく楽しく感じられました。優しい「日本」という国への応援歌でもある一冊。

私が心の支えにしているこの一冊

あの世に聞いた、この世の仕組みあの世に聞いた、この世の仕組み
(2010/03/19)
雲 黒斎


と、同じ、「生きているっていったいどういうこと・・・」ということを易しく伝えてくれているようにも思いました!

偶然この2冊に出てくる共通の歌があるのですが、その歌、以前から私の大好きな歌でもあります。
お子さんがいらっしゃる方なら、きっと皆さんご存じのはずの歌なのですが、その歌がこの2冊ともに掲載されているところも、すごく意味がある気がします。(”手のひらを太陽に”の作詞家が作られたあの名歌です♪)

機会がありましたら、是非お手に取ってみていただきたい2冊です。



 

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2011-06-28

スカートをはかない理由  ~ものすごくショック・・・~

10年前は、ワンピース、スカートが毎日の定番でした。

子どもたちが小さくても、当時は常夏の国で暮らしていたので、風の通るスカート、ワンピースばかり着ていました。

が、帰国してからは、怒涛のママチャリ生活が始まりました。

どこへ行くのもママチャリ。

雨だろうが、風が強かろうが。

ですから、スカート、ワンピースとはおさらば。

気がついたら真夏でも、デニムやパンツばかりというスタイルに。

以来、ずっと脚を出すことは滅多になくなっていました。

けれど、最近ふとスカートが恋しくなりました。

で、2枚、素敵な柄のスカートを購入。

・・・しかし、自宅に戻り、もう一度着てみてびっくり。

脚が・・・(涙)!

脚の形自身はあまり変わってはいない。

けれど・・・静脈が!!!!!!!

浮いていた・・・。

つまり、静脈瘤ってことですね。

やられました。気がつかなかった・・・・。

いつもデニムだし、自分の脚なんてじっくり観察することもなかったので、全く全く気がついていませんでした。

これでは・・・はけません、スカート。ロングでなければ。

静脈瘤といっても、まだそんなにひどくはないとは思うものの、青い静脈が浮いた脚は人様にお見せできるものでは・・・ない。

こういう部分にも老化があらわれてくるのですね:::::

ということで、買ったスカートは秋までしまっておきまっす。素材が秋もいけそうなので、濃い色のストッキングがはける季節になってからのお楽しみにしまーっす。

2011-06-27

あっという間に・・・6月も終わる・・・

この2週間、ちょっとばたばたしていましたら、な、な、なんともう6月も終わりではないですか、あと3日で!

早い~~~~。もう7月ということは、もうすぐ夏休み。夏の予定もまだなーんにも立ってもいません。

夏休み前。。。というと、そう、子どもたちには期末試験という試練が待っているわけです。

我が家の中学生の息子は、只今定期考査真っ最中。

夕べ、実家の母がそーーっと私に電話をかけてきました。息子が翌日から定期考査だと知っていて、「激励したいんだが、例えば5教科で○○○点取れたら、お小遣いあげる、というのは教育上いかがなものか」と。それはそれでおばあちゃんの愛情から来るものなので、我が家は全然OK! それを伝えると、嬉々として母は息子に電話を代わってくれと。

で息子と話すこと、1,2分。息子が受話器を置いたので、「おばあちゃん、何て言ってた?」と聞いたら、「5教科で合計480点以上取れたら、お小遣いくれるって。」

いやあ、目が点になりました。

国語・数学・英語・理科・社会、合わせて500点満点。で、目標480点とは!?

基準、高すぎっ!!!

実家近くに住む私の弟の娘、つまり姪っ子が、息子と同じ学年なのですが、その姪っ子が中間考査で、490点以上の点数だったそうなので、母の基準も高くなってしまったのでしょう。が、それにしても、あっぱれな姪っ子です♪
3科目は満点、残りも95点以上とは。

・・・・そして、本日、息子の定期考査初日。

帰ってきた息子の第一声。

「やばい。」

はい。確かにいきなりとっても、やばい状況に陥ったようです。

理科の大問1問ぜ^^^んぶ、間違ったそうです。穴埋め問題。

記号を選んで記入すべきところを、そのまま言葉で書き入れてしまったとか。

この時点で、おばあちゃんからのお小遣いの夢は露と消えていってしまいました・・・。

まあ、期待通りといえば期待通り。抜けてる我が家の息子。さあ、この失敗を教訓に、今後はもうちょっと、丁寧に問題文、読んでみようかな。

ああ、でも、なんだか妙に面白かった出来事でありました。

さて、夏休みももうすぐ!

2011-06-26

もう2週間・・・ ~今さらですが、TONY~

今さら・・・ですが、12日に授賞式のあった、今年の第65回TONY賞の結果・・・。予想通り、”The Book of Mormon”が圧倒的な強さを見せてくれました! そして、MATTも出演する ”War Horse”も!

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《Best Play》
•War Horse (Author: Nick Stafford)


《Best Musical》
•The Book of Mormon

《Best Book of a Musical》
•The Book of Mormon (Trey Parker, Robert Lopez and Matt Stone)

《Best Original Score (Music and/or Lyrics) Written for the Theatre》
•The Book of Mormon (Music and Lyrics: Trey Parker, Robert Lopez and Matt Stone)


《Best Revival of a Play》
•The Normal Heart

《Best Revival of a Musical》
•Anything Goes

《Best Performance by an Actor in a Leading Role in a Play》
•Mark Rylance (Jerusalem)

《Best Performance by an Actress in a Leading Role in a Play》
•Frances McDormand (Good People)

《Best Performance by an Actor in a Leading Role in a Musical》
•Norbert Leo Butz (Catch Me If You Can)

《Best Performance by an Actress in a Leading Role in a Musical》
•Sutton Foster (Anything Goes)

《Best Performance by an Actor in a Featured Role in a Play》
•John Benjamin Hickey (The Normal Heart)

《Best Performance by an Actress in a Featured Role in a Play》
•Ellen Barkin (The Normal Heart)

《Best Performance by an Actor in a Featured Role in a Musical》
•John Larroquette (How to Succeed in Business Without Really Trying)

《Best Performance by an Actress in a Featured Role in a Musical》
•Nikki M. James (The Book of Mormon)


《Best Direction of a Play》
•Marianne Elliott and Tom Morris (War Horse)


《Best Direction of a Musical》
•Casey Nicholaw and Trey Parker (The Book of Mormon)


《Best Choreography》•
・Kathleen Marshall (Anything Goes)

《Best Orchestrations》
•Larry Hochman and Stephen Oremus (The Book of Mormon)


《Best Scenic Design of a Play》
•Rae Smith (War Horse)


《Best Scenic Design of a Musical》
•Scott Pask (The Book of Mormon)


《Best Costume Design of a Play》
•Desmond Heeley (The Importance of Being Earnest)

《Best Costume Design of a Musical》
•Tim Chappel and Lizzy Gardiner (Priscilla Queen of the Desert)

《Best Lighting Design of a Play》
•Paule Constable (War Horse)


《Best Lighting Design of a Musical》
•Brian MacDevitt (The Book of Mormon)


《Best Sound Design of a Play》
•Christopher Shutt (War Horse)


《Best Sound Design of a Musical》
•Brian Ronan (The Book of Mormon)


《Special Tony Award for Lifetime Achievement in the Theatre》
•Athol Fugard
•Philip J. Smith

《Regional Theatre Tony Award》
•Lookingglass Theatre Company (Chicago, Ill.)

《Isabelle Stevenson Award》
•Eve Ensler

《Special Tony Award》
•Handspring Puppet Company

《Tony Honor for Excellence in the Theatre》
•William Berloni
•The Drama Book Shop
•Sharon Jensen and Alliance for Inclusion in the Arts


大体は、世間の予想を裏切らない結果だったのではないでしょうか。MATTもこれで、”SPRING AWAKENING”に続いて、2度目のTONY。自分が関わる作品が2度も受賞できたというのは、24歳というMATTの年齢からすると、とても凄いことではないでしょうか!おめでとう、MATT!


2011-06-25

あるお芝居の観劇記   ~『スタイリッシュ』がキーワード~

幽霊たち・花1

幽霊たち・花2

幽霊たち・花3

いきなりお花の写真で失礼いたしました。現在公演中の、とあるお芝居の劇場ホールに飾られた華やかなお花の数々。さて、何のお芝居か、お分かりでしょうか。

えー、6月18日、土曜日夜、渋谷のパルコ劇場で『幽霊たち』を観てきました。(感想を書くのが遅くなってしまいました ^_^;)。

ホールに入るとまず、ここはお花屋さんか植物園かというくらいの、溢れる花の香りに驚かされました。この花の多さが、出演者がビッグな方たちだということを表してくれています・・・。

佐々木蔵之介さんと奥田瑛二さん!

花の多さも当然ですよね♪

さてさて肝心のお芝居のことを・・・。

主人公のブルーは私立探偵。ある日、ブラックという謎の依頼人からホワイトという男をずっと監視するよう依頼を受けます。ブルーは恋人のオレンジとも連絡を絶ち、依頼に忠実に仕事を進めます・・・。が、なぜブラックはこんな不毛に思える仕事を自分に依頼してきたのか・・・。次第にブルーの心の奥に疑い、不安、そして怒りまで生まれてくるのでした・・・。

白井晃さんが目指したものは、スタイリッシュなお芝居だったのでしょう。

登場人物の衣装、音楽、舞台美術・・・そして、登場人物の動き、演出・・・。「スタイリッシュ」というキーワードが、はっきり見えてきました。

が、音響のボリュームが大きすぎたこともあり、洒落たメロディーの音楽も、ときどき必要ないかも・・・と思えました。また、絶えず、舞台を左右に歩いて通る人影。これも、正直言って落ち着かない感じ。けれど、演出の目的は私が感じた「落ち着かなさ」ではなかったはず。都会を歩く他人に無関心な人々が行き交う姿を表現して、主人公ブルーの感じる孤独感や不安感、焦りをより明確にしたり、時間の経過も表現されたかったのではないかと思うのですが、なんだかただバタついている感じがして、観ていて疲れました。

また、ストーリーが難解すぎて、ごめんなさい、結局何が何だったのか、最後まで理解できませんでした。パンフレットには、詳しい解説が書かれていたりしたのでしょうか?けれど、パンフレットを読まなければ理解できないように作られている作品ということはないでしょう。パンフレットをすべての方が買うわけではないのですから。
先日観た『モリー・スゥイニー』の場合は、演出家・役者さんのメッセージがすべての座席に配られていましたが、そういうわけではありませんし。

難解すぎて、途中3回くらい、眠ってしまった気がします。(うち1度は、地震でぐ~らぐ~ら来たので、目が覚めました;;;) 思いっきり辛口になってしまいますが、私的には面白くないお芝居でした。紅一点の市川実日子さんの演技もちょっと硬すぎで、残念でしたし。おきれいなんですが・・・。

それに何より、奥田瑛二さんのセリフが少なすぎる・・・。セリフの少ない役なんですが、佐々木蔵之介さんと奥田瑛二さんが出演されるのだから、こうもっとセリフもある、演技と演技がぶつかるようなお二人がからむ場面がもっと沢山出てくるような作品ならよかったのに・・・。もったいないです。

しかし、元キャラメルボックスの細見大輔さんのとぼけた味の演技は光っていましたし、何より佐々木蔵之介さんの、変装キャラはお見事でした。奥田瑛二さんの立ち姿もかっこよかったですし。

脚本自体が難しかったこと、演出があまりに「スタイリッシュ」にこだわっていたことが、個人的にはついていけなかった理由でした・・・。けれど、これはあくまでも、私個人の勝手な感想です。終演後、周りで感想を話す声も聞こえていましたが「面白かったね」「かっこよかったね」という声もありましたので。

それにしても、観劇中の地震は初めてでした。舞台の上の役者さんたちは、もちろん皆さん冷静でした。客席がほんの少~し、ざわつきましたが・・・。



6月パルコ・プロデュース公演
『幽霊たち』
2011年6月14日(火)~7月3日(日)
原作 ポール・オースター
翻訳 柴田元幸
構成・演出 白井晃
出演 佐々木蔵之介 市川実日子 有川マコト 細見大輔 斉藤悠 原金太郎 奥田瑛二

thumbnail.jpg 幽霊たち
2011-06-13

NZで地震

今日、ニュージーランド、クライストチャーチ付近で地震がありました。立て続けに3度。うち、2回はM5を超えた模様で、怪我をされた方もいるそうです。2月の地震によるダメージが残ったままだった家屋の中には倒壊したものもあったそうです。

一見遠く離れているニュージーランドと日本ですが、どちらも同じ太平洋プレートの端に位置する国。

ここはひとつ、日本も気をつけたいですね!

太平洋plate


2011-06-12

『モリー・スウィーニー』観劇記   ~シアタートラムにて~

モリー



本日、午後3時開演の『モリー・スウィーニー』を観てきました。

この作品は、アイルランドの著名な劇作家ブライアン・フリール(日本ではあまり聞かないですよね;;)による、目の見えない女性モリーとその夫フランク、そしてモリーの眼科医のライス医師の3人が織りなす心情劇。

出演は南果歩さん、相島一之さん、小林顕作さん。演出は谷賢一さん。

例によって、出演者とフィーリングで観に行くことを決めた次第ですので、どのような内容か、知っているのは先ほど書いた「目の見えない女性モリーとその夫フランク、そしてモリーの眼科医のライス医師の3人が織りなす心情劇」ということのみ。ああ、それと、1つ勝手に思い込んでいたことがありました~~~。この作品がリーディング形式の舞台だと。リーディングタイプの舞台は観たことがなかったので、「読み聞かせ」のような感じで、出演者の役者さんは舞台で椅子に座って、シナリオを読みあげていくのだろうと・・・漠然とイメージして出掛けまた。

大違いでした!

いやあ、なぜそんな誤解をしていたんでしょうか。お恥ずかしい。

とはいえ、舞台が始まるまで、そう思い込んでいたので、客席について、舞台中央にポツンと置かれた小さなシンプルな椅子、舞台の両袖にそれぞれセッティングされた書斎風のデスクとチェアーのセット、パブ風のカウンターテーブルとそれに合わせた椅子(だったと思うのですが、定かではありません。)などを見て、そうよね、ただ中央に役者さんが揃って座ってなんて、単純すぎる演出はないわよね・・・と、まだ考えていました。

南果歩さんと相島一之さんの演技力があればこそ、シンプルな形のリーディング形式というものが、逆に凄味があるのではなかろーか・・・という思い込み。(すみません、小林顕作さんは存じ上げませんでした;;)

さて、そんなどうでもいい話はさておき、どんな舞台、どんな作品だったかと申しますと・・・。

ネタばれは、極力避けたいと思って毎回観劇記を書いています。今回も、ネタばれはないように・・。今回のお芝居こそ、観る方には真っ白な状態で観ていただいたほうが、よりこの作品を深く味わえる気がしていますので。

実際、ほとんど何も知らないで客席に座っていたからこそ、話の先がどうなるのか、絶えずスリリングに感じながら、自分もモリーやフランク、ライス医師の人生に乗っかって時間を旅する感覚を味わえたように思うのです。

モリー・スウィーニーは、41歳の盲目の女性。生後18か月の時に失明したため、何かを見た記憶はない。が、今ではきちんとした仕事もあり、不自由はない。夫のフランクは、新しいものが好き、珍しい物が好きな、口の達者なにぎやかな男。モリーとフランクは出会ってすぐに結婚し、幸せに暮らしている。だが、フランクはモリーの目が見えるようにしたいと強く願う。そこで、フランクは、かつては世界的にも有名で有望だった、しかし今やすっかり落ちぶれた眼科医ライス医師を訪ねる。目は見えないながらも自立した女性、モリーに感銘を受けるライス医師。と同時に、ライス医師は、モリーの目を治すことで、自分の名声を取りもどせるのではないか・・・そんな邪な思いを抱く・・・。一方、モリーは、目が見えるようになるかもしれないという溢れんばかりの期待の渦の中、ふと、怖くなる。「見えるようになったら、私は一体どうなるのだろう?」・・・そして、ある土砂降りの雨の日の朝、手術を受けるため、モリーとフランクが病院に到着する・・・。

今回、私の座席はかなり、いえものすごくよかったのです。舞台向かって左端近く。舞台からは2列目でしたが、私の前には座席がない、つまり実質最前列。しかも、この位置、ライス医師の書斎デスクのほぼ真向かい。なので、ライス医師が舞台に向かって語るときは、ライス医師と向き合う感じで・・・。恐らく、距離にして2メートルくらいですか。ライス医師とは何度か目も合いました。

基本的にライス医師は、左袖、モリーは中央、フランクは右袖での演技。
やっぱり、舞台に近い客席はいいですねえ。日本でこんなに舞台に近い席が取れたことはなかったような。

ライス医師を演じる相島一之さん、いつまでもお若いイメージでしたが、いい感じに年齢を重ねていらっしゃいますね。間近で見ながら(見つめながら!?)感じました。(何せ、映画「12人の優しい日本人」で、初めて相島さんという役者さんを知ったもので、そのときの役柄の印象が抜けない・・・。)そして、この落ちぶれて人生を半ば投げ出した中年の医師という役柄が、妙にしっくりお似合いでした。瞼を半分閉じたライス医師のやつれた表情、くしゃくしゃの髪、一語一語かみしめるように語られるセリフ・・・ライス医師が、自分の人生とモリーの人生について自分を苛み、悔やんでいる様子が伝わってきます。さすが、だと思いました。

モリー役の南果歩さんの、椅子に座っての冒頭のシーンはとても素敵。幼いころの思い出を語る、モリーの目の動き、頭の動き、手の動き。まさに、目の見えない女性の動き。私が子どもの時、近くに住んでいらした盲目の女性と言葉を交わすときにその方が見せた身体の動きを思い出しました。また、無邪気な、無防備とも言える笑顔。南果歩さんは、役柄をよく研究されている、そう思いました。

テレビでしか南果歩さんの演技は観たことがなかったのですが、舞台の演技もしなやかです。声も愛らしい。ただ、大きく叫ぶときに、セリフが聞きづらかった。それだけ、ちょっとだけ残念。が、が、そのしなやかな存在感は素晴らしいの一言につきました。モリー・スウィニーという女性が、確かにシアタートラムという劇場の中で生きていました。

フランク役の小林顕作さん・・・。俳優、声優、演出家、脚本家、ダンサーなど、いろいろな肩書を持っていらっしゃる方なのですね!落ち着きのない、マシンガントーク炸裂のフランクのキャラは、ひょっとしたら小林さんの地?とも思えるほど、ナチュラルなおしゃべり。あまりのしゃべりのうまさに、お笑い界の方かと思ってしまいました。客席に向かって投げるしゃべり、爆笑の波が生まれては消え生まれては消え・・。フランクという、新しもの好きで、いつまでも大人になりきれない子どものような男、だけど新聞や雑誌記事にもよく目を通し、雑多な知識もある。モリーが大好きで、モリーに「見える」という世界をプレゼントしたい。けれど、それが本当の愛情からくるのか、ただの珍しもの好きな性分からなのかは、本人にもわかっていない。いや、わかっていなかったのは、本人だけだったかもしれない。・・・あほな奴だなあと思うけれど、憎めない男を見事に演じていらっしゃいました。時々、にぎやか過ぎて、少しだけつらいときはありましたが。

と、個々の役者さんについて書いてきましたが、肝心の作品としての感想は、まとめると

「観てよかった。とても、よかった。心が綺麗になった気がした。」

特に、最後、エンディング。これも、あえてどんな演出だったかなど細かくは言いません。でも、今まで観たお芝居の中でも、私は最高の趣向だったと思います。暗闇。そして・・・花の香り。(この香りに関しては、座席が影響すると思うのですが。)このエンディングは、本当に一生心に残ると思います。

この『モリー・スウィーニー』Molly Sweeney は、1994年にダブリンで初演されました。そして、1996年には Off Broadway(Roundabout Theatre)で上演されています。そしてその年の the Lucille Lortel Award for Outstanding Play を受賞しています。(優秀なOff Broadway作品に贈られます。)残念ながら、Broadway までは行かなかったようです(。けれど、こんなにいい作品なのになぜ?)それにしても、この作品に着目した谷賢一さんは、すごいと思います。そして、谷さんは、プロフィールによると1982年のお生まれ。なので、1994年や1996年のダブリン、ニューヨークの公演にはおそらく行かれていないでしょう。だから、あのエンディングの演出は谷さんのオリジナルだと思いますが、本当に名エンディング! 賛辞の言葉がうまく見つかりません。まだまだお若い谷さん。これからも注目したいです。

ところで、ブライアン・フリールは1929年生まれのアイルランドの劇作家。5月に観た岡本健一さん出演・演出のお芝『恋人』」は、1930年生まれのイギリスの劇作家ハロルド・ピンターの作。『モリー・スウィーニー』と『恋人』は、内容が全く違うお話しでしたが、なぜでしょう、すごく相通じるものを感じました。登場人物の少ないこと、陰影にこだわった舞台美術、照明・・・そのせいでしょうか。どちらの作品も、心の奥に何かが残って消えません。

『モリー・スウィーニー』
公演日程:6月10日より6月19日まで
公演会場:世田谷区・シアタートラム

追記:シアタートラム、初めてでしたが、こじんまりとした空間が何とも居心地のよい非常によい劇場ですね。座席も広い♪ここで行われる舞台公演、出演者がそうそうたる方ということが多いです。客席も少ないし、だからチケットが取りにくいのですよね(^_^;)




2011-06-11

「捨てられた日本国民」  ~ある記事を読んで~

「すぐ辞めるって言った。」「いや、言わない。」「ペテン師め!」

どこかで聞いたセリフです。

が、一番のペテン師は、政府というのが、この記事を読んでもはっきりしました。

詳しくは、下をクリックして記事全体を読んでいただければよいのですが、本当に国民を、国の宝であるべき子どもたちを欺いている・・・。

枝野さん、知っていればこそ、幼い双子のお子さん方をあの時期、シンガポールへ送りこまれていたのでしょう。

3月15日、東京でも、ヨウ素やセシウム、テルルといった放射性物質が、1立方メートルあたり数百ベクレル(Bq)も検出されていました。これは1986年のチェルノブイリ原発事故当時、日本に降った量の何百倍、何千倍という濃度だそうです。

しかし、京都大学原子炉実験所の小出裕章助教は、5月23日の参議院の行政監視委員会において、参考人として出席したとき、そのデータを公表しようとしたら国民にパニックをあおると言われたと発言したそうです。

当然、行政もデータは承知していたでしょう。けれど、いわば、そのデータを握りつぶしたのでしょう、きっと。

そういえば、この小出助教は、事故の直後から、しきりに、「非常にゆゆしき状態」だと、おっしゃっていました。こういう事情もおありだったのですね。データを公表できないながら、なんとか「危ない」ということを国民に伝えたかった・・・。

でも、正直言えば、もっとはっきりそのデータを公表していただきたかったです;;。ん・・・確かにあの当時、ピリピリしていましたから、パニックになる人も出たかもしれない。けれど、データが公開されなかったことで、しなくてすんだかもしれないのに、無駄に被曝した人たち、子どもたちがいたはず!

また、政府の公表する放射線数値は、γ線の数値だけです。α線やβ線も計れるガイガーカウンターで計測すると、東京都内の値も公表数値の2倍くらいになります。政府は、本当のことは決して言わない、そう決めているのでしょうね、きっと。

また、放射線医学総合研究所が、原発事故後の3月25日に出していた、「甲状腺等価線量評価のための参考資料」の内容には非常に悲しい思いです。

ヨウ素やセシウムなどの放射性物質を体内に取り込む「内部被曝」についてなのですが、3月12日から23日まで、甲状腺に0・2μSv(マイクロ=1000分の1ミリ)/時の内部被曝をした場合」(甲状腺等価線量)、どうなるかを示しています。

「1歳児(1~3歳未満)→108mSvの被曝」
「5歳児(3~8歳未満)→64mSvの被曝」
「成人(18歳以上)→16mSvの被曝」
 

つまり、たった0・2μSvの内部被曝をしただけで、乳幼児は100mSv以上の被曝をしたことになるということなのです。この資料も3月25日には政府にも報告されていたそうです。

・・・3月15日、プルサーマルの3号機が爆発した翌日、東京都のある地域でも、大量の放射性物質が降り注いでいたそうです。

覚えています。我が家のチビザル軍団の学校では、普通に校庭で体育をし、朝も休み時間にもみなでマラソンしたり、縄跳びしたり。保護者の中からは外での活動を自粛したほうがいいのでは・・・という声もあがりましたが、学校の答えは「ノー。」

「過剰に反応するのはよくないですから。」

しかし、今となっては、あのとき、どのくらい被曝してしまったのかは誰にもわからない。いえ、まだいい。まだ、東京の子たちはそうは言っても。

今すぐ考えねばならないのは、福島の子たち!そして、ホットスポットに暮らす子たち。メルトダウンだのメルトスルーだのが3つ、3つです。今も、これからも放出される放射性物質。

辞めるとだまして辞めない政治家。国民を欺く政治家。国民に真実を伝えない政治家。こんな政治家を作り上げた日本という国がおかしいのか。私たちの責任でもあるのでしょうか。

けれど、私たちが一番責任を持たねばならないのは、子どもたちの未来。この国を、そして世界をも支えていってくれるであろう、子どもたちの命。

私たちにもできることが、きっとあるはず。きっと。


週刊現代「捨てられた日本国民」の記事はこちらから
2011-06-10

対象的な「悪」の描き方   ~『悪の教典』 と 『ジェノサイド』~

手当たり次第に本の読める幸せ。

昨年度よりも断然に時間に余裕のある今年度。

毎日、読書しています。

最近読んで、非常に対象的だなと感じたのが、この2冊。

『悪の教典』 貴志佑介著

『ジェノサイド』 高野和明著


どちらも、タイトル通り、「人間の悪業」について書かれている点は同じです。(『悪の教典』はそのタイトルまんまですが、『ジェノサイド』とは、ある人種や民族、国家、宗教などの構成員を虐殺する行為のこと。ナチスユダヤ人虐殺(ホロコースト)もその一つ。「大量虐殺」とも訳されます。)

さて、個人的には、ホラー小説や血なまぐさい話は好きではありません。とりわけホラーものは苦手です。

しかし、貴志祐介さんの作品は以前 『黒い家』 と 『ISOLA 多重人格少女』 を読んだことがあります。『黒い家』は発売当時から面白いと評判でした。確かに、ご自身が勤務されていた保険会社での経験や知識が活かされて、読者を引き込む魅力がありました。凄惨なイメージ、人間の醜さなどがどろどろ描写されてはいましたが、なんとか許容範囲。けれど、 『ISOLA・・・』 は、よくある多重人格ものの域を超えていなかった印象で、結局その後は貴志さんの作品からは遠ざかっていました。(映画化された『青の炎』は観ましたが。二宮君の演技はよかったけれど、ストーリーとしては、よくある話し・・・という感じでした。)

が、最近、書評で『悪の教典』が面白いと書いてあるのを読み、第1回山田風太郎賞を受賞、第144回直木賞候補にもなり、第32回吉川英治文学新人賞や2011年本屋大賞にもノミネートされたと知って、これは読んでみようと思い立った次第。

一方、高野和明さんの作品は、『13階段』 『幽霊人命救助隊』を読んだことがあったのですが、どちらもユニークで面白い作品でした。特に 『幽霊・・・』 のほうは、完全SFで、 『13階段』 とは全く違った印象で、いろいろな引き出しを持った人だなあと思っていました。が、それ以降、私のアンテナ(低いんですが;;)にひっかかってくれた作品がなかったように思います。しかし、これまた最近、この作品が書評で絶賛されており、読んでみなくては・・・と思ったというわけであります。

『悪の教典』は分厚い上下2巻、800ページ以上の大作です。最初は、そつない私立高校の若い教師、蓮実聖司が、生徒指導や同僚教師とのやり取りに気を遣う場面が続き、のどかな雰囲気です。

町田市のとある私立高校の英語教師、蓮実聖司は生徒からも管理職からも信頼が厚い。学校内で起きるいろいろな問題を上手に処理していく。しかし、彼は、自分の王国が必要だった・・・。

人のよさそうな主人公。けれど、徐々に作者はその正体を読者に提示していく・・・。この、いわば読者をあっさり裏切る思い切りが見事。そこまでやるのね・・・と、作者の描く徹底した救いのない話の展開といたいけな登場人物たちの定めにただただ合掌。エンディングも、全く希望はない。むしろ、確実に恐怖に満ちた未来を、生き残ったキャラクターにしっかり背負わせるというサービスも(!)。

けれど、800ページ(恐らく1ページ当たりの文字数は少なめだったとは思いますが。)をぐいぐい読ませる構成力、筆致は大したものです。それは凄いと思いました。

一方、『ジェノサイド』。タイトルから、てっきり、悪の組織による大量虐殺に関する陰謀の話しだと思っていました。しかし、違っていました。罪のない人を軍関係者らが大義なく殺戮する・・・というシーンは何度か出てきました。死んだ人物の数で言えば、『悪の教典』よりもはるかにこちらの作品のほうが多いです。けれど、この作品のテーマは、それこそ「人類の未来への希望」だったように思えるのです。

病気で突然亡くなった父親から送られてきた謎のメッセージ。薬学を研究する大学院生・古賀研人は知らぬ間にアメリカの情報機関の「人類滅亡回避のための極秘作戦」に巻き込まれていく。また、難病に苦しむ幼いひとり息子の治療費を稼ぐため傭兵となった、元アメリカ軍の特殊部隊のジョナサン・イエーガーも、「人類滅亡回避」のために危険な内戦状態のコンゴのジャングルに入っていく・・・。「人類滅亡の危機」とは一体何か?


600ページほどの、これまた大作なのですが、アメリカ、日本、アフリカ・・・と、何度となく場面が切り替わるのですが、その構成も素晴らしい。無駄がないのです。しかも、じょうずに読者をだましてくれる。「エステーリア戦記」状態でした、「ハイズマン・レポート」!

えー、「エステーリア戦記」とは何ぞや。(ご存じの方、いらっしゃいますか?)漫画家・竹下恵子先生の傑作『ファラオの墓』に登場する古代書のことです。「エステーリア戦記」にそって物語が語られる・・・という運びなのですが、この古代書、竹宮先生の全くの創作物。しかし、連載当時たくさんのファンが図書館に行って、「エステーリア戦記を借りたい。」と言って、話題になったというエピソードが今も語られております。いやあ、でも今回『ジェノサイド』を読んでいて、本当に「ハイズマン・レポート」があるんだろうと思って、ネットで検索した方がいらっしゃるんではないでしょうか?(ここに一人^^;)

ところで、この2つの作品を比べることに何の意味があるのか。

・・・ないです。ただ、同じように「人間のなす悪」が描かれていても、読後感の違う作品ということで面白いと思ったのです。どちらがいいとか悪いとかではありません。

また、「同じ悪」と言うと語弊があります。「都内のとある高校を舞台にたったひとりが行った悪」と「アメリカ、中東、アフリカ、日本を舞台に大義名分のもとに行われる悪」とでは、性格が違います。どちらも、悪い。どちらも許されない。

ただ、作者の意図ひとつで、希望を感じられる作品とそうでない作品になっているのが面白いのです。それぞれの作家さんが狙った通りの作品に仕上がっている、そういうことですね!

どちらの作品も、書き上げるのには相当の気力、精神力が必要だったと思います。すごいです。(『ジェノサイド』は、高野さんの一番の傑作になるのではないでしょうか。貴志さんは『新世界より』が評判が高いので、今度読んでみようと思います!)

悪の教典 上悪の教典 上
(2010/07/29)
貴志 祐介



ジェノサイドジェノサイド
(2011/03/30)
高野 和明










2011-06-08

耐震に向かない形   ~やばい、かな?~

3月11日、1階のリビングを初め、あちこちの部屋の壁が傷んだ我が家。ハウスメーカーさんに来てもらって耐震性が弱くなっていないか、尋ねたときは、「大丈夫」とのことでした。ただし・・・

「想定外の地震では潰れるかもしれません。」

そ、「想定外」・・・なんて便利な言葉でしょう。

その時にもつくづく感じました。

築7年が過ぎようかという時に、大震災が起きたわけですが、一応、この家が完成した時に、私たちが選んだ建築士の方に、家の造りをしっかりチェックしてもらいました。ひとつの部屋は、床が少しゆがんでおり(言われて初めて気がついたレベル)、しっかり直してもらいました。ハウスメーカーさんも、「こんなに丁寧に見る建築士さんは初めてです・・・。」と苦笑いされてました。

その建築士さんが、私たちに最後に言われたのは、「なかなかしっかりできています。いい家です。」というお言葉。なので、まあ、この家は、地震にも耐えてくれるだろう・・・と勝手に安心していたのでした。

けれど・・・震度5強の揺れで、壁にひび・・・。

けれど、ハウスメーカーさんは、「これらのひびは耐震性に影響ない。」と。見てくれだけの問題ということだったので、結局、夫が破れた壁紙を修理して終わり。

が、最近、家の形も耐震性に影響があると聞いてびっくり。正方形が理想的だそうです。L字型などは、地震には強くないということ・・・。

え、うち、Lなんですが!

きっとこれから最大余震もあるでしょうし、備えは必要ですよね。ちょっと真面目に耐震補強など考えたほうがよさそう・・・。

・・・ところで、家と言えば・・・1月とか2月だったと思うのですが、やたら家がきしむというか、家が鳴るというか、そんな経験をしていました。

その時は、木造住宅なので、柱が乾燥したりしてそって音が出るのかな・・・等と、呑気に考えていました。が、今から思えば、地面がときどき揺れていたのでしょうか。あるいは地面に歪みが生じていたのでしょうか。最近も、パキッなどと言ったりしますが、震災前よりは少ないです。

とにかく、ちょっと真面目に耐震補強、考えねば・・・。


2011-06-07

信頼しています。 ~政府は無理だけど~

メルトダウンだ、いやメルトスルーだ・・・・・・・・。

どうでもいいです、そんなこと、もはや。

だって、とっくの昔に、皆悟ってしまっていますから。

政府の言うことがあてになどならないって。(『東電がデータ出さなかった、けしからん』なーんて言ってる政府のみなさん、福島原発問題はとっくに一企業ではなく、政府、はっきり言えば首相の権限で扱われる問題になっているのです。ですから、データ管理の責任も、あなた方にあるのですよ。)

なので、今さらメルトダウン、メルトスルーと言われても、「ほらね。」。

呆れるだけのこと。驚きもしませんでした。ただただ、お粗末極まりない政治家さんたちに呆れるだけ。

あんな大人にはなりたくない。あんなうそつきにはなりたくない。

そう思っている子どもも少なくないことでしょう。

さて、政府の言うこと、政府に都合の良いことしか言わない専門家の方たちもおっしゃることは、完全スルーです。

私が、原発問題で信頼しているのは、中部大学の武田邦彦教授のブログ。

環境問題などでも有名な先生のようですが、私が知ったのは大震災以降のこと。

武田先生のブログは、先生ご自身が書かれているように、思ってらっしゃることを勢いよく書かれていくので、誤字脱字が多いのですが、それはご愛嬌。内容は、誰が読んでもわかりやすく、丁寧に書かれています。

何より、政府がはっきり言おうとしない「被曝の限度基準」を、明確に示してくださっています。その根拠ももちろん解説して。

また、「子どもや妊婦さんを守りたい」という強いお気持ちで、省庁、自治体、政府、専門家などを敵に回してもよい覚悟で、原子力の専門家としての立場から、正しい情報をかみ砕いて提供してくださっている。

ほぼ毎日更新されえるブログの記事のおかげで、私はこれまでずっと放射性物質を正しく怖れることができてきた。

「正しく怖れる」・・・・。これがとても大事。

無闇に過度に怖れてパニックにならず、かと言って政府の言うことをすべて鵜呑みにして、無防備に過ごすことはせず。

武田先生のように、正直に誠実に情夫を提供してくださる方がいてくださって、本当にありがたいです。嬉しいです。

放射性物質のこと、被曝基準のこと、被曝を少なくする方法などをお知りになりたい方は、ぜひ、武田先生のブログをお読みになってください。

テレビで見ると、にへらにへらとした優しい面白そうな方・・・という印象ですが、書いていらっしゃる内容には骨があります。

武田先生、これからも頑張ってくださいね!!!応援しています!!!

武田邦彦先生のブログはこちらから
2011-06-05

もうすぐTONY賞授賞式! ~果たして・・・~

一週間後の6月12日、NYCのBeacon Theatre で第65回TONY賞の授賞式が行われます。

この時期、どの作品が、どの役者が賞をとるか、あちらこちらで予測がなされています。

残念ながら、ノミネートされているどの作品も観ていないので、予測記事を読みながら、勝手にあれこれ想像しています。

しかし、面白かったのは、TONY賞には、演劇部門とミュージカル部門、それぞれに最優秀作品賞、男優賞、女優賞、助演男優賞、助演女優賞があり、そのほかにも音響や照明、舞台美術などのいろいろな部門がありますが、『もし、他のどの賞もあてることができなかったとしても、照明や音響部門で  "Book of Mormon" か  "War Horse."を選べば絶対間違いなし!』 というもの。

他にも、この2作品は、TONY向きの作品だという声が多いように感じます。

特に、"Book of Mormon"はミュージカル部門の最優秀作品賞のほか、何と最多の14の部門でノミネートされています。

最優秀再演作品賞では、アル・パチーノの "The Merchant of Venice," が4月後半までは有力視されていましたが、最近は、1980年代のエイズ問題を取り上げた "The Normal Heart" のほうが有望とされている模様。

Matt Doyleの出演している ”War Horse”、果たして 作品賞,取れるでしょうか。私が一番気になるのは、そのことなのですが・・・。(”Spring Awakening”の 思い出がたくさんある Eugene O'Neill Theatreで上演中の"Book of Mormon"、かなりきそうですね!観たい!,)

ところで、2010-2011のBroadwayの40館の劇場のチケット売上高が、前年比で5.4%増えたとのこと。2010-2011は、およそ10億8000万ドル(1ドル=80円として、約864億円)の売り上げ。立派なものではないでしょうか! Broadwayに活気がないのは、実に寂しいですから。


MORMON-articleLarge.jpg    "The Book of Mormon"

2011年 TONY賞候補

「演劇部門」

《Best play (作品賞)》
"Good People" (David Lindsay-Abaire)
"Jerusalem" (Jez Butterworth)
"The Mother... With the Hat" (Stephen Adly Guirgis)
"War Horse" (Nick Stafford)

《Best performance by an actor in a leading role in a play (主演男優賞)》
Brian Bedford, "The Importance of Being Earnest"
Bobby Cannavale, "The Mother... With the Hat"
Joe Mantello, "The Normal Heart"
Al Pacino, "The Merchant of Venice"
Mark Rylance, "Jerusalem"

《Best performance by an actress in a leading role in a play (主演女優賞)》
Nina Arianda, "Born Yesterday"
Frances McDormand, "Good People"
Lily Rabe, "The Merchant of Venice"
Vanessa Redgrave, "Driving Miss Daisy"
Hannah Yelland, "Brief Encounter"

《Best performance by an actor in a featured role in a play (助演男優賞)》
Mackenzie Crook, "Jerusalem"
Billy Crudup, "Arcadia"
John Benjamin Hickey, "The Normal Heart"
Arian Moayed, "Bengal Tiger at the Baghdad Zoo"
Yul Vázquez, "The Mother... With the Hat"

《Best performance by an actress in a featured role in a play(助演女優賞)》
Ellen Barkin, "The Normal Heart"
Edie Falco, "The House of Blue Leaves"
Judith Light, "Lombardi"
Joanna Lumley, "La Bête"
Elizabeth Rodriguez, "The Mother... With the Hat"

《Best revival of a play (再演賞)》
"Arcadia"
"The Importance of Being Earnest"
"The Merchant of Venice"
"The Normal Heart"

《Best scenic design of a play (舞台美術賞)》
Todd Rosenthal, "The Mother... With the Hat"
Rae Smith, "War Horse"
Ultz, "Jerusalem"
Mark Wendland, "The Merchant of Venice"

《Best sound design of a play (音響賞)》
Acme Sound Partners & Cricket S. Myers, "Bengal Tiger at the Baghdad Zoo"
Simon Baker, "Brief Encounter"
Ian Dickinson for Autograph, "Jerusalem"
Christopher Shutt, "War Horse"

《Best lighting design of a play (照明賞)》
Paule Constable, "War Horse"
David Lander, "Bengal Tiger at the Baghdad Zoo"
Kenneth Posner, "The Merchant of Venice"
Mimi Jordan Sherin, "Jerusalem"


「ミュージカル部門」

《Best musical (作品賞)》
"The Book of Mormon"
"Catch Me if You Can"
"The Scottsboro Boys"
"Sister Act"

《Best performance by an actor in a leading role in a musical (主演男優賞)》
Norbert Leo Butz, "Catch Me if You Can"
Josh Gad, "The Book of Mormon"
Joshua Henry, "The Scottsboro Boys"
Andrew Rannells, "The Book of Mormon"
Tony Sheldon, "Priscilla Queen of the Desert"

《Best performance by an actress in a leading role in a musical (主演女優賞)》
Sutton Foster, "Anything Goes"
Beth Leavel, "Baby It's You!"
Patina Miller, "Sister Act"
Donna Murphy, "The People in the Picture"

《Best performance by an actor in a featured role in a musical (助演男優賞)》
Colman Domingo, "The Scottsboro Boys"
Adam Godley, "Anything Goes"
John Larroquette, "How to Succeed in Business Without Really Trying"
Forrest McClendon, "The Scottsboro Boys"
Rory O'Malley, "The Book of Mormon"

《Best performance by an actress in a featured role in a musical (助演女優賞)》
Laura Benanti, "Women on the Verge of a Nervous Breakdown"
Tammy Blanchard, "How to Succeed in Business Without Really Trying"
Victoria Clark, "Sister Act"
Nikki M. James, "The Book of Mormon"
Patti LuPone, "Women on the Verge of a Nervous Breakdown"

《Best revival of a musical (再演賞)》
"Anything Goes"
"How to Succeed in Business Without Really Trying"


《Best scenic design of a musical (舞台美術賞)》
Beowulf Boritt, "The Scottsboro Boys"
Derek McLane, "Anything Goes"
Scott Pask, "The Book of Mormon"
Donyale Werle, "Bloody Bloody Andrew Jackson"

《Best sound design of a musica (音響賞)》
Peter Hylenski, "The Scottsboro Boys"
Steve Canyon Kennedy, "Catch Me if You Can"
Brian Ronan, "Anything Goes"
Brian Ronan, "The Book of Mormon"

《Best lighting design of a musical (照明賞)》
Ken Billington, "The Scottsboro Boys"
Howell Binkley, "How to Succeed in Business Without Really Trying"
Peter Kaczorowski, "Anything Goes"
Brian MacDevitt, "The Book of Mormon"
2011-06-04

「シネマ歌舞伎」最新作! ~必見『女殺油地獄』~

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「シネマ歌舞伎」、最新作は、仁左衛門 『女殺油地獄』 !

おお、これはすごい! 仁左衛門さまと言えば、『女殺油地獄』! 絶対観てみたかった、その作品がもうすぐ観られるなんて!?

しかし、シネマ歌舞伎とはいったい何?

『HDカメラで撮影した歌舞伎の舞台公演を、スクリーンでのデジタル上映で楽しんでいただく新しい観劇空間です。』だそうです。(松竹HP)

絶対に、生で観たほうがいいに決まっていると思います。が、やっぱりこんなすぐに簡単に観られるなら、映画だろうと何だろうといいわ・・・という気がしてきます。

いえ、意外に生の舞台とは違った面白さ、魅力が発見できるかもしれません!

もともと『女殺油地獄』(おんなころし あぶらのじごく)は、近松門左衛門が書いた人形浄瑠璃。今では、歌舞伎のほか、映画やテレビドラマとしても製作されています。

そして、仁左衛門さま(当時は孝夫さま♪)が1964年に初演し、出世作となった作品でもあります。(当時20歳の仁左衛門さまが演じられた与兵衛、どんなに美しかったことでしょうね~~~~~~~~~。)

油屋の放蕩息子の与兵衛が、借金に追い詰められた揚句、お吉という女を殺してしまうという、恐ろしい内容のお話。油まみれになりながら、お吉を殺す与兵衛の狂気とはいったいどういうものなのか。仁左衛門さまの演技、是非観たいと思います。

6月18日(土)から東京・東劇、愛知・ミッドランドスクエアシネマにて先行公開され、6月25日(土)より全国公開の予定。

チケットは、上映映画館、新橋演舞場、南座、大阪松竹座にて発売されているそうです。

(なんと1992年には、堤真一さん主演で映画も製作されたんですね。そういえば、ポスター見た気がします・・・。)
2011-06-03

”Daylight ”を聴きながら・・・   ~Matt Doyle のEPリリース~

matt cover

5月25日にリリースされた、Matt DoyleのEP、”Daylight”。

リリース日には、iTunesの pop album chartsで、40位内に入ったとか!

それってとっても凄いことですよね♪♪

”Daylight”に収録されているのは6曲。

"My Arms Are Open," "If Morning Can't Wait," "Lost and Lookin'," "What Do You Gain?," "Weigh Me Down" ,"Home.

音楽には疎いもので、アコースティックだとかフュージョンだとかクロスオーバーとか・・・難しいことは言えません(^_^;) 好きか嫌いか、ただそれだけなのですが・・・。

いやあ、6曲、すべていいです。どの曲もなんだかものすごく懐かしい。ミュージカルの舞台での歌とは違う、ただただ歌うことに集中しているMatt。その深い表現力と声の使い方のうまさに改めて惚れ惚れ。声のよさも歌のうまさも生まれつきによるもの・・・という面が大きいでしょう。けれど、自分のために、そしてファンのために努力を惜しまないMatt。歌だけでも十分に人を引き付ける魅力を持った人だなあとしみじみ・・・。

特に好きなのが、"Lost and Lookin'" と "What Do You Gain?"  の2曲。

"Lost and Lookin'" を聴いていると、なぜか浮かんでくる・・・・『あしたのジョー』のイメージ\(◎o◎)/!。矢吹丈が寂しく街をさすらう姿。闘う男が疲れて、愛する人を求めてしまう瞬間。そんな情景。(実際にはそんなシーンはなかったはずですが。)この曲のみオリジナルではありません。ソウル・ミュージックに大きく貢献したと言われる Sam Cooke の曲。(他の5曲はオリジナル) 粗野な中に繊細な傷つきやすい心を秘めた男の悲哀を歌っている気がします。

"What Do You Gain?" は、舞台を観ているかのような曲。冒頭からドラマがいきなり始まるような、スピード感のある舞台を観ているような気持ちになってしまう。スリリングなメロディーによくのびるMattの声。病みつきになります。

ナッシュビル、そしてNYCでレコーディングされたこのEP。すごく、いいです、おすすめです♪♪♪

8月15日には、 Le Poisson Rouge (NYC)で午後10時から、このEP発売記念コンサートも開かれるそうです。

”Daylight”は、iTunes や Amazon MP3.購入できます。私はiTunesで買いましたが、もちろん一曲ずつの購入も可。まずは、、"Lost and Lookin'" と "What Do You Gain?"  の2曲だけでも聴いてみてください☆ ぞくぞくします・・・。



”Lost And Lookin'”  Sam Cooke

I'm lost and lookin' for my baby
Wonder why my baby can't be found
I'm lost and lookin' for my baby
Lord knows my baby ain't around

So I'm lost and callin'for my baby
Baby won't you please come home
I'm lost and searchin' for my baby
I need you 'cause I'm so alone

Crying for my baby, crying all alone
Calling for you, come home, come home
I'm lost and searchin’for my baby
Baby won't you please come home
I'm lost and lookin’ for my baby
I need you 'cause I'm so alone
2011-06-02

政局やるって、なにやる?

ここ数日の茶番劇がやっと幕をおろしました。

予想通り、直前までのドタバタ劇で、実に役者の揃った政権与党であります。

面白いなあと思ったのが、直前まで不信任案に賛成すると言いながら、菅さんが退陣を表明した後、立場を反対に変えた原口さんの言葉。

「今までは、民主党では民主主義がなされていなかった。それが、今日変わった。」

細かい言葉のはしばしまでは覚えていませんが、「今まで民主主義がなされていなかった」という言葉は、はっきり覚えています。

そうですか、今まで民主主義がなされていなかったんですか、はあ。

一国民としては、脱力モード。

一観客としては、ものすごくうけた言葉でしたが。(「ああ民主党、されど民主主義はなかりけり」なーんて。)

それから、小沢派の松木氏の様子にもある意味感心しました。

菅さんの、まさかのギリギリのタイミングでの退陣表明のあと、小沢さんは自分の派閥議員に自主投票を呼びかけました。しかしあくまでも、不信任案に賛成票を投じた松木氏。脇を議員仲間に支えられながらの(いや、あるいは抑えつけられながら)、切羽詰まった思いつめた表情は、まさに歌舞伎か芝居でも観ているかのよう。主君のために切腹する武士のような・・・。

・・・・民主主義がなされていなかった・・・。では、なぜもっと早くに手を打てなかったのですか?結局、皆さん自分の保身のため、あれこれ駆け引きやっていたからではないんですか?

ハトポッポさんも嬉しそうでしたね~。菅さんの退陣表明の後、絶妙のタイミングで立ち上がり、実に嬉しそうに。「ぼくのおかげなんですよ、皆さん。ぼくが、カンちゃんを説得したんですよ。」という心の声が聞こえてきたような・・・。ああ、引退しておかなくてよかった。ぼくの存在意義が、ほらちゃんとここに証明されているでしょ♪

・・・・・現実にこんなに面白い政治ドラマがあるんですもの、テレビドラマもかないませんね。

ところで、この前から気になっていた言葉があります。

「政局」。

財界の方なんかが先週、「政局やってる場合じゃない。」とおっしゃっていました。が、この「政局やる」という言い方になんとなく違和感がありました。「政局」って、まんま「政治の局面、つまりそのときの政治の有様、状態・・・」という意味だと思っていたので、「政治の局面やる」って、変な感じだな・・・と。でも、今日、調べてみて納得しました。

【政局】
1. ある時点における政治の動向。政界の情勢。「―が行き詰まる」
2. 政党内・政党間の勢力争い。特に、与党内での主導権争い。多く、国会などでの論戦によらず、派閥や人脈を通じた多数派工作として行われる。「―になる」
 goo辞書(小学館『デジタル大辞泉』)

なるほど、「 政党内・政党間の勢力争い。特に、与党内での主導権争い。多く、国会などでの論戦によらず、派閥や人脈を通じた多数派工作として行われる。」 という意味だったのですね。思いっきり自分の無知をさらしてしまいましたが、妙にすっきりしました。

政局=勢力争い

「政局やってる場合じゃない」=「勢力争いなんかやってる場合じゃない。」

納得、納得。

でもって、今回の場合、「与党内での主導権争い」だったわけですねえ。もちろん、それだけではありませんでしたが。

子どもの喧嘩より、たちが悪い喧嘩。

ああ、これがお芝居だったら、面白い、面白いってげらげら笑っていられるんですけども(^_^;)

(ちなみに「政局」を英語で何と言うか・・・”the political situation” まんまですねえ。でも、これでは「勢力争い」という意味はないですね。「勢力争い」は、”a struggle for power; a power struggle ”だそうです。これまた goo辞書より)





2011-06-01

完全に出遅れ、ベッジ・バートン 、しかし モリーがある!

今年は三谷幸喜さんの生誕50周年、そこでスペシャル企画 ”三谷幸喜大感謝祭”として、今年は映画・演劇・テレビ・小説などの新作が7本も発表される予定。その3つ目となるのが、舞台『ペッジ・パードン』。

・・・また、出遅れてしまいました。もちろん、チケットは SOLD OUT!

出演者も超豪華ですから☆ 野村萬斎さん、深津絵里さん、大泉洋さん、浦井健治さん、浅野和之さん!

イギリスに留学した夏目漱石が、ロンドンでどんな暮らしをしていたのか。ベッジ・パードンと漱石が呼ぶ謎の女性とは? 野村萬斎さんが漱石、深津絵里さんが ベッジ・バートン。6月6日より世田谷パブリックシアターで上演されます。

頑張って、当日券にチャレンジするか。しかし、この当日券も競争が激しい。電話がつながらないのよね・・・。

『ベッジ・パードン』
作・演出:三谷幸喜
出演: 野村萬斎/深津絵里/大泉 洋/浦井健治/浅野和之
日程:2011年6月6日~7月31日会場:世田谷パブリックシアター

「ベッジ・パードン」当日券販売方法
・開演1時間前より当日券を発売。
・ただし、当日券の購入には、【購入のための整理番号予約】が必要。
・公演日前日に電話予約。◇受付電話番号: 0570-00-0062(当日券専用ダイヤル)
            ◇予約受付時間: 公演日前日12:00~14:00(予定枚数終了次第締切)


しかし、 南果歩さん主演の『モリー・スウィニー』は、よい席を確保。

アイルランドを代表するブライアン・フリールのこの作品は、1994年にロンドン、96年にブロードウェイでも上演。ニューヨーク批評家協会賞では最優秀海外戯曲に選出されています。

モリ―・スウィーニーという、目の見えない女性の物語・・・。ただ、この作品は、『ドラマ・リーディング形式による上演』ということ。『秀作海外戯曲を読み直すシリーズ』だそうです。

ドラマ・リーディング形式・・・BROADWAYでもよく行われていますよね。でも、私はまだ一度も経験したことのない上演形式なので、楽しみです。昨年から、読み聞かせのボランティアをしているのですが、参考にさせてもらえる部分もいろいろあるのでは・・・と期待大。

相島一之さんも、三谷幸喜さんの映画やドラマで欠かせない存在で、不思議な雰囲気の役者さん。楽しみ、楽しみ♪

『モリー・スウィーニー』 
作:ブライアン・フリール 訳・演出:谷 賢一
出演:南果歩、相島一之、小林顕作
日程:2011年6月10日(金)~6月19日(日):シアタートラム 


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に魂を奪われてから、すでに1年あまり。しかし、ごく最近、4年ぶりに東京にもどってきました! 久々の東京生活も実にスリリング♪

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