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2010-04-29

『2人の夫とわたしの事情』観劇記    ~松たか子さんはかわいい~

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4月29日、午後1時半より、渋谷のシアターコクーンにて、『2人の夫とわたしの事情』を観てきました。松たか子さん主演のものは、昨年9月に観た『ジェーン・エア』以来。

コメディーということだったので、『ジェーン・エア』のときとは違う松たか子さんの演技も観られるの、で大いに期待して行きました。

観終わって・・・

面白かった・・・けど?

というのが、正直な感想です。面白かったんです、何度も笑ってしまいました。松たか子さん演じる、美人だけど超わがままジコチューなビクトリアと、彼女に振り回される2人の夫たちの会話が、滑稽で滑稽で。特に、2幕目まではとっても楽しかったです。けれど、3幕目には、何度か眠りに落ちかけたので、3幕目はテンポがちょっと落ちたのかも?

あいかわらず、松さん、かわいいし、細いし、演技も上手。コメディエンヌとしても本当に才能がある方ですねえ。
けれど・・・。

これは、私の癖なのですが、観終わったあと、つい、その作品のテーマはなんだったのかと考えてしまうのです。けれど、この作品のテーマは、何だったのかと考えたとき、何も思い至らなかった。いえいえ、もちろん、「きれいな女は運をつかむ」とか「外見より中身が大事とは言うが、現実は違う」などなど、思い浮かんだことはあります。けれど、本当にそれだけなのかな? この作品のもとになったのは、サマセット・モームの戯曲『夫が多すぎて』。これを一度読んでみたい。・・・とにかく、小難しく考えるといけないですね。面白いお芝居であることは間違いないのですから。

ただ、ものすごーーーーーーーーく残念だったのは、共演者の西尾まりさんや池谷のぶえさんの出番が少なすぎたこと。もったいなさすぎ!

5月16日まで。

          2人の夫写真
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2010-04-28

子ども手当、ほしいけれど、いらない・・   ~信じられないマツリゴト~

思い返せば、あれは、まだキャピキャピの女子大生だったころのこと。

何気なくつけた午後のテレビ。当時の中曽根首相の農村エリアでの講演会の中継。政治について詳しいわけでもなかったのですが、ただなんとなく、チャンネルを変えることもなく、そのままつけっぱなしに。まあ、我が国の首相は一体、何を語るのか、一度くらい聞いておこう・・・と殊勝に思ったのかもしれません。

そして、5分後。政治家という生き物を信じてはいけない、そう強く確信したのでした。

さて、中曽根さんは、会場に集まった、高齢の農業従事者に向けて、何を語っていたのか。

「このまえ、私は税の仕組みを大きく変えたんです。今までは、お金をたくさん持っている人たちからたくさん税金を払ってもらっていました。けれど、それでは不公平ですよね。みんなが、公平に税を負担しなければいけません。だから、変えたんです。」

もう、ン十年も前のことなので、中曽根さんが、ご自分のことを「ぼく」と言っていたか、「私」と言っていたかなど、細かいことは覚えていません。けれど、内容はあっていると思います。なぜなら、それを聞いて、怒りまで感じましたから。

お金持ちからたくさん税金もらうのは悪い、不公平・・・という、論理に私は納得がいかなかったのです。
年収1億円ある人が年収の半分を税金で払ったとしても、まだ5000万円残っています。年収500万円の人が仮に税金を払わなくてよいシステムだとしても、富める者とそうでない者には既に格段の差があるわけです。なのに、中曽根さんは、その格差を広げようとしている。しかも、にこにこ優しい口調で話す中曽根さんに、会場の人のよさそうな方たちは大きな拍手をおくっています。

何かが間違っている。

そう思いました。失礼でしたが、その会場に来ていた人達の多くは、税の負担が減る富裕層ではなく、税の負担が増える側の方たちだったと思います。しかし、ほとんどの人たちは、そういったことを認識することなく、「不公平を直した」「税の仕組みを公平にした」という、中曽根さんの言葉を聞いて、「ありがたいことだ」と、感じていらっしゃったように見えたのでした。

だましてる。

私には、そう見えました。国民を、都合よくだましているだけではないか? それ以来、政治家という生き物には信頼をおいてはならない・・・そう思ってやってきました。

なので、民主党に政権交代して以来、がっかりすることが続いても、それほどショックではないといいますか、まあ、最初から期待してませんでした・・・という感じではあったんですが、この子ども手当て、これにはあいた口がふさがりません。

日本のお金を世界にばらまくつもりでしょうか,政府は? 50人の養子には払わない? じゃあ49人ならいいということになるわけですよね? 私は自分の国が好きです。子どもたちのためにも、この国がめちゃくちゃにはなってほしくないです。子ども手当て、現金支給? ほしいですよ、本当。でもね、今の制度ではいらないです。というか、やはり、現行の制度、1日も早く見直すべきです。このままでは、取り返しのつかないことになってしまいます。

最近PTAで、何人ものお母さんたちと一緒に仕事していますが、よほど皆さん賢いですし、誠実ですよ。わたしたちが、お引き受けいたしましょうか、日本のマツリゴト? なーんて、思ってしまいます。いやはや、いやはや。
2010-04-26

ももだんごの 反省  ~かぐやひめもあやうし。~

ももたろう (日本傑作絵本シリーズ)ももたろう (日本傑作絵本シリーズ)
(1965/02/20)
まつい ただし



先日、実にショッキングなニュースを読みました。いまの子どもたちが、昔話の内容を知らないということでした。リサーチグループによると、「ももたろう」が動物たちに与えた食べ物の名前や、お伴の動物たちを言えない子が、かなり多かったということでした。中には、お伴に、アンパンマンなどと答える子もいたとか。

でも、これは笑いごとではない。私は、焦りました。そういえば・・・昔話を、ちびには読んでやった記憶がない。1回くらいはあったかもしれませんが、遠い昔。あわてて、6歳のちびに質問。

「ねえ、ももたろうが、お伴の動物にあげた食べ物ってなんだっけ」
「えーとね・・・わからない。」
「え? ほら、あれだよ、あれ?」
「あ、ああ、あれね。」
「そう、あれ。!」


「ももだんご!」

ずるずる・・・。
まずいです。日本人ならば、当然知っていてしかるべき「きびだんご」。更に、質問していくと・・・

「じゃあ、お伴の動物たちってなんだったっけ?」
「うーーん。さると・・・」
「うんうん。」
「えー、とり。」
「とり、ねえ。ま、そうねえ。で、それから?」
「えーとー、うーん、いぬじゃあないし。」


犬です!

今まで、読み聞かせを全くしていないわけではありません。まあ、いろいろ読んでやったとは思います、人並みに。

けれど、思い返せば、いわゆる昔話ではなく、創作童話もののほうが圧倒的でした。

「ぐりとぐら」シリーズ、「だるまちゃん」シリーズ、かこさとしさんの作品、「そらまめちゃん」シリーズ・・・
簡単に、かわいい絵柄の絵本が手に入る時代なので、つい、昔話は敬遠・・・。いけませんね。この連休中は、昔話をいっぱい読んでやろうと思います。「かぐやひめ」も、よくわかっていないようでしたし。

ちなみに、小学6年の息子は、無事全問正解。ほっとしました~~~~~。

日本の文化を受け継いでいくはずの子どもに対して、無責任だったと思います。自分の意識改革が必要だと実感したのでした:::
2010-04-25

こういう幸運もあるのですね!   ~『ザ・キャラクター』チケット購入~

ザ・キャラ

「09年夏に東京芸術劇場初代芸術監督に就任し、次々と話題作、注目企画を発表して、新しい劇場づくりに尽力してきた野田秀樹。ついに、自身の活動母体であるNODA・MAPで東京芸術劇場に初進出!

とある町の書道教室の人間模様が、いつしかギリシア神話の神々の世界へと変容するという物語は、野田作品ならではのめくるめく想像力の宇宙が広がること必至。今年、芸劇の夏はさらに熱くなります!

それは、町の何でもない
小さな書道教室からはじまった・・・

町の小さな書道教室、そこに立ち現われるギリシア神話の世界、それが、我々の知っている一つの物語として紡がれていく。物語全てが、ギリシア神話さながらの、変容(=メタモルフォーゼ)をモチーフとしたお話になっています。信じていたものが、姿を変え、変化を遂げていく物語。その最後に立ち現われる、我々が知っている物語とは…。
物語尽くしの物語です。乞う、ご期待!」


以上、東京芸術劇場の作品紹介より。

出演者も、宮沢りえさん、古谷新太さん、橋爪功さん、藤井隆さんら、豪華な顔ぶれ!

観たい、と思っていたのですが、うっかりしていて、一般チケット発売開始に出遅れ、あとの祭り状態でした。どこを探しても、予定枚数終了の案内。しかし、昨夜、うれしいメールが届きました。

なんでも、チケット引き換え期間に購入されなかったチケットを、25日朝10時から販売するというではありませんか。
昨夜はPTA関係の仕事で、午前4時まで起きていたのですが(もう、朝ですね!)、がんばって9時半に起きました。(関係ない話ですが、PTAは究極のボランティアですね…。)そして、10時にPCにてスタンバイ! そして、見事、希望日でチケット購入できました。意外に、多くの日時で、チケット購入が可能でした。もちろん、残りはわずか、というマークばかりですが。たぶん、午後8時現在、今ではもう残席もないかもしれないですね!

先週、通常チケットはもう買えないから、当日券狙いでいくしかないなあとあきらめていたので、とても嬉しいチケット購入でした。・・・ただ、6月のチケットを買ったのですが、これで6月はほぼ毎週観劇が入ってしまいました。8月までの公演だったので、7月、8月にしてもよかったな、と反省。6月は、まだいくつか面白そうなものがあったのですが。『ザ・キャラクター』は、公演期間が長いのでいいですが、普通はもっと短期間ですよね、日本の公演は。

うーーーん、今回と同じ幸運が、”At Home, At The Zoo” でも起こらないでしょうか・・・。 
2010-04-22

はずれてしまった、”At Home At The Zoo ”  ~やはり、大人気?~

at home at the zoo

シス・カンパニーの超ビッグ公演の先行予約抽選に先週申し込んだものの、見事にはずれてしまいました。くくく。残念! かくなるうえは、5月の発売日にがんばるか、当日券か。

堤真一さん、キョンキョン、大森南朋さん。演出、千葉哲也さん。まず、このキャスティングがたまりません。
もし、チケットをゲットできたら、堤真一さんもキョンキョンも、2度目に観る作品に。堤さんの”バンデラスの憂鬱な珈琲”の、コミカルな役、キョンキョンの”高き彼物”の、実直な女教師の役、それぞれすごくよかったけれど、このふたりが共演して、どんな演技をみせてくれるか、知りたい。大森さんの演技も渋いでしょうし!

それにしても、シス・カンパニーの作品は目が離せませんね!来週観に行く「2人の夫とわたしの事情」
(2010年4/17(土)~5/16(日) Bunkamuraシアターコクーン 作:W.サマセット・モーム 演出・上演台本:ケラリーノ・サンドロヴィッチ 翻訳:徐賀世子 出演:松たか子/段田安則/渡辺徹/新橋耐子/猪岐英人
皆川猿時/水野あや/池谷のぶえ/西尾まり/皆戸麻衣)も、シス作品。ああ、”At Home・・・”も、絶対観たい!
2010-04-19

このふたりを見ると・・・  ~切ないです~

グリー

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Lea Michele ("Rachel Berry") and Jonathan Groff ("Jesse St. James") arrives at Fox's "Glee" Spring Premiere Soiree at Chateau Marmont on April 12, 2010 in Los Angeles, California.

4月12日に、ロスで、人気ドラマ”Glee”のパーティーがあり、出演者らがぞくぞくと会場に姿を見せたそうです。
そして、この1枚・・・。SPRING AWAKENING ファンには、たまらない、切ない1枚ではありませんか?

日本でもFOXが放映しており、SPRING AWAKENINGの偉大なオリジナルキャストが出演しているドラマとしても知る人ぞ知る、注目作品。しかし、それゆえに、なんとなく、見るのがためらわれる部分も私にはあります。特に、Jonathan Groff が出演して、Lea Michele といろいろからむ役を演じていると聞き、なおさら。

SPRING AWAKENINGの、主演のふたりですから、きっと、どうしても、同じテレビ画面で、ふたりが、WENDRAとMELCHIORではない別物を演じているのが、なんだか寂しい気がするように思ってしまって。

けれど、ふたりの歌もまた聞きたいし・・・英語の勉強にもなるし、見ちゃおうかな!

それにしても、Lea Michele 、いっそう美しく、華やかになりましたね! お化粧のせいもあるのか、SPRING AWAKENINGのときより、キュートで若々しい感じがします。

2グリー
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Jenna Ushkowitz ("Tina Cohen-Chang") も、きれいになりましたね!

Glee Party の写真などはこちら

2010-04-17

夏はいろいろ・・・

もリー先生

一か月花嫁


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6月以降は、観たいものが続いています。とりあえず、上の写真のものはチケットゲット済み。

キョンキョンと堤真一さんのお芝居も、今抽選申し込み中。

BROADWAYの作品も観たいものザクザクですが、国内物も、興味ひかれるものがゾクゾク。内野聖陽さんの「イリアド」も面白そう。野田秀樹さん・宮沢りえさんの「ザ・キャラクター」も、おっともう発売です。今からゲットしてみます。



2010-04-14

Matt の コンサート   ~目の保養もかねて行きたい~

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Broadway ミュージカル ”The Addams Family"に出演している Wesley Taylor(写真中央)が、5月3日、 Joe’s Pub で、“Wes Taylor and Friends,” というコンサートを行います。注目は、ゲスト陣!

Matt Doyle (Spring Awakening, Bye Bye Birdie), Mitch Jarvis (Fiddler on the Roof, Rock of Ages), Lauren
Molina (Sweeney Todd, Rock of Ages) and Krysta Rodriguez (In the Heights, The Addams Family) という、若手の有望な役者さんぞろい!ええ、そうです、特に、Matt Doyle! 写真向かって右端で、愛らしく目を閉じた、相変わらずキュートなMatt・・・

しかし、Matt自身、その前、4月21日に、コンサートを開く予定なのです。ゲストは、Jenn Damiano と Emma Hunton !これまた豪快・・・いえ、ゴージャス! (つい、Emma姉さんのイメージで・・・)MattのルームメイトもMattと一緒に歌うとか。

Jenn Damiano も Emma Huntonも、言わずとしれた、SPRING AWAKENING の重要なメンバーでした。 Jenn Damiano は、オープニング当時から、Wendla 以外の全ての少女役の代役として活躍。彼女は当時15歳で一番若いメンバーでした。セミヌードシーンのあるWendla役は、法律的に許されない年齢だったようです。その後、NEXT TO NORMALでも大活躍。歌も演技も折り紙つき。

Emma Huntonも、若いのに、やけに落ち着いた貫禄を漂わせる、超すばらしい歌唱力を持った女優さん。このふたりと、どんな歌を披露してくれるのか。すごいコンサートになること、間違いなし。

3月後半から、PTA役員を引き受けたのですが、あーた、それはもう、究極のボランティアでございます。降り注ぐ雑用、夜遅くまで鳴る携帯メール着信。そーんなこんなで、ちょっとボロボロ気味の私には、Mattが、Jenn Damiano や Emma 姉さんと、美しい旋律にのせて歌いあげるシーンを想い浮かべるだけで、極楽気分が味わえますわ。よろっ。

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2010-04-12

ルポ 貧困大国アメリカⅡ    ~善良すぎてはいけない~

堤未果さんの「ルポ 貧困大国アメリカⅡ」を読みました。

前作「ルポ貧困大国アメリカ」では、貧困にあえぐヒスパニック系の若者が、厳しい生活が待っているのも知らずに、生活のため甘い誘文句に乗って入隊していく話、食糧チケットをもらう貧困層が、知識もない故に、ファーストフードばかりを食べて、肥満になっていく実態、病気がもとで破産していく中流家庭の話などがあったように思います。(違っていたらごめんなさい。)

そして、この「ルポ貧困大国アメリカⅡ」では、将来のために大学で学ぶ学生を狙った、学費ローンの恐ろしい現実や、刑務所までも囚人からむしり取ろうとする、社会の仕組みが描かれています。また、オバマ大統領の医療保険改革がいかにつぶされていったか、あるいは、自らつぶれていったかなど、非常に興味深い内容でした。

「アメリカンドリーム」など、もはやない。

実は、これは私がアメリカで暮らす間に、肌で感じたことでした。世界一の医療技術を誇る国。確かに、お金持ちには最高の医療も受けられる、素晴らしい国、アメリカ。けれど、中流以下の人間は、風邪にかかっても、病院にもいけない。

人間ドックなんてとんでもない贅沢。あるクリニックの中流向けの健康診断の項目には、血液検査のみ。「胃のX線はしないのか。」と聞くと、「自覚症状があればする。」という答えにびっくり。日本だったら、「自覚症状が出てからでは遅い病気、いわゆるがんなどの早期発見のため、当然、自覚症状がなくても1年に1回は検査しましょう。」と言われるはずなのに? 鼻血が続くので、鼻の奥を内視鏡で診てもらったら、たった数十秒のことだったが、900ドルの請求にびっくり。

また、授業料・寮費など合わせて、1年間に700万円もかかる大学生活。つまり、お金がない人間が、這い上がるのは非常に非常に難しい国という印象でした。しかも、完全なる学歴社会。富裕層は、子どもたちをいい学校に入れるのに真剣です。娘の友人が、全米でも有数の高額所得者の住む地域の中学に通っていたのですが、そこの生徒さんたちはみな成績をすごく気にしていたそうです。「あなた、何点だった?」と、答案が返される度に聞かれたそうです。また、コロンビア大学に通う友人が言っていましたが、生徒にはコロンビアの関係者の子女が非常に多く、はっきりいってコネがものいう世界だとか。つまり、裕福な家の子どもで既に一定の枠を埋めるわけです。

・・・一度、貧困になってしまうと、もうそこから抜け出すのは不可能に近い感じがします。

大きな原因は、富める者が弱者をだまして、あるいは自分たちに不都合な情報は知らせないで、彼らからしぼりとろうとすることが簡単にできる世の中の仕組みです。オバマ大統領が取り組む医療改革によって、不利益をこうむる医療保険会社や製薬会社が、国民にオバマ大統領のやろうとしていることがいかに、かれらの自由と権利を奪うものか、巨額の費用を投じたコマーシャルによって、国民を反オバマ医療改革派にさせようとしたかという部分を読んでいてゾゾゾ・・・としました。

しかし、こういう事態は、アメリカだけのものではありません。日本も同じです。テレビ・新聞などの媒体を通じて、利益追求団体や政治団体などが、うまく国民の心を操り、自分たちに都合のよいように牛耳ろうとする。コントロールされている国民はそうともしらず、せっせと働いて、富裕層である、それらの団体に寄与している・・・・なーんて、おそろしいことが、実際にもう起きているのかもしれません! 

貧困とは、その人の努力が足らなかったからではない。その人が善良過ぎたから。疑うことを知らなかったから。だまされていることに気がつかなかったから。だから、わたしたちは、すべてをうのみにしてはならない。おかしいと感じたら、立ち止まって考えよう。そして、行動をおこそう。

そういうメッセージを、この本の中に見つけた気がします。

ルポ 貧困大国アメリカ II (岩波新書)ルポ 貧困大国アメリカ II (岩波新書)
(2010/01/21)
堤 未果

2010-04-11

『ラスト・ファイブ・イヤーズ』を 観て  ~耕史くんの歌、今日もよかった~

4月10日午後1時より、渋谷のシアターコクーンにて山本耕史くん主演の『ラスト・ファイブ・イヤーズ』を観る。

5年こうじくん


渋谷は、苦手です。学生時代、東急ハンズに行くのに、友人とふたり、2時間も迷った覚えがあります。それ以来、何度行っても苦手です。今回も、やはり迷いました。公園通りと文化村通りを間違えてしまったのです。しかし、修正は難しくなく、余裕を持って劇場に到着できました。(内心は焦っていましたが。)

さて、ラブストーリーということもあり、圧倒的に女性のお客さんが多い。しかも、出演者は耕史くんと村川絵梨さんのふたりだけ。ほとんどのお客さんが、耕史くんのファンなのだと思われます。私のように。

幕間の休憩なしの1時間半。最初から最後まで、耕史くんと村川絵梨さんの歌と踊りが続きました。ふたりとも、すばらしい声量と声の質。特に、耕史くんは本当に歌が好きなのがよくわかります。ヘドウィグのときで、もう知ってはいましたが、今回も改めて、彼の歌への情熱を感じました。うまい人です、歌も演技も。残念なのは、ほとんど歌のシーンなので、細かい演技が観られなかったこと。耕史くんの切ない演技、苦悩する演技が観たかった。残念! 歌だけではなく、もっと言葉も、聞きたかったなあ。

村川絵梨さんも、とても舞台映えする声と容姿を持った方。のびやかな声がいいですね。ときどき、音程にふらつきもあったように感じましたが、十分、彼女の魅力は伝わってきました。いい女優さんです。

ただ、ストーリーが退屈でした。

男が成功していく、一方、女はなかなか芽が出ず、苦しむ。そして、いろいろな意味で男に嫉妬するというよくある話。けれど、そこは工夫がこらしてありました。男は女と出会ったときからの5年間をたどり、女は出会ってから5年後から過去にさかのぼる・・・という内容。しかし、私には今ひとつその仕組みがよくわからず、観終わって、やっと気付いた次第。おお、そういうことだったのか・・・と。寝不足だったせいもあり、何度か寝そうになって意識がとんでしまったのですが、それも原因だったのか。単に天性の理解力不足が原因なのか。

それから、ひとつ気になったのは、舞台がはじまるまえ、妙な沈黙がしばらく続いたこと。もうすぐ開演のアナウンスがあったものの、だらだら入場してくるお客さんの案内もあったためか、いつ、始まるのか、期待して待っているのに、いごこちがよくない沈黙がかなり続いたように思います。音楽あふれる作品なのだから、開演前に、優しいメロディーの音楽を劇場内に流して、お客さんの気分を盛り上げる・・・というのも、一興だと思いました・・・。

しかし、舞台美術はおしゃれで、マンハッタンの夜景が舞台に浮かぶシーンは圧倒的。村川絵梨さんの赤いワンピースもとっても、素敵。耕史くんの、スーツ姿はやはり、かっこよいし、それが乱れた姿も、もう、感動的に美しい。

また、音楽も演奏も歌も十二分に素敵です。おしゃれなライブショーに出かけた気分になれます!

考えてみれば、日本に戻ってきてから、耕史くんの作品は3本目。「ドリアングレイ」「ヘドウィグ」「ラストファイブイヤーズ」。(かぶりものなしの耕史くんは、今回が初めて。)ということは、この半年ちょっとで、耕史くんは3度も舞台にたっているわけですね。いくら、ヘドウィグも、ラストファイブも、はじめてではないと言っても、準備はそれなりにかかるでしょう。舞台が好きで、エネルギーにあふれた耕史くん、次もまた応援します!!!

余談:劇場ロビーで、ルビーの指輪をイメージしたストラップと、おしゃれなキーチェーンを買ってしまいました。ふたつあわせて、2300円。衝動買い。BROADWAYでも日本ででも、めったにグッズは買わないのだけれど、すごくキュートだったので。

キーホルダーたち

追記:東京公演は11日で終わりますが、これから富山、石川、愛知、大阪、滋賀地方公演があるそうです! (愛しの我が故郷にも行くそうなので、なんだか嬉しい♪ )耕史くんの歌声はテレビではなかなか聞くチャンスがないと思いますので、お近くの方は是非、この機会に!

【富山県】

2010年4月16日(金) 19:00
富山県民会館 S席:6,800円 A席:6,000円
一般発売:1月31日
お問い合わせ:イッセイプランニング 076-444-6666

【石川県】

2010年4月18日(日) 13:00
こまつ芸術劇場 うらら 全席一律:6,800円
一般発売:2月11日
お問い合わせ:こまつ芸術劇場うらら 0761-20-5500

【愛知県】

2010年4月19日(月) 19:00
アートピアホール (名古屋市青少年文化センター) 全席一律:7,000円 
一般発売 2月11日
お問合せ:メ~テレ052-331-9966

【大阪府】

2010年4月23日(金) 19:00 /4月24日(土) 13:00
梅田芸術劇場 シアター・ドラマシティ 全席一律:8,000円
一般発売 2月27日
お問い合わせ:梅田芸術劇場 06-6377-3888

【滋賀県】

2010年4月25日(日) 15:00
ひこね市文化プラザ グランドホール S席:6,800円 A席:6,000円
一般発売 2月11日
お問い合わせ:ひこね市文化プラザ゙ チケットセンター 0749-27-5200




2010-04-11

絶句・・・井上ひさしさん、ご逝去・・・

たった今、おふろからあがって、PC画面見たら・・・井上ひさしさんがお亡くなりになったという記事が目にとびこんできてびっくりしました。

だって、たった数時間前、同じ画面で、「井上ひさしさんの新作の進行が遅れている。そのため、夏の公演は井上さんの別の作品で行うことが決まった。だが、病気が悪化して、筆が遅れているためではない。」という内容の記事を目にしたばかりだったんです。それが、まさか!

昨年、やっと「組曲・虐殺」で、井上さんの作品の味を知り、これからもどんな作品をうみだされるのか、とても楽しみでした。それが、こんな急に。昨年秋から、闘病生活を送っていらっしゃるのは、ニュースで知っていました。しかし、先週末も、ジュリーのお芝居に行ったとき、劇場に井上さんの夏の公演のちらしもおいてあって、面白そうだなあ、観ようかなあ・・・などとながめていたばっかりなのに・・・。

井上ひさしさんのご冥福を、心よりお祈り申し上げます。本当に、まだまだ多くの作品を書いていただきたかったです。(本当は、今日観てきた山本耕史くんの『ラスト ファイブ イヤーズ』のことを書こうと思っていたのですが、また改めて・・・。)

2010-04-04

音楽劇 『新・センセイの鞄』 を観て  ~ジュリーーーーーー、うるうる~

センセイの鞄

4月4日、日曜日の午後、紀伊國屋サザンシアターにて、千秋楽をむかえる 『新・センセイの鞄』 を観る。

座席はかなり後ろ。しかし、愛器の双眼鏡があるので大丈夫。なにせ、千秋楽。席が取れただけでもラッキーです。
やはり、ジュリーのファンの方らしいお客さんでいっぱい。落ち着いた年齢の女性が多い。私は特に熱烈なジュリーファンというわけではないのですが、この原作が好きだったことと、やっぱり、ジュリー、あの偉大な沢田研二さんのつややかな歌が聞きたいという理由で、足を運んだのでした。

前日に観た映画『優しい嘘と贈り物』も、老いた人生を愛で彩る人の物語。そしてこの『センセイの鞄』もまた・・・。

人間は生まれ落ちた瞬間から、だれもみな「死」というゴールへ向かって歩き始めます。ただ、子供のころ、若いころは、その事実を見る必要も意味もなかなか感じられないの。しかし、やがて、みんな肌で感じるはず。もう自分に残された時間は、20年はないだろう、いや、10年もないかもしれない。いやいや、5年あるだろうか・・・など。そんなとき、そばに愛しい人がいてくれるか否かは、とても大きな影響を与えることでしょう。自分が幸せだと感じられるかどうか、ということに。幸せだと、満ちた思いを確かにかみしめて、最後の呼吸を終えられるかどうか、ということに。

原作を最後に読んだのは、ずいぶん前のことなので、細かい内容は覚えていません。しかし、センセイの奥さんと息子さんのの描写が原作よりずいぶん、膨らんでいて、舞台に深みを与えて、とてもうまい描き方でした。素敵な奥さんといい息子さんを持った「センセイ」の人生と存在感が一段と切実なものとして伝わってきました。さすが、作・演出マキノノゾミさん!一幕二幕あわせて16場もある音楽劇(休憩入れて3時間の大作でした。)ですが、無駄な場面はなにひとつない。「あわあわ」したツキコとセンセイの間に生まれ、育っていく感情。その思いをどうとらえていけばいいのか、ふたりはそれぞれのやり方で向き合おうとする。歌も、曲も心に残るものばかり。

ジュリーのセンセイも、富田靖子さんの月子も、原作のイメージにものすごくよくあっていました。ほかの役者さんも素晴らしく、深く静かな感動の中で幕が閉じられました。

ツキコさん、ツキコさんはいい子ですねえ。

そう言って、ツキコの頭を優しくなでる先生の場面が1番好きでした。沢田さんの声ってどうしてこんなに物哀しく聞こえるんでしょう。心にしみてくるのでしょう。歌う沢田さんの声も、本当に魂揺さぶられていいのですが、わたしはこのセリフを言うときの、沢田さんの声がとってもとっても好きでした。

富田靖子さんの美人すぎない、少女の面影を残したお顔や雰囲気が、「ツキコ」にぴったりでした。演技はもちろん、素晴らしい。

センセイの奥さんを演じた松永玲子さんをはじめ、ほかの役者さんも、何役もこなしながらキャラをうまくたてて、見事でした。

見ごたえのある名作に、心が洗われました。

千秋楽ということもあって、最後に沢田さんらの声を期待しましたが、それはなく、ただ、何度も続くカーテンコールとスタンディングオベーションに、ユニークなジェスチャーで応えてくれた沢田さん、出演者のみなさん。本当に、最高の舞台でした。ブラボー!と、大声で何度も叫んでいたのは私です。日本に帰ってきて、初めてスタオべも、ブラボーと叫ぶこともできました。それほど、盛り上がった観客席でした。いいものを観ると、魂がちょっときれいになった気がします。昨日と今日で、ずいぶん、私の魂もあかが取れたような・・・。(今日は、大声で叫べたし・・・)

東京公演は終わりましたが、新神戸オリエンタル劇場 にて、4月8日(木)~4月11日(日) まで公演予定。


『新・センセイの鞄』

沢田研二 …… センセイ
富田靖子 …… 大町ツキコ
田中隆三 …… ノブヨシ 島の和尚
松永玲子 …… ミチル(ツキコの友人) スミヨ(センセイの亡妻) 石野先生
細見大輔 …… 小島孝 ヤスダ(居酒屋の客)
山崎イサオ … トオル(居酒屋の客) 摂津先生
すわ親治 …… サトル(居酒屋主人) 謎のストリートミュージシャン
小西康久 …… ナルセ(居酒屋の客)
山口智恵 …… ヨシエ(居酒屋の女将) 女性バーテンダー
宴堂裕子 …… ツキコの母 島の旅館の女将
伊藤聡子 …… ユカリ(ツキコの友人)

(この配役リストは、マキノノゾミさんのBLOGより)
マキノさんのBLOGはこちら
2010-04-03

映画「やさしい嘘と贈り物」

3月27日(土)に公開された映画、「やさしい嘘と贈り物」を観てきました。

若干24歳のニック・ファクラーが脚本・監督の映画。これが、彼の初めての長編映画だそうですが、まだ若いのに、よくこれだけ上手に、老いた人間の苦悩や愛の姿をたんたんと、そして美しく描けたものだと驚きました。

これは、老いた男性と女性の愛の物語。

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アメリカのとある小さな町で、年老いたロバートは孤独に暮らしていた。もうすぐクリスマスというのに、一緒に過ごす人もいない。自分で自分あてのクリスマスプレゼントをそっと、居間のツリーの下に置くロバート。だが、ある日突然、ロバートはメアリーという美しくほがらかで魅力的な女性と知り合う。次第に、メアリーを深く愛するようになるロバート。そして、メアリーも。だが、メアリーには秘密があった。そしてロバートにも。

私がこの映画を知ったのは、新聞の映画コラムでした。ここで感謝したいのは、そのコラムが、この映画の謎を読者
に明かさなかったこと。おかげで、最後までどきどきしながら観ることができました!!! しかし、先ほど、映画のオフィシャルサイトに行ったらば、どどーんと、その大事な謎が謎でなくなる宣伝コピーが出てきたではありませんか!

びっくりしました。あーーー、この宣伝コピー読んでなくてよかったと思いました。うーーーん、どうして、このコピーになったんでしょう? 謎は謎のままで、もっと魅力あるうたい文句を用意できたと思うのですが!!! 

もちろん、このコピーを読んでいても、非常にいい映画だったと感じられる方も多いと思います。でも、少なくとも私はこのコピーを読んでいたら、観にいかなかったと思います。もちろん、事情を知りながら観ても悪くない作品だと思います。でも、自分でも謎ときをしてわくわくしながら、答えに向かってストーリーが流れて行く、その流れにのる・・というプロセスが非常に好きで大事にしたいので、この宣伝コピーは、残念です。いえ、もちろん、私は、観終わった後で、このコピーを読んだのでいいのですが、これから観ようとする方は、このコピーをはじめ、詳しい内容は事前チェックをされずに行かれたほうが、より作品を味わえてよいのではないかと思うのです。なので・・・

これから観ようと思っていらっしゃる方は、なにも下調べしないで観にいってください!

さて、肝心の感想ですが、素晴らしい映画でした。できるだけ多くの方に観てほしい作品です。何度も涙が出て、そのあと人と会う約束だったので、目がパンダになっていないか、とても心配になるほどでした。歳を取るのって、怖くて不安な気がしますが(今もずいぶん歳を取りましたが;;;)、こういう映画を観ると、歳を重ねるのも悪くないかもと思わせてくれます。いえ、むしろ、将来、自分だってこんなふうに、人生の終わりを愛に満ちた気持ちで送れるかもしれないと心に希望がわいてきました。みーーーんな、老いていくわけですものね!

私が好きだったのは、メアリーの笑顔と、ロバートを見つめる優しい瞳。とても、きれいで、優雅で、慈愛に満ちた表情。あんなふうに、きれいに生きていきたいものです。彼女が、あれだけ強く美しくいられるのは、ゆるぎない愛と信念があったから。本当に素敵な女性でした。

ロバートを演じた78歳のマーティン・ランドーは、1994年の映画「エド・ウッド」でアカデミー賞助演男優賞を受賞。そのほかにも2度アカデミー賞にノミネートされている、ベテラン俳優。数多くの映画・ドラマで活躍。
いっぽう、メアリーを演じた77歳のエレン・バースティンも、舞台・映画・テレビで活躍しています。ブロードウェーの”Same Time Next Year”、映画『アリスの恋』(1974年)でトニー賞とアカデミー賞を同時受賞もしています。

この二人の名優の演技が、深くて静かな感動を、観る者に与えずにはいられません。

本当に本当におすすめです。ただし、できれば、何も下調べせずに行ってみてください。(しつこくて、すみません。)

さて、明日も、老いても美しい愛と恋のストーリー。「センセイの鞄」楽しみです。


映画『やさしい嘘と贈り物』 シネスイッチ銀座 他にて全国ロードショー
脚本・監督:ニック・ファクラー
出演:マーティン・ランドー、エレン・バースティン、エリザベス・バンクス、アダム・スコット
原題:LOVELY,STILL/2009年
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に目覚め、やがてSPRING AWAKENING
に魂を奪われてから、すでに1年あまり。しかし、ごく最近、4年ぶりに東京にもどってきました! 久々の東京生活も実にスリリング♪

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