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2009-12-31

ありがとう、2009   

とうとう2009年、最後の1日となりました。
去年の今頃は、大雪の中、NYの自宅からコネチカット州のミスティックという町を目指していたのかと思うと、万感の思いがあふれてきます。

私にとっては、激動の1年間でした。
1月、SPRING AWAKENINGの閉幕、その前夜にMATTにも会え、HUNTERにもハグしてもらい・・・
3月、空き巣に入られ、4月夫が先に帰国、6月末引っ越し、帰国、8月、社宅から自宅へ再度引っ越し、
9月、子どもらの学校始まり、てんやわんや てんやわんや・・・
その間、日本で久しぶりの観劇、
そして12月、今度は妹たちがオレゴン引っ越し。

2010年は一体なにが待ってくれているやら。

きまじめ長女は高校受験を控えた中学3年生、マイペース長男は中学受験をしないお気楽小学6年生、恋愛体質の次女もピッカピカの小学1年生。ここで怖いのは、夫の動向でしょうか。いきなり、海外赴任になったら・・・・。また、人生設計が大きく変わってしまうわけです。

しかし、私の人生モットーは、ケセラセラ。ハクナマタータ。なるようになるでしょう!

本当に、今年も皆さんのおかげで何とかこのブログも続けてくることができました。心から感謝しております。
どうか、素敵な年末年始をおむかえください。

大雪、大荒れのところもあるそうですが、どうぞお気をつけくださいね!

             ホイップル
          年末年始の我が家の出窓を飾るもの・・・おちびがサンタさんからもらった、ホイップルで作ったスイーツ。
          思わず食べてしまいそう!
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2009-12-30

ラブストーリー・イン・ハーバード

ラブストーリー・イン・ハーバード ラブストーリー・イン・ハーバード

キム・レウォン  
キム・テヒ



友人が送ってきてくれたこのドラマに、はまってしまいました。(ありがとう、友よ♪)


ハーバードで学ぶ韓国出身の若者たちの青春ドラマ。よくできています。ただの、恋愛ドラマではありません。
ハーバードのロースクールが舞台なので、ちょっとした法廷ドラマの感もあり、面白い。

それにしても、韓国の俳優さんは英語が上手。(もちろん、セリフとして英語を話していらっしゃるわけでしょうが、日本の俳優さんがセリフとして英語を話していらっしゃるときよりも、発音やアクセントが流暢に思えます。)
そのように思えるのは、韓国の英語教育が日本よりも充実しているから? 韓国では、日本よりも英語教育に熱心だと聞いたことがあるのですが、事実ということでしょうか。

そして、アメリカ人の学生、教授を演じる俳優さんたちもとてもいい。特に、こわーーーーーいケインズ教授役の俳優さん、ものすごくいい。アンソニー・ホプキンスにそっくりと思うのは私だけでしょうか? 実際にはハーバードではなく、カリフォルニアの大学でロケが行われたらしいのですが、図書館やパブ、寮の様子なども、全く嘘っぽくなく、実に堂々としたドラマです。

まだ6話が終わったところです。今後の展開に目が離せません。
2009-12-28

最近のお気に入り   ~おいしいお茶としっとりパック~

お友達から教えてもらったお茶と韓国製のパック、これがここ最近のマイヒット商品。


お茶 1パック

静岡産のこのお茶は、本当にまろやかでこくもあっておいしい! お友達にいただいたものなのですが、今度は絶対に自分で注文します! ここ最近、毎日何杯も飲んでいます。差し湯しても飲めるお茶なんです! しかも、このお茶、キョンキョンと加藤健一さんのお芝居「高き彼物」の舞台だった、川根町のお茶なのです! あの心に残る素晴らしい作品を観て、川根町のお茶が飲みたいとずっと思っていたので、偶然、友人がこのお茶をプレゼントしてくれたときは驚きました! こんな形で、望んでいたお茶を味わうことができるなんて、と。そして、期待以上のやさしくほっとできるおいしさに感動。和茶倶楽部ちゃぼうずの「熟成茶 蔵そだち」、名品です!

パックはDERMALという韓国の人気フェイシャルパック。韓国グッズのお店に連れて行ってくれたお友達が教えてくれたこのパック、真珠、よもぎ、緑茶、アロエ、ワイン、米ぬか、黄土、じゃがいも、アセロラ・・・などいろいろな種類があって、選ぶのに迷ってしまいました。バラ売りしていたので、適当に買ってきましたが、個人的には「ワイン」が好きです。ほんのり赤ワインの香りがして、お肌も確かにしっとりしたように思います。

なにかとあわただしい年末ですが、このお気に入りマイヒット2つのおかげで乗り切れそうです! 機会があったらぜひ、お試しください♪
2009-12-26

モルくんに驚く   ~そんなこと、するんですか!~

りぼん のびのび

我が家に来て3日目、モルくん。
いやあ、驚きの連続です。

まず、食べ物。キャベツや白菜やレタス、りんごの皮が好きということで、まず最初の日、キャベツをあげてみました。食べるは食べましたが、そんなに執着はないよう。

次の日、人参を薄くむいたものとリンゴの皮を。人参は好物のようで、結構な勢いで食べてくれました。りんごの皮は今ひとつ。

そして、大ヒットとなったのは、サニーレタス! もう、すごい勢いで食べるのです。好みがかなりはっきりしているので驚きました。

更にびっくりだったのは、「モルちゃんが鳴く」 ことです。

サニーレタスをあげたあとは、冷蔵庫を開ける気配を感じると、キュウキュウキュキュキュ・・・・と、もう催促の鳴き声が激しくて激しくて。でも、はじめは、モルモットが鳴く生き物だとは知らなかったので、何の音かと辺りを見回してしまいました。

それにしても、かわいい鳴き声で、ついつい、サニーレタスのおかわりあげてしまうのです。甘やかしてしまってるんでしょうか?

ちなみに、いちごは好きではないようです。とにかく、サニーレタス、これにつきるようです。
2009-12-25

いそげ、成田へ! ~さよならのクリスマス~

朝11時に成田空港待ち合わせ。

ということで、今朝新宿から成田エクスプレスに乗りました。(新宿からも乗れるようになったんですね!便利になりましたね。)

今日、妹たちがオレゴンに向けて出発。おちびと一緒に、見送りに行ってきました。

故郷から出てくる妹と甥っ子、付き添いの私の父と、成田で待ち合わせ。妹の旦那さんは、すでに現地。あいにく休暇がとれず、妹と5歳の甥っ子だけで出発。

甥っ子とおちびは空港内のレストランやおみやげ物屋さんで仲良く過ごし、妹は最後の最後までスーツケースを開けては荷物を入れかえたりと気が抜けない状態。私の父は、黙って、孫たちが笑っているのを見ておりました。

25日、クリスマスの成田第一ターミナル北ウイングは、ブルーの光がきれいな大きなツリーが中心におかれたものの、人影は多くなく、穏やかな空間でありました。

涙もろい妹は、搭乗時間にまだまだ余裕があるうちに、幼い息子の手をひいて、手荷物検査にすすんでいきました。泣き顔は見せたくない人なもので。無邪気にこっちに手を振る甥っ子のくりくり目の笑顔が心にしみました。

頑張れ、妹よ! ちゃんと嵐グッズを送るから、安心して海を渡ってください。姉より。

成田じじ孫
じいちゃんと孫ふたり、北ウイングのツリーにて

2009-12-24

ようこそ、我が家へ! ~モルモットくん登場♪~

期せずして、お預かりする事になったモルモットくん。ケージごと、幼稚園から我が家へ大移動。

モルモットフードも持たせてもらい、大荷物の道中でありました。(自転車の荷台にケージをぐるぐる縄でしばって固定。)

大きな黒い目がとても愛らしいモルくん。

まだ新しい環境に慣れないせいか、じっとしております。

それにしても、モルモットは結構大きいですねえ。

りぼん

クリスマスイブにかわいいゲストおひとりさま♪
2009-12-23

お客様を迎えるために     ~明日からのゲスト!~

明日から2週間、お客様が滞在予定。そのためのもの、いろいろ取り揃えにペット用品屋さんへ。

ペット・・・そうなんです。お客様とは、モルちゃん!

モルモット 2010年 カレンダー





冬休みの間、お預かりする事になった、娘の幼稚園の大切な「クラスメート」。

生き物飼ったこと、ほとんどないので、結構緊張しています。(金魚はいますけど。哺乳類は初めて・・・)

無事、お預かりまっとうできますようにと、心の中で祈る状態~~~~。

モルモット・・・・って、ハムスターよりも大きいんですよね? 
2009-12-20

とびきり素敵なクリスマスツリー飾り♪   ~もったいなくて・・・~

友人から突然届いた、かわいらしすぎるクッキーたち。

ひとつひとつが手作りで、どれをとっても、同じものはない、繊細なアイシングでの飾りと形。

このまま食べてしまうなんてもったいなさすぎる!(注:写真のサンタの人形はもともと我が家にあったものです。)

箱のクッキー

そこで思いついたのです・・・

クッキー1

クッキー2

ツリーに飾ろうと♪

これが、とっても素敵なんです♪ NYにいたときより、ぐっとスマートなツリーを買ったので、ちょっと寂しい感じだったのですが、一気におしゃれな感じになりました。食べられて、見ても心がうきうきする、とても嬉しい贈り物でした♪


2009-12-19

「エンジェル・イヤーズ・ストーリー」観劇記   ~ひさびさのキャラメルボックス♪~

12月13日、日曜午後2時より、池袋のサンシャイン劇場で、キャラメルボックスの「エンジェル・イヤーズ・ストーリー」観劇。

キャラメルボックスを初めて観たのはおそらくもう16~7年前のこと。きっかけはなんだったか、忘れてしまいましたが、独身時代、気のむくままにいろいろなお芝居やミュージカルを観に行っていたので、そのときも多分、タイトルが気にいったからとか、そんな理由だったことでしょう。

なんの先入観も知識もないままに観たキャラメルボックスワールドは、ふわふわわくわくはらはら・・・と、とても居心地の良い(変な表現ですが)お芝居でありましたしかし、ただなまぬるいワールドではありません。悲劇の要素が必ず含まれている。が、最後にはその悲しみ・苦しみから登場人物が立ち上がって、前へすすもうとしていく・・・。非常に後味のよいお芝居。

そして今回も、やさしいハートフルなキャラメルワールドを期待して劇場に向かいました。

エンジェル ビラ

サンシャイン劇場

「エンジェル・イヤーズ・ストーリー」というタイトルを見たとき、勝手に「天使が近くで見守ってくれているような幸せな年月」のことかと思いこんでいました。ところが、上演後まもなく、それが大きな間違いであることに気がつきました。

「エンジェル・イヤーズ」は「天使の耳」のことでありました。「天使の耳」とは、「他の人の心の声が聞こえてくる耳」のこと。仕事人間である男性が、「天使の耳」を得たことで、自分が原因で、家族の絆にひびが入っていることに気づき、なんとか家族の絆をとりもどそうとする・・・というのが、この作品の大筋でした。

その、仕事人間、小さな出版社を経営する男性を、西川浩幸さんが演じます。それにしても、西川さん、全くお変わりない。48歳になられたのですが、10歳はお若く見えます!
お肌もきれいでしわもない。秘訣を教えていただきたいものです!!

と、話がずれてしまいました。

えー、その西川さん演じる、家庭を顧みない猛烈仕事人間の主人公ですが、西川さんが演じると、どうしても家族からうとまれる嫌な父親、夫には見えない。西川さんが演じると、ちょっと抜けたところのある、ほんわかキャラになってしまって・・・。

そして、残念だったのは、脚本の焦点の散漫さ。

主人公の娘がバイトする三ツ星学習塾を経営する3兄弟。この兄弟がこの作品の悲劇の部分。もっともっと深くこの3兄弟のエピソードを入れてほしかったと思います。しかし、主人公の経営する出版社に勤める社員たち、主人公の娘と息子、妻、母、息子とデュオを組む友人というキャラクターばかりが、前面に出ていて、3兄弟の心の葛藤や切なさが中途半端なままでした。もったいない気がしました。

とはいえ、心の声を表現する演出など、とてもよくできていましたし、何より、西川さんのほのぼのさを満喫できました。次回のキャラメルの公演に期待を込めましょう!

池袋 サンシャイン劇場にて今月25日まで。
2009-12-18

白塗り赤目男!?   ~耕史くんだからこそ~

SANSPO.COMにて、ちょっと不気味な見出しニュース発見!と思いきや、なんと山本耕史くんの話題でありました。

白塗り赤目男・・・って、いったいなんのことかと思いきや・・ 

来年1月9日公開の映画「彼岸島」(主人公の青年が兄を捜すためにやってきた彼岸島で、吸血鬼と戦うというお話とのこと)で、耕史くんは吸血鬼のドンを演じたそうです。その吸血鬼役で、全身白塗り、カラーコンタクトで赤目になったそうです。

全身白塗りの際は、エアブラシで1時間半かかったそうです。しかし、背中は自分では洗えないので、スタッフの方に毎回メークを落としてもらっていたとか。写真も何枚か掲載してありましたが、非常にきれいな吸血鬼さんです。

それにしても、ドリアン・グレイの銀髪といい、ヘドウィグのブロンド女装といい、耕史くん、変身続き。どれも、いい雰囲気。きれいな容姿と演技力があれば、どんな役も麗しくなるというもの! 来年はどんな活躍を披露してくれるのか、とても楽しみです。

 SANSPO.COM の耕史くんのニュースはこちらから♪
2009-12-16

恋するベーカリー?   ~2月19日公開予定~

HUNTER PARRISHの出演する最新作映画、”it's Complicated”の日本でのタイトルを知りました。

「恋するベーカリー」
という何ともかわいいタイトルです! ”it's Complicated”とは、全く違う内容ですが、コメディー映画王道タイトルという感じでいいのではないでしょうか!

人気ベーカリーを営む女性(メリル・ストリープ)が、元夫(アレック・ボルドウィン)と再会して、心揺れたりしながらしあわせをつかんでいく・・・というお話のようです。日本公開は2月19日から! もうすぐですね!(konamiさん、情報ありがとうございました♪) しかも、オフィシャルサイトにて、予告編を観ることができます。HUNTERも、ちょこっとうつっています。主人公の息子役ということですが、印象に残るような役だといいです。日本ではまだ知名度が高くないと思いますが、この豪華メンバーと共演している作品がきっかけとなって、ぐんと世界的に認められるようになるとといいのですが。

「恋するベーカリー」のオフィシャルサイトはこちらからどうぞ♪ → 「恋するベーカリー」

ところで、この前の日曜日、キャラメルボックスのお芝居を観ました。その乾燥も近日中にアップしたいと思います♪
2009-12-12

”It's Complicated”  ~HUNTER PARRISH 新作映画お披露目!~

わあ、12月10日、SPRING AWAKENNGのANNIVERSARYに、なんとNYCでHUNTER PARRISHの出演する新作映画のお披露目があったとのこと! タイトルもわからず、ただあの大御所メリル・ストリープとアレック・ボルドウィンが演じる夫婦の息子役をHUNTERが演じる、そしてこの映画はコメディーだという情報しか知らなかったのですが、とうとう完成したのですね!

タイトルは

”It's complicated.”

難しい、込み入ってる、複雑!という意味で、よく使うフレーズですね! アメリカ人の友人に日本の習慣について尋ねられたとき、説明がうまくいかなかったときなど、よく”It's complicated.”と、最後にごまかしていましたっけ、ハハハ;;;

と、なんだか込み入った事情をもった夫婦のお話のようですね?

comp映画 its

それにしても、メリル・ストリープといったら大御所も大御所。彼女と共演できるってとってもとってもすごいことだと思います! それに、スティーブ・マーチン、アレック・ボルドウィンとも! 日本での公開はいつになるでしょう。メリル・ストリープは日本でも絶大な知名度と人気があるので、公開されるのは間違いないと思います。それに、プロモーションで出演者が来日する可能性だってあるのではないでしょうか。HUNTERも来日できるといいなあ・・・など、妄想がふくらんでしまいます~~~~~~。

評判もなかなかよかったようなお披露目。絶対、見たいです、私も!

hunter にっこり 映画its 相変わらず。キュート♪
hunterpa 3人
12月10日、映画お披露目のときの1枚。
2009-12-10

HAPPY ANNIVERSARY SPRING AWAKENING!

blog 360 13

2006年、12月10日、SPRING AWAKENINGは、BROADWAYでオープニングを迎えました!

ちょうど3年前の今日。(上の写真はオープニングとは関係ありません;;;)

そして、1年前は、翌月にせまった閉幕を胸にしながら、2周年記念のお祝いを、メンバーたちは劇場の地下でお祝いをしていました。もし、まだ公演が続いていたらば、今日は3周年記念の日だった・・・

と!

さきほど、TWITTERのささやきチェックをしたらば、嬉しいささやきたちを発見したのです!


Happy Anniversary Spring Awakening!
Happy Anniversary Spring Awakening!
Happy Anniversary Spring Awakening!

出演していたALEXANDRA SOCHAやBLAKE DANIEL、MATT DOYLEたちのささやきです! きっと、ほかのメンバーもささやいているでしょう! そして、BLAKEやALEXANDRAは、パーティーをするようです。ブラウニーをALEXANDRAが用意して、どこかのBASEMENT(地下)で! 誰が集まってどんな話題に花が咲く集まりになるのでしょう? MATTも、”Bye Bye Birdie”の公演が終わったら駆けつけるのでしょうか? とにかく、SPRING AWAKENINGが、まだこうしてメンバーたちの心にも生きているということが感じられて、本当に本当に嬉しいです!

私からも、 Happy Anniversary Spring Awakening!

2009-12-08

”HEDWIG” CD到着      ~オリジナルキャスト版~

Hedwig And The Angry Inch: Original Cast RecordingHedwig And The Angry Inch: Original Cast Recording
(1999/02/05)
Original Cast Recording

商品詳細を見る


12月5日、山本耕史くんの”HEDWIG”を観て、一気に耕史くんのヴォイスファン、歌ファンになってしまった私。その夜のうちに、ひょっとしたら、耕史くんのHEDWIG CDがあるかもと、いろいろ検索してみたのです。が、残念ながら製作されていないらしい。それで、代わりにと注文したのがこのCD。それが、もうさっそく届きました!(日本はこういうサービスが早くていいですよね! アメリカは国内輸送に時間がかかるので、こんなにスピーディーにはいきません。)

このCDは、1998年、オフブロードウェイで上演されたときのオリジナルキャスト版。

わくわくしながら聞いてみました! 

うーーん、やっぱり、いい曲ぞろい。私は特別ロックファンというわけではありません。けれど、どの曲も流れ始めると、胸の奥がざわざわ。忘れかけていた、何か大切なものをもう少しで思いだせそうな、もどかしさ、なつかしさ。名曲ぞろい。特に好きなのはTHE ORIGIN OF LOVEと HEDWIG'S LAMENT。

ただ、ひとつ残念なのが、耕史くんの歌声ではないこと。(初めからわかっていましたが!)もちろん、CDの歌もいい。すごくいい。けれど、私にとって、耕史くんの声でのHEDWIGの歌こそ、”HEDWIG”。しかし、このCDを聞いていると、頭の中に残っている耕史くんの歌声もカムバックしてきてくれる気がします。

とにかく、買ってよかった。逸品です!
2009-12-07

「海をゆく者」観劇記    ~やっぱり、いいひとでいてほしい。~

12月6日、午後2時より、渋谷のパルコ劇場にて「海をゆく者」観てきました。

その前日、山本耕史くんの「ヘドウィグ」観て、興奮のるつぼに入り込んだ私は、同時刻から始まる耕史くんの「ヘドウィグ」に思いをはせ、そっと「がんばってね。」と、心の中で呟いてから、パルコ劇場イン。(ははは;;;)

劇場内に入って、?と思ったのが、舞台の向かって右手前に並ぶ、ブーツやら皮靴やら。一瞬、お客さんのブーツ置き場かと思ってしまいました。が、そんなことがあるはずはなく。よく見たら、ウイスキーの瓶も一緒に立っていて、立派な舞台セットのひとつ。そして、古びたソファや棚などがおかれたリビング。奥には、壊れたような自転車やごちゃごちゃしたものがおかれていて、この家の住居人の暮らしぶりが、舞台が始まる前に予感させられて、いい感じです。向かって右の奥には階段。階段下にはクリスマスツリー。すさみかけている家、住居人ではあるけれど、クリスマスは大切にしたいと思っているんだなあと、まだ見ぬ登場人物に思いをはせます。

この「海をゆく者」は、2007年12月、BROADWAYで上演された ”SEAFARER” というお芝居を日本にもってきたものです。向こうで"SEAFARER”は観なかったのですが、当時の劇評はなかなか好意的でした。

しかし、今回の公演を観たかった理由は、小日向文世さん、平田満さんが出演されているから。小日向さんのほんわかしたとぼけた癒される雰囲気が好きです。平田さんの幅の広い役をこなされる技量にもいつも感服。ほかにも 浅野和之さん、 大谷亮介さん、吉田鋼太郎さんら、実力派50代が出演される ということで、華やかさには欠けるが、渋い舞台が期待できそう!

そして、開幕・・・。

いやあ、どっしりした重い作品でした。なんだか、密度がぎっしりぎっしりのクリスマスプディングを5人前食べたような・・・。

アイルランドの海辺の町の中年を過ぎた兄リチャードと弟シャーキーの家に、クリスマス、カードをするために訪問者が集まってくる。。
そのうちのひとりの見慣れない男ロックハートは、一見紳士だが、実は恐ろしい目的を持って登場した。
弟はその訪問者とカードで勝負する。もし、負けたら、弟は男に付いていかねばならない。永遠に。


と、簡単にいうとこういうちょっと不気味なお話です。しかし、弟(平田満さん)がピンチ状態にいるのに気がつかず、隠れてお酒を飲み、おふろに何日もはいらないので臭いお兄ちゃん(吉田鋼太郎さん)の脳天気なわがままぶりと、お兄ちゃんの仲よし、アイバン(浅野和之さん)の情けなさぶり、弟の元妻(恋人?)と暮らすニッキー(大谷亮介さん)のお調子者加減が、何度となく観客を笑いに誘ってくれます。あんなお兄ちゃんいたら大変。でも、憎めない、そんなキャラクターでした。とにかく、この3人のはちゃめちゃぶりが、本当に魅力的。お兄ちゃんのくさいにおいが、観客席にまで伝わってきそうなくらいでした! さすがの演技力です。吉田さん、浅野さん、大谷さんの演技はすごいですねえ!

そして平田満さん。自分を抑えながら、お兄ちゃんの世話をするがまん強い弟シャーキー。しかし、彼はアルコールが入ると手に負えなくなる。自分でもそれを知っており、ここ数日は酒を飲まないでいる。が、謎の訪問者ロックハートの目当てが自分だと知り、恐れ慄き、ついに酒を飲んでしまう。しばらく荒れて皆を戸惑わせる。しかし、最後には覚悟を決め、カードでの勝負に挑む。・・・なんだかかっこよかったです♪セクシーでもありました。自分の中のもやもやいらいらを懸命に抑える姿が、すごくかっこよかった~。平田さんのもて男キャラが観てみたいなあ、そう思います!

小日向さんは、謎の男ロックハート役。一見礼儀正しい紳士ですが、シャーキーとふたりだけになると、ものすごく不気味な正体をあらわします。うーーーん、個人的に、小日向さんのこういう悪役、不気味な役は好きではありません。勝手な希望ですが、小日向さんにはやっぱり「いい人、ほのぼのした人」を演じてもらいたいです。というのも、小日向さん、悪役もお上手なんですが、小日向さんのようなほのぼのした印象の人が、実は悪、不気味な人だったと判明した時、なんだか人間不信に陥りそうになってしまうので。(うう、今年のドラマでもショック受けました・・・。)けど、今回も、憎めないというか、さびしい悪者でした。

「海をゆく者」というタイトルの意味は最後まで不明でした。海辺の町に生きる、さえない男たちが、それぞれの自分たちの波に乗りながら進んでいく、そういう人生のことを意味していたのでしょうか。

宗教的なお話で、日本人にはちょっと感覚がなじめないところもあったように思います。けれど、兄弟愛も友情もいろいろ感じられて、見ごたえのある、ずっしりとした作品でした。(12月8日まで)

海ゆく5人
左から平田満さん、吉田鋼太郎さん、浅野和之さん、大谷亮介さん、小日向文世さん。
2009-12-05

「ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ」観劇記   ~う、美しすぎる耕史くん!~

ヘドウイグ


どうしましょう!

あーあ、本当にものすごい才能と魅力におぼれてしまいました、うっ、どきーーーーん!です。

と、意味不明なことを書き連ねてしまいました。が、が、が、この興奮は当分おさまりそうにありません。うう、明日も行きたい、山本耕史くんのロックミュージカル「ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ」! しかし、その時間は渋谷パルコ劇場にいる予定。

山本耕史くん、とてつもない、才能にあふれた役者さんですね! 
歌もすごくすごくすごくいい、というか、絶品ではないですか! 

テレビドラマでしか知らなかったので、歌があれほど上手だなんて、ちっとも知らなかった・・・というか、あれほどの歌を歌える人なのに、歌がものすごいということが一般的に知られていない(と思うのですが・・・。)というのは、なにか間違ってませんか!

ああ、ショックでした。素晴らしすぎます。完全ノックアウト。何の心構えもなしで観にいったというのに。

えー、さて、本日午後1時から、お台場にあるzeppo tokyoにて、「ヘドウィグ・・・」を観てきました。

zepp.jpg

主演は山本耕史くん。特に熱烈な耕史くんファンというわけではなかったのですが、性転換手術を受け女性となり、東ドイツの故郷を捨てアメリカ人と結婚したものの、すぐに離婚、その後、アメリカでロックシンガーになったヘドウィグという役が、それまでの耕史くんの演じてきた役柄とは大きくイメージが違うので、興味をひかれて観ることにしたのでした。

ロックミュージカルということで、耕史くんが歌を歌うであろうことももちろん、知っていました。が、どのくらいのレベルの歌を歌える人なのかは全く予測不能。多分、「結構いける」レベルだろうとたかをくくっていたわけです。それが、いきなり、度肝を抜かれてしまったのです! 彼は、歌える! いや、歌、うまい、いい、すごくいい、でも、うますぎる、彼はなにもの????? そう心の中で叫びながら、耕史くん演じるヘドウィグが舞台に立ち、歌い始めた数秒後には、既に席を立って、リズム取っていました~~~~。(お客さんみな総立ち状態)

結局おしまいまで、何度総立ち状態になったことでしょう! ロックミュージカルとはいうものの、ほとんどライブ状態。ヘドウィグが、ライブ会場で歌の合間にお客さんに自分の子どものころのことや母親のこと、性転換をしたときのこと、自分の愛した男のことなどを語って聞かせるというスタイル。1時間45分ほどの上演の間ずっと、ヘドウィグが歌って、しゃべり続けます・・・。出演者は、他に韓国のロック歌手ソムン・タク(ヘドウィグの今のパートナー、イツァーク役)と素晴らしい演奏をしてくれる5人のバンドメンバー(ANGRY INCH)のみ。

耕史くんの歌、なにがそんなによかったのか。

やっぱり、心だと思います。技術的にも素晴らしいし、声自体もいいし、声量もある。でも、やはり、ヘドウィグという、愛を求めてさすらってきた人間の、孤独でたくさん傷つき涙を流してきた人生を理解し、魂を自分のものにしているからこその表現力だと思うのです。MATT DOYLEの歌と同じくらい、切なくて、愛しくなる歌声でした。

そして、彼の演技力といったら!!!!!

意外に、若いお客さんだけではなく、結構な年配のお客さんも多かったんですが、(勝手な推測ですが)耕史くんが主演したNHKの時代劇を観てファンになった方たちではないかと思いました。その方たちは、今日の耕史くんを観て、そりゃあもうびっくりされたことでしょう。ぶっとびですから。恰好から、しゃべりかたから何もかも。

本当に、彼のはじけかたは痛快でした。あれだけやってくれる、やれるのはプロだからこそ。しかし、あまりに過激すぎて、観客席がシーンとしてしまった瞬間があったのですが、すかさずその反応をかぎとって、アドリブ(だと思います。)で、自分の照れもちょっとのぞかせながら、うまく流れをつなげていくことのできる彼を観ていて、感嘆のため息が出ました。

ヘドウィグを演じる彼の声は、ドラマで見るときの彼の声ではない。でも、わざとらしく作った声でもない。金髪の重そうなウィッグ(かつら)をかぶり、サイケな衣装に身を包んだ彼は、そう、美しい銀髪のドリアン・グレイ(劇「ドリアン・グレイの肖像」)でも、木村拓哉演じる兄にコンプレックスを抱く万俵銀平(ドラマ「華麗なる一族」)でもなく、ただただ愛を求めてやまない、ちょといかれたヘドウィグという名の人間。

最後のシーン。あんなにきれいな舞台は久しぶりに観ました・・・。「きれい」というのは、ただ出演者やセット、照明などが美しいということではありません。なんというか、舞台と観客席すべてが、ふしぎな興奮の渦の中で、見えないなにかで心も体も満たされていく。その見えないなにかが、「きれい」「美しい」と感じさせてくれるのです。

だめです。ああ、まいりました。降参。山本耕史くんに座布団100000000枚!(何をわけの分からぬことを;;;)

そして、更に、彼の魅力を感じたのが、公演が終わったあと、再び登場してくれたときのことです。「来てくださって、ありがとうございました。」という、あいさつがあったのですが、それに続いて、「ぼくも(この作品に出るのが)面倒だなあと思うんです。でも、やると楽しくてつい全力でやってしうんです。」というようなことをお話してくれたのですが、そのしゃべりかたが、実に誠実で、楽しくてかわいらしくて・・・。「面倒だなあ」という表現だけ聞くと「仕事に対してなにをいう」「お客さんに失礼」というふうに思えますが、彼が言いたいのは、そしてこの作品を観終わったお客さんには十分伝わったことは、「この作品が生半可なものではない」ということなんです。ものすごいエネルギーと集中力がないと、ヘドウィグにはなれません。今日は2回公演なので、「大変です。」とも話してくれていましたが、本音だと思います。

明日で終わる「ヘドウィグ・・・」。残念ながら観にいけません。きっと来年もやってくれることを信じて会場をあとにしました。(2006年、2007年もライブツアー行っていたそうです。)

そして、4月にはまた彼のミュージカルが観られます↓

ラスt5

明日の「ヘドウィグ」、当日券もあるそうです。午後2時から。絶対絶対おすすめです。耕史くんのきれいな脚も必見!



2009-12-04

今週末もちょっとあわただしく・・・  ~観劇2つ♪~

今週末、おちびのお遊戯会、山本耕史さんのROCKミュージカル「ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ」、小日向文世さん、平田満さんたちのお芝居「海をゆく者」観劇。

しかし、また咳こんこんおばけになりつつある末娘。果たして、明日、ブレーメンのロバさんになれるのか? ちょっと心配です。

「ヘドウィグ・・・」は、行ってみないとどんなものか、分かりません。ROCKミュージカルなので、山本さんの歌がたくさん聞けるのでしょう!

「海を・・・」は、劇評も好意的でした。

また感想を書きたいと思います。

どうぞ、みなさまもよい週末をお過ごしくださいね。
2009-12-02

「フロストXニクソン」観劇記   ~期待以上の秀作~

11月29日、日曜日、天王洲銀河劇場にて「フロストXニクソン」を観てきました。

おもてフロニク


昔から大好きな仲村トオルさんが主演で、そのまたずっと前から好きだった、安原義人さんも出演されるということで、内容はさておき、おふたりを観たいがために決めた観劇でした。が・・・

予想をはるかに超えた面白さに、ぐいぐい話の展開にひきつけられていきました。

さて、このお芝居のキーワード、「ウォーターゲート事件」とは一体なんのことでしょうか。簡単に言えば、1972年、当時の野党政党であった、民主党の本部のあるワシントンD.C.のウォーターゲートビルに不審者が不法侵入し盗聴をしかけていた事件のことです。しかも、その事件を捜査する中で、当時のの37代アメリカ大統領であったリチャード・ニクソンの関与が疑われることになり、大騒ぎに。結局、ニクソンは、任期途中の1974年、国民たちに事件についてはっきり説明もせず謝罪もしないまま、辞任しました。「フロストXニクソン」は、辞任したニクソンにインタビューを申し込み、ニクソンに事件について語らせて、国民への謝罪を引き出し、テレビ業界で確固たる名誉・地位を得ようとするイギリスやオーストラリアのトーク番組の司会者、フロストと、政界を追われたわが身の名誉回復のチャンスと、フロストからのインタビュー企画を利用するニクソンの戦いの物語。

圧巻は、予想通り、北大路欣也さんのニクソンです! 数年前のテレビドラマ「華麗なる一族」で北大路欣也さんが演じた万俵大介を彷彿とさせられました。が、大介とは違い、心を許した物には弱みを見せる、もっともっと俗で人間臭いニクソンでした。

そして、ニクソンが失脚したあともニクソンに尽くす、元軍人で、ニクソンが大統領在任中は首席補佐官だったジャック・ブレナン演じる谷田歩さんのクールなかっこよさにもほれぼれ。男が男に惚れる(セクシュアルな意味ではなく)とはこういうことか、としみじみ。感情を表に出さず、忠誠を誓うニクソンを守ることにのみ意識を集中させる、理想の守護者。

もと光GENJIのメンバーで、今は舞台中心に活躍している佐藤アツヒロさん演じるのは、ジム・レストン。ニクソンを追い詰めようとするフロスト陣営に加わったジャーナリスト。ニクソンは自分たちアメリカ国民を欺き、アメリカという国そのものを貶めたと憤り、ニクソンに関する本も既に数冊世に送り出していた。このジムという役は非常に重要で、お芝居の設定説明・進行役もつとめている。ジムを演じる役者さんの技量が、この作品の印象を決定する大きな要因の一つ。ジムの演技がお粗末だと、作品の格が一気に下がるであろう位、重要な役。そして、佐藤アツヒロさんは見事、少しおしゃれでナイーブで、だけど頭の切れるジムを好演。しかし、佐藤さん演じるジムが、なぜか”RENT”のマークに見えてしかたなかったのは、髪型と眼鏡のせいかな?

そのほか、フロスト陣営のジョン・バートの中村まことさん、ニクソン陣営のスイフティ・リザールの中山祐一朗さんの演技も見ごたえ十分。お調子者のフロストを支える業界仲間のジョンを中村さんは時にはシリアスに。結局は自分の儲けしか頭にない、きっちりずる賢いスイフティのちょっと気持ち悪い嫌な感じをうまく出していた中山さん。見事、見事。

そして、安原義人さん♪ ジムをフロスト陣営に引き入れたジャーナリスト、ボブ・ゼルニック役。どんな状況でも、いつでもどこかユーモラスな雰囲気をたたえるボブ。うーーん、なつかしのアニメ「ニルスのふしぎな旅」での安原さんが演じていらした、ちょっとまぬけなガチョウのモルテンを思い出してしまいました。久しぶりに観た舞台の上の安原さん。ああ、歳を重ねられていましたが、相変わらずいいお声、やさしいお顔。素敵。

そっ、しっ、て 仲村トオルさん!

うわ、背が高い! 髪の毛、茶髪!? 似合ってる! チャラチャラした、テレビ業界のにおいぷんぷん・・・というのが、まず最初にフロスト登場の際の感想。声もテレビドラマのときとは違う、もっとおなかからの声で低いというか太い。女優相手のインタビューとか、いわゆる軽いのりの番組では成功したものの、もっと世間の注目をあび、称賛をえたいと、ニクソンへのインタビューを考え付いたフロスト。少なくとも、このお芝居の中では、フロストのニクソンへのインタビューに対する高尚な動機は見当たりません。ニクソンから国民への謝罪を引き出し、視聴率を取ることで、昔いたニューヨークで再び自分の番組を持ち、最高級のレストランでいつも自分の咳が確保できるようになりたいと望む、ものすごーーーく世俗的な野心家であるフロスト。仲村さんは、うまく、そんなチャラチャラ男を上手に表現していました。私が1番好きだったのは、そんなフロストが、実際全部で4回からなるインタビューが始まると、ニクソンにいいようにしてやられ続け、とうとう収録があと1回を残すのみになってしまったときの場面です。ひとり、部屋で頭を抱えるフロスト。「どうして、おれはこんなことを始めてしまったんだ。なぜ、誰かおれをとめてくれなかったんだ。」と、むせび泣くように苦悩するフロストの場面。もう、胸キュンでした。かっこ悪くて、決して仲間にもこんな弱音を吐けない、ひとりぽっちのフロスト。ああ、なぐさめてあげたい・・・。きっと、女性のお客さんの多くの方が私と同じ思いをなさったのでは? うーーーん、仲村トオルさん、キュート!

前日に観た、日本人が戯曲(ほん)を書き、日本人の庶民の生活を描いた「高き彼物」とは、対極にある「フロストXニクソン」でしたが,これまた上等の作品でありました。2日続けてこれだけよい作品を観ることができたのは、とても幸運だったように思います! 残念ながら、「フロストXニクソン」東京公演は今月5日まで。

つくづくもったいないです! こんなにいい作品なのだから、せめて2カ月くらい上演してもらいたいです。日本の作品は上演期間が短すぎませんか???

うら1フロニク上段左から 安原義人さん、中山祐一郎さん、下段、仲村トオルさん

フロニクうら2上段、佐藤アツヒロさん、中段、中村まことさん、下段左から 北大路欣也さん、谷田歩さん
2009-12-01

「高き彼物」観劇記    ~ひたすら傑作でした!~

「屑たばこ集め喫へれど志す高き彼物忘らふべしや」

高き彼者


11月28日土曜夕刻、加藤健一事務所30周年記念の作品、「高き彼物」を観てきました。

ところで、「高き彼物」とはいったいなんでしょう?このお芝居を観るにあたってまずこのタイトルにひきつけられました。

「高き彼物」は、、歌人吉野秀雄さんが作られた歌に出てくる言葉です。しかし、恥ずかしながら、吉野秀雄さんという歌人の存在も、今まで知りませんでしたし、この歌も全く見聞きしたことがありませんでした。小説家山口瞳さんは、吉野秀雄さんの教え子で、山口さんの「小説・吉野秀雄先生」を読んで、劇作家マキノノゾミさんが書かれたのがこの戯曲(ほん)「高き彼物」だそうです。

舞台は1978年、昭和53年の夏、静岡県川根町。15年前に教師をやめた猪原正義(加藤健一)は、交通事故で友人を死なせてしまった東京の高校生、秀一(海宝直人)を偶然預かることになる。正義の娘、智子(占部房子)や正義の教師時代の後輩である市恵(小泉今日子)も協力して、深い心の傷を負い、立ち直ることができないでいる秀一を見守り、正義に協力をする。ところが、秀一のところへ、もともと正義の家に息子が世話になるのを快く思わない東京の父親から連絡が届く。「そんな男のところにいるのはやめろ。あの男が15年前、なぜ教師をやめたか、お前は知っているのか。」と。信じている正義が、もし本当に父親の言うとおりの人間だとしたら? 怒りと苦しみ、不安にうちのめされながら、秀一は正義に詰め寄る。「15年前、いったいなにがあったんですか。」と。

簡単に言ってしまえば、このようなお話です。

しかし、これは非常にすばらしい、名作、お芝居でありました!これほどの作品が目の前で演じられていることの幸せにもううっとりしながら、舞台に引きつけられていました。話は特別目新しいわけではありません。しかし、なんと奥の深いこと!誰もが持つ、人間の弱さと強さ、絶望と希望を描いた傑作です!!!

もちろん、戯曲(ほん)もすばらしい。しかし、やはり、それぞれの役者さんの演技が見事であるからこそ、作品が輝くわけですね!

小泉今日子さん、離婚してひとりで息子を育てる中学の国語教師役。それなりの年齢だからこその、落ち着いた情に響く演技は感嘆もの。ひたむきで、心根のまっすぐな市恵は、自分の父親が、死なせた友人の母親に示談金を支払いかたをつけたこと、そして死なせた友人の母親が、その多額の示談金を受け取ったことを批判する秀一に厳しい忠告をします。「あんたが自分の親のことを文句言うのはいいよ、でもね、相手のお母さんのことをいうのは絶対いけないんだよ、わかる? お金をいくら積まれたって、子供を失った悲しみはいやされない。ただ、向こうのお母さんはあんtのことを許して、あんtの将来のことを考えてくださったんよ。」(正確なせりふではありませんが、このような内容でした。)かっこよかったです。かと思えば、尊敬し、ひそかに恋い慕う正義との再婚話が出たときのあわてかた、喜びぶりなど、ものすごくかわいらしい。市恵は本当にすてきな女性です。

加藤健一さんは相変わらず、お見事。この本多劇場に足を運んだのは実に20数年ぶり。そして、舞台の上の加藤さんを観るのも20数年ぶり。うーーーん、依然と全く変わってらっしゃらない。役柄上、白髪でいらっしゃいましたが。(でも、そっちのほうが地毛でいらっしゃるのかな?)白髪の加藤さん、なんだかかっこよかったです。思い病気から目をそらすため、また心の闇を忘れたいからか、だらしなくお酒を飲む、加藤さん演じる正義。娘に白い目で見られながら、お酒を飲む姿が、私の田舎の父の姿に重なり、観ていてリアル感がありました。

そう、このリアル感こそが、この作品の一番大きな魅力のひとつではないかと思うのです。生死のつらさを経験し、罪の重さにつぶれそうな高校生、酒を飲んで不安を紛らす、だが、自分を肯定して生きていけるように、若者に手を貸そうとする元教師、豆腐が大好きで、孫娘の恋いに一早く気づき、「なんとかしてやれ」と息子を諭すおじいちゃん、女手のなくなることが心配で、なかなか恋人との結婚話を父親にうちあけられない、人のいい娘、不幸ないきさつで教師をやめてしまった先輩を心配し、定期的に訪問する女性、ずいぶん年下の女性にアタックしようとする、田舎の駐在さん、恩師に迷惑ををかけたことを悔いながら一生懸命がんばってきた青年・・・。観ていて、ああ、いる、いる、こういう人たち、いる・・・というか、いた、いたなあ・・・と、舞台の登場人物の向こうがわに、自分が生きてきた人生の中で出会った人たちが透けてみえてきたのです。この舞台は生きているなあ。本当にそう思いました。

高校生役の海宝直人さんの演技もみずみずしく、これからが楽しみな役者さん。おじいちゃん役の、滝田祐介さんは絶大な存在感。マイペースで強くて芯の通ったおじいちゃん、憧れます。

また、舞台になる正義の家の居間のセットも素晴らしい。まさにすべて1978年の世界。愛器の双眼鏡でつぶさにセットのタンスや棚の中の小物まで見たのですが、壁に張ってあるカレンダーも、1978年もの。タイムスリップしてきたかのようでした♪

・・・最初に戻りますが、「高き彼物」・・・。結局これがなにを意味するのか、私にははっきりと分かりませんでした。しかし、人間、みな凡庸に生きていても、自分が生きる意味、この世で自分がすべきこと、めざすものがきっとあるはずで、それを忘れないでさえいれば、それでいい、忘れないようにしよう・・・と語りかけられた気がします。このお芝居に登場した平凡な人々それぞれが、希望、救い、安堵を見いだせたように、観ている私たちも、きっと求めているものにいつか出逢える、そう励ましてもらったように思いました。

ということで、29日に幕を閉じた「高き彼物」ですが、心からの賛辞をおくりたい作品でした。うーーん、もういちど観たかった!
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に目覚め、やがてSPRING AWAKENING
に魂を奪われてから、すでに1年あまり。しかし、ごく最近、4年ぶりに東京にもどってきました! 久々の東京生活も実にスリリング♪

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