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2009-10-18

組曲虐殺、あれこれ    ~プログラムも素晴らしい!~

昨日観た「組曲虐殺」。終演後、プログラムを買おうか、井上芳雄さんのサイン入り本を買おうか迷ったのですが、白い美しい装丁にひかれてプログラムを購入。

組曲パンフ

写真では見えにくいのですが、表紙にタイトルが浮かしぼりになっている、実にシンプルで美しいプログラム。内容もものすごく充実していました。

製作に関わった方、役者さんの談や稽古の様子の写真はもちろん、小林多喜二の生涯が、年表や実際の写真などを使って詳しく説明されており、単なるお芝居のプログラムと呼ぶにはもったいないほどです。多喜二の短編小説もおさめられています。(年表を見ると、多喜二の生まれたのは1903年。大人から抑圧されて生きるドイツの少年少女を描いた作品、SPRING AWAKENINGの時代設定は1890年代。当時、世界のあちらこちらで、それまでの社会構造に疑問を抱く人々が現れていたのですね。)

組曲パンフ小林

多喜二の体に残された拷問のあとやデスマスクの写真もあり、本当にひしひしと感じるものがあります。

また、何より、なぜ井上ひさしさんが、小林多喜二について書かねばならなかったか、それが少しわかる記述もありました。多喜二が逮捕され築地警察署で虐殺されたその日、ほかにも収監され拷問を受けていた人たちがあり、その中に、後年井上ひさしさんの作品をプロデュースをすることになる本田延三郎という方がいらしたこと。「組曲虐殺」の演出家、栗山民也さんの義祖父が、多喜二の遺体からデスマスクをとった演劇人、千田是也さんだったこと。不思議な見えない糸がつながって、井上ひさしさんに「組曲虐殺」を書かせたのかもしれません。

BROADWAYでも、1度もプログラムを買ったことのない私ですが、このプログラムはとても価値のあるものだと思います。おすすめです。
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