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2009-01-31

3ヶ月ぶりのBILLY ELLIOT  ~今最も熱いミュージカルのひとつ~

blog 609 20昨年10月に観て以来、ひさびさのBILLY ELLIOT。

前回は、舞台装置が動かなくなるというハプニングに見舞われ、何度も演技が中断されました。それで、舞台マネージャーさん(だと思いますが、どうかな?)が、「もう一度観に来てください! もちろん無料で。」と言ってくれたのでした。それで、今日のチケット代は0ドル!ラッキー!という感じです♪(でも、もちろん前回と同じ席。いい席にはなりません~。)


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3人のBILLYのうち、今日は誰だろうと、わくわくしながら劇場へ。playbillにはさんであるちらしを見ると…

blog 621 8
前回はKiril Kulishくんだったので違う配役です。MICHAEL役も前回とは違います。

この不況にあっても、強い人気を誇るミュージカル御三家(勝手に命名しました~。、)とは、


JERSEY BOYS
WICKED
そして、この BILLY ELLIOT!


今回も土曜日マチネという好条件もありますが、一番後ろの座席の隅から隅までおきゃくさんがぎっしり。小学低学年くらいの子供からご老人まで、幅広い年齢層のお客さんです。SPRING AWAKENINGとも、ディズニーものとも違う、非常にバランスのとれた年齢層の集まりといった感じがありました。

さて、今回のBILLYはTRENT KOWALIKくん。写真で見てもかわいいのですが、このTRENTくんは、ロンドンでもBILLYを演じていたとのこと。

blog 620 11この写真上の段左より、BILLYのバレエの先生のMrs.Wilkinson、BILLYのお父さん、おばあちゃん、お兄ちゃん。

下の段がBILLYを演じる3人の少年たち。

今回は真ん中のTRENTくん。

前回観たときは右端のKIRILくん。



playbillより




では、いきなり感想です。

泣きました。はい、5回は泣いたでしょうか。

弱いです。家族物、特に無骨なお父さん、天国のお母さんというシチュエーションにはめっぽう弱い私です。なので、前回もそうだったんですが、今回も気がついたら涙が…。でも、わたしだけではなかったと思います。まわりから、鼻をかむ音や鼻ずるずる…という物音がしていました!(単に風邪だったりして!?) 

このNY公演についてある新聞の記者は、「映画版とちがって、あまりに炭鉱のストライキ問題が前面に出すぎていて、他の部分への焦点が甘くなってしまっている。」というような辛口コメントを書いていました。しかし、今回、私の隣りに座っていた超老ご夫妻(とってもお年を召したご夫妻といいたいのです。)の奥さんの言葉をそっくりそのままその記者に送ってあげたいです。

映画とミュージカルは全く別のものなのよ!

幕間に席を立って再び席に戻ったとき、突然お隣のご夫婦の奥さんのほうが話しかけてきました。
「あなた、このイギリス北部のアクセント、分かる?」
「いいえ、全然。」
といったところからちょっと話が始まりました。

奥さん 「私、映画も観たのよ。で、これがミュージカルになったらどうなるのかなって思ってたの。」
私   「で、どうでした?」
奥さん 「とっても素晴らしいわ。みな才能がある人たちね。特にあのBILLYやってる子は!」
   ここで旦那さんも会話に。
旦那さん「あの子はダンスコンテストで優勝しているんだよ。バレエではないんだ。ダンスだよ。でもすごいね。」(playbillのプロフィールを丹念に読んでいらっしゃいました♪)
奥さん 「見て、この満員の人。この不景気に、いいことだわ。小さい子から、ミドル、そして私たちみたいな老人も楽しめる、素晴らしい作品だわ。」
私    「ところで、映画とミュージカル、どっちがお好きですか?」
奥さん 「映画とミュージカルは全く違うの。別なの。どっちも素晴らしい。どっちも好き。そういうことね。」


ミュージカルやお芝居に行って楽しいことのひとつは、こうして偶然隣に座った方と、ちょっとした話ができるときもあること。今回も、上品でしかも知的なご夫婦からいいお話が聞けました。

そう、そうです。映画とミュージカルは全く別。私はミュージカルしか知りませんので、映画のことは分かりませんが、なにも比較することはないと思いました。いやあ、かっこいいお言葉でした。ああいうかっこいいおばあちゃまを目指したい私です。(でも八千草薫さんも好き♪)

今回のTRENTくんのBILLY、演技がロンドンでも演じていたせいか、前回観たKIRILくんのBILLYより練れているという感じがしました。でも、KIRILくんの演技もか弱い男の子という感じがよく出ていてよかったですし、何より、まだプレビュー期間の演技でしたから、単純に今回のTRENTくんの演技と比較してはいけないですよね。

圧巻はやはり、2幕目の白鳥の湖のシーン。もう、終わった瞬間拍手大喝采。

確かに、始まりも終わりも炭鉱の人々の哀切が余韻に残る構成。けれど、経済的に恵まれない中で、才能を見出された子が周囲の人の愛情と励ましによって支えられ、またその子が地域の希望の星ともなっていく姿。ばらばらになりかけた家族も、いつしかその子の未来への希望を軸にまたまとまっていこうとする、その姿。単純にじーんとしてくるのです。幼いわが子を残して天国に旅立ってしまったお母さん。そして、いつもお母さんを忘れない幼かった,そして今もまだ充分幼い子。自分の主義や仲間を裏切ってでも、わが子に未来を拓いてやろうとする頑固もののお父さん。ああ、書いているだけでもうるうるしてきます。

ただ、こうして書いていて、不思議なのは、そういえばSPRING AWAKENINGでは一度も泣かなかったということ。きっと、初恋のお話と家族のお話では、私の涙腺の開き具合がちがうのでしょう。昔から家族もの(「母を訪ねて3千里」「アルプスの少女ハイジ」「ペリーヌ物語」などなどの日曜夜のカルピス劇場枠アニメ)にはかなり弱いのです。 けれど、SPRING AWAKENINGは不朽の名作。涙が出ないからダメ、出るからいいとは一概に言えないわけです。

が、このBILLY ELLIOTはとてもいい作品です。音楽もさすが。CDがほしくなりました。見ごたえ充分。観ていて飽きない構成なので、我が家のミュージカル全く興味なし、デュエルマスターズカードとポケモンカードにしか興味ないという10歳の息子も最後まで観ることができそう。お金がもったいないけれど、ためしに連れてこようかな…とまで、思わせてくれる、本当にいい作品です。3ヶ月に1度くらいは観たいです♪ もうひとりのBILLYくんも観たいし!
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2009-01-31

夢の跡は今・・・  ~EUGENE O'NEILL THEATREの今~

1月最後の日。BILLY ELLIOTを観る前に、49丁目のEUGENE O'NEILL THEATREへ。

SPRING AWAKENINGが幕を閉じて2週間。劇場はどうなっているでしょう? まだSAの看板は取り外されていないでしょうか。

どきどきしながら、49丁目の角を曲がったとき・・・

blog 603 15あ、あった!

予想とはちがって、まだあの見慣れた赤い看板が目に飛び込んできました!
嬉しかったです。まだ残っていたなんて! が、近づくに連れて、ちょっと雰囲気が違うことに気がつきました。

劇場の前に並ぶ多くの箱やらコンテナふうのもの。ひょっとしたら、SAの舞台装置などを取り外したものを運び出そうとしているところなのでしょうか。

どんどん近づいていきます。

とうとう劇場前に到着。と、なにやらかがみこむ女性2人の姿が・・・。


blog 605 20ゴシゴシ…。

あああ、あのドアにはってあったSAのポスターをこすり落としている作業の真っ最中。

…そうですよね。仕方ないですよね。あと10日もしないうちに新しいお芝居が始まるんですから!
でも、ちょっと、ショック…な光景でした。 (ごめんなさい、お姉さま方、勝手に撮影させてもらいました;;;;;)

この前までは、劇場に入るため、このドアの前で並んでいたのに。寂しい~。


blog 608 20しかし、BILLYの上演時間も迫っています。感傷に浸っていないできびすを返し、歩き始めました。と、その瞬間、気づきました。

この劇場前に並ぶ数々の箱、コンテナ。これが、次の「33 VARIATIONS」のものだということに。

そうです。SAのものは、きっともうとっくに取り外されていたのでしょう。そうです、そうですよね…。





心の中で、EUGENE O'NEILL THEATRE に そっと「ありがとう。」を言って、離れました。こじんまりとしたいい劇場です。SAという作品を世に送り出してくれた劇場。お疲れ様、そして、また頑張って!

今度私がここを訪れるのは3月初め。「33VARIATIONS」を観にきます。そのときまで、さようなら。また、来るね!


2009-01-30

すごいと思ったGIDEON GLICKの言葉  ~古い記事ではありますが・・・~

blog 595 8SPRING AWAKENINGのオリジナルキャストで、アーネストを演じたGIDEON GLICKの1年3ヶ月ほど前のインタビュー記事を見つけました。

SAを離れたGIDEONが、その後、新しい作品に出演するときに受けたインタビューです。GIDEONは7年生(日本で言えば中学1年生)のときに、自分がゲイだとカミングアウトしたそうで、インタビューはGIDEONがゲイだということにこだわった内容が続き、GIDEONも辟易とした感じが伝わってくるのですが、そのとき、GIDEONがとってもはっとさせられることを発言していたのです。

僕がSPRING AWAKENINGでのシーン(アーネストとハンシェンンのシーン)が好きなのは、あれがゲイの男の子がカミングアウトしたり、男の子が自分がゲイだとわかったからだということではなくて、あれが、男の子が恋に落ちた話だからだ。


相手がたまたま男の子だったけれど、、あれは少年が恋に落ちた話なんだ。だから好きなんだ。


そうです。GIDEONの言うとおり、SPRING AWAKENINGは少年と少女がそれぞれの初恋に出会う物語なのです。GIDEON GLICKの言葉はまさにその通りだと思います。単にアーネストがハンシェンに誘惑されて、自分がゲイだって気づいたというだけの話であったら、あのシーンはあんなにたくさんの観客の共感を得られなかったと思うのです。ハンシェンといういけすかないタイプの同級生に誘惑されて、つい、ハンシェンを好きになってしまった、純朴な少年の恋に落ちた瞬間のあやうさと切なさが観る人の心に残ったのだと思います。

また、GIDEONがこうも話していました。新しいお芝居でも、ゲイの役なので、「ゲイだからと言って、ゲイの役ばかりがくるのはどう思うか」みたいなことを聞かれたときです。

ゲイの役が全て同じ役なわけじゃない。ゲイでもそうでなくても、みな(それぞれが個性を持った)人間なんだ。


これもまたはっとさせられたのです。以前のブログで書いたのですが、ハンシェンを演じていたMATT DOYLEが、ドラマ「GOSSIP GIRL」に出演するとき、SAに続いて、またゲイの役なんです。それで、そのことを知ったとき、またゲイの役というのは、なんだかMATTにまわってくる役柄が決まってしまうような感じでどうなんだろうか…と思ってしまったわけです。けれど、GIDEONの言葉にガツーンとやられました。そうですね。そうだと思いました、本当に。GIDEONの言葉、重みがあります。目からうろこ…でした! 今NYで大学生をしているGIDEON。彼の次回作はなんでしょう。観てみたいです。

GIDEONのインタビュー記事はこちら
2009-01-30

明日、2週間ぶりに行ってみます。 ~夢の跡、EUGENE O'NEILL THEATRE~


SPRING AWAKENING閉幕から2週間。

2月9日から始まるジェーン・フォンダの33VARIATIONSに向けて、EUGENE O'NEILL THEATREも様変わりしてしまっているでしょうか。

ステージドア付近の壁にかかったオリジナルキャストの並んだ看板など、じっくり撮影したかったのですが、もう遅いでしょうか?

明日、BILLY ELLIOTを観に行きます。その前に、EUGENE O'NEILL THEATREに行ってみるつもりです。

blog 377 10

SPRING AWAKENINGの赤い看板はもう見られないでしょうか・・・。


←12月のある夜のEUGENE O'NEILL THEATRE
2009-01-29

ロンドンっ子のハートをつかめるか? ~SPRING AWAKENING、ロンドンにて始動開始~

とうとう1月23日、ロンドンでSPRING AWAKENINGが始まりました。3月14日までということですが、そのあとWEST ENDでの公演につながっていくといいですね。

気になる役者さんたち。1年かけて選ばれたようです。

blog 598 12

blog 599 12 playbill.comより photo by Helen Maybanks

ハンシェン役の役者さん(どちらの写真でも、向かって左、手前)の顔がこの写真だとちょっとこわい気がしますが、メルキオール役の役者さんはなかなか好感のもてる感じです。

観てみたいですが、ロンドンは・・・・遠いですねえ。

がんばれ、ロンドンSA!

2009-01-28

また大物俳優登場なのですが・・・    ~若者にはアピールしない?~

blog 594 11また、大物俳優が主演するお芝居の案内が送られてきました。

以前、映画「戦慄の絆」「運命の逆転」などで名演技を披露した、ジェレミー・アイアンズ。
IMPRESSIONISM という作品に出演するそうです。
(2月9日から、45thの GERALD SCHOENFELD THATREにて。)

ロマンス物みたいです。映画でのこの俳優さんの演技がシャープでよかったので、観に行こうと思います。



ところで、ふと思ったのですが、最近やたら、大物女優、俳優さんの出るお芝居が多いのですが、ちょっと年齢がみなさん上。いえ、かなり上。ジェレミーにしても、スーザン・サランドン、キャスリーン・ターナーにしても、アンジェラ・ランズベリーにしても。ひょっとしたら、若い人は知らなかったりして?
まあ、お芝居のほうは、ミュージカルより、多分お客さんの対象年齢が上のケースが多いのではないかと思うけれど、それにしても、この顔ぶれは? 

ひょっとしたら、この経済状況で、お芝居を観にこられる余裕のある人は、ある程度年齢が上の人とはっきり定めた上で、その層にアピールする俳優さん女優さんを配しているのでしょうか?

今やっているミュージカルにしても、これから始まるミュージカルにしても、SPRING AWAKENINGのように若い人の心をつかむ作品があるようには思えないのだけれど。(ウエストサイド物語くらい?)
若い人にもぐっとくる作品がもっと出てきてほしいです。が、ちゃんと、ジェレミー・アイアンズやスーザン・サランドンに反応する私は、しっかり古いジェネレーションなわけです、ははは。(こうなったら、生メリル・ストリープの芝居が観たいなあ。)

2009-01-28

恐怖の手紙  ~真冬の悪夢~

blog 586 11


本日も雪。朝目覚めたときには、窓の外一面真っ白。子供たちの学校も当然休校。

それにしても、今年は寒い、雪が多い! 

NYの冬はこれで4回目になりますが、今までで1番厳しい冬です。かれこれもう1ヶ月、マイナス気温。今朝の雪はしかも、みぞれが後からつづいたこともあり、重い、重い。まあ、2匹の小猿に手伝ってもらったので、よしとしましょうか。

が、今日午後、おそろしい1通の手紙が届いたのです!

差出人の名は、コンエジソン。

blog 588 10

電気ガスを供給している会社。そうです、先月の請求書! 

電気・ガスあわせて、なんとまあ867ドル!? 

これだけあったら、一体何本ミュージカルが、正規の値段で観られることかっ!


ガス代だけで716ドル。このほとんどが暖房費。毎年、冬はこの暖房費が実にこわいんです。日本では、フルに電気やガス使って、真冬でもせいぜい2万ちょっとでした。なのに~~~~とほほ。

そして、ご親切に同封されたこのチャート。

blog 589 101年前の同じ月の使用量(黄色い○)と今回の使用量を比較したもの。去年の1月よりもガス使用量が断然多いことが一目瞭然!

だって、寒いんですもん、当然なんです・・・・・。まあ、覚悟はしていた、そうなんではありますが、

867ドル!


くらくらくらくら~~~~~~~~~。

春が本当に待ち遠しい、今年の冬。

2009-01-28

おいくつですか、アンジェラ・ランズベリーさん。~目指したい女性~

blog 012 11この2月26日から始まるコメディーのお芝居「BLITHE SPIRIT」に主演するアンジェラ・ランズベリー(Angela Lansbury)。

日本ではNHKで放送していた「ジェシカおばさんの事件簿」のジェシカさんとしてご存知の方もいらっしゃると思います。

2007年の DEUCE というお芝居で、彼女の生の演技を観たのですが、すばらしかったんです!長いセリフも、自然体で、しかもその役の人柄をぷんぷん感じさせる無駄のない動き。脚もきれいなんです(!)。

さて、ふと、おいくつかと思ってさっき調べたら、1925年生まれだとわかりました。


1925年生まれ!


ってことは、つまり80歳すぎてらっしゃる! 驚きました。最近、物忘れがますますひどくなる一方の自分にくらべて、あの長いセリフをこなせる彼女って! 

これはますます、今度のお芝居が楽しみになってきました。JONATHAN GROFFのように、出待ちしてサインもらおうかな?
2009-01-27

そして1週間・・・   ~MATTの思い~

blog 566 8
昨夜、とうとうMATTのブログが更新されました! 


10月後半、突然SPRING AWAKENINGの1月閉幕が発表されたあと、しばらくMATTはブログで沈黙を続けました。ようやく、11月に入り久しぶりの更新で

The past month hit me like a ton of bricks.

このひと月は、1トンものレンガが僕の上に降りかかってきたようなものだった。

と綴り、閉幕の知らせに大きな衝撃を受けことを表現していました。(プライベートでも、水漏れなどで引越しを余儀なくされたこともあって、かなり大変な1ヶ月だったようです。)

そして12月17日、最後のメルキオールを演じた翌日、ファンに感謝を述べるとともに、こう綴っています。

I cannot believe the journey I have been on at Spring Awakening.  
When the show does come to a close in January,
I will obviously reflect on all of this more.
For now, let me just say thank you.


SPRING AWAKENINGに関わってきた道のりは信じられないほど意味のあるものだった。
1月にこの作品が幕を閉じたあとに、必ずこの道のりのことを僕は振り返る…。
ただ、今は、ありがとうと、それだけ、言わせてほしい。
 


なので、待っていたのです。MATTの言葉を。思いを。
SPRING AWAKENINGの幕が閉じたあと、彼がブログでどんな思いを話してくれるのか。

けれど、それはちょっぴり怖いことでもありました。
MATTが閉幕のあと、寂しい思いにとらわれていないか、虚しい時間をすごしていないか…。

しかし、杞憂でありました!

It's been a week now and I do miss the show, I have been auditioning like a mad man already .

1週間が過ぎた。もちろんSPRING AWAKENINGが恋しい、懐かしい。
でも、もう気が狂ったみたいに、ぼくはオーディションを受けている。


そして、この2年間、SPRING AWAKENINGという作品にめぐり合え、その一員となれた信じられないほどの幸運。この作品を通して、役者としても人間としても成長できたこと。ファイナル公演での、素晴らしい体験。

それらが、短い言葉で伝えてありました。けれど、その簡潔な言葉が余計、MATTのSPRING AWAKENINGに対する深い思い、愛情を感じさせます。そして、最後…

I have spent all of January reflecting on the past two years.
It's nice to finally begin to digest everything and accept that time indeed passes...and when one door closes another one is bound to open.

I'll be around.

1月の間、ずっとこの2年間のことを思い返してきた。
今ようやく自分のなかで全てを整理し、時間が過ぎ去ったことを受け入れはじめることができたのはいいことだ。 そして…ひとつのドアが閉まったら、また別のドアがかならず開く…。


開くよ、開くよ,MATT、ドアは開くよ~、MATTのドアはきっと全部自動ドアだよ!と、思わず心の中で叫んだ私です。

前向きなMATTの言葉に私も勇気つけられました! もちろん、HUNTERやほかのメンバーもそれぞれ新しい未来に向かって進み始めていることでしょう! 素晴らしいあれだけの舞台を作り上げた、全てのメンバーに応援エール♪

(MATTはドラマ「GOSSIP GIRL」にもまた出演するようです。これで、4回目かな? 実はすごいことなのではないかと思います。1度きりの出演で終わりだったりもすることもあるようなので。)

MATTのブログはこちら!
2009-01-25

もしかして、これ、ですか?  ~わが愛器、MINOLTA!~

blog 583 10写真の双眼鏡は私の愛器。

ミュージカル、お芝居、オペラ、球場、旅行などにいつも持って行きます。かれこれ15年くらい愛用しているでしょうか。

みなさんも、観劇のさい、持って行かれたりしませんか?

最後のSPRING AWAKENING観劇後、HUNTER PARRISHが「いつも、こっち側に座っているよね・・・」と言ってくれ、驚き桃の木山椒の木になった話を先日書きましたが、ひょっとしたら…と思ったことが。

それが、これ、この愛器。

実は、ON STAGE席に座った時のこと。

ON STAGEからは、観客席が2階のすみずみまで見渡せます。で、結構驚いたのが、2階席の人でも、双眼鏡なんて使ってる人がいない、ということなのです。

しかし、私は、1階席の前から8列目くらいの座席からも、双眼鏡で役者さんを見たりしていたのです。つまり、変なお客だったのではないか、と思うわけです。

実際に・・・双眼鏡で、舞台奥の高いところに座っているHUNTER見ていたら、HUNTERがこっちを向いたり、ON STAGE席のMATTを見ていたら、急にMATTがこちのほうを向いたりということがあったんです。相当、変なお客だったでしょうね、冷や汗・・・。

それに気がついてからはなるべく、双眼鏡使うのは控えてはいたんですが、時、既に遅し…だったのかも。MATTが私が出待ちすると(午後)必ず出てきてくれなかったのですが、変なお客がいるからやめようということだったんではないかと(双眼鏡で自分を見ている変な人がいる・・・と。)思ったこともありました。(実際そうだったかも~。)

でも、きっとこれからも、持ち歩きます、このわが愛器。



2009-01-25

今後の観劇予定(1月~3月)  大物女優ぞくぞく、です!

さて、SPRING AWAKENINGが幕を閉じて1週間。

いつまでもメソメソなぞしていられません。さあ、次、がんばるぞ、きっぱり!

というわけで、3月末まで、予定を埋めました。基本的には週末のいずれか。既に、用事がきまっている週もあったので、次のように・・・

1月 
 BILLY ELLIOT 
10月以来,2度目。今度は誰の演じるBILLYに当たるか,楽しみ!
しかも、ただチケット!です。(最初に観たとき、舞台装置が故障して何 度か舞台が中断してしまい、そのおわびとして、もう一度観にきてください、もちろん無料で!」ということになったのです。)

2月  THE STORY OF MY LIFE …なんとなく、爽やかな広告につられて・・・
    
    THE THIRD STORY … キャスリン・ターナー 
美人ではないけれど、知的で強そうな感じが好きな女優さん。マイケル・ダグラスとの「ロマンシングストーン」とか「ローズ家の戦争」がなつかしい。

3月  33VARIATIONS  …ジェーン・フォンダ  
この方も、豪華な美人と言うよりは知的な方。
お父さんのヘンリー・フォンダも映画「黄昏」などで印象に残ってます。
彼女がジャック・レモンと共演した30年前の映画、この年末テレビでやっていて、久しぶりに見ましたが、ジェーン、かっこよかった今から、楽しみな作品。しかも、劇場が、SPRING AWAKENINGをやっていた、EUGENE O'NEILL THEATRE! 劇場に入った時点で涙・・・だったりして? そういう意味では、ちょっとつらいか…な。

    BRITHE SPIRIT… アンジェラ・ランズベリー
                   
日本では、「ジェシカおばさんの事件簿」のジェシカさんといったほうがわかりやすいのではないでしょうか。この方の「DUICE」という お芝居を2007年夏に観ました! とってもとってもよかったです! 巧みの技の演技。もう一度生アンジェラさんみたいと思っていたので、これはものすごく楽しみ♪ SPRING AWAKENINGのオリジナルキャスト、JONATHAN GROFFが以前、インタビューでこう言っていました。

「ステージドア」で僕らを待ってくれているファンの気持ちはとても嬉しいしありがたい。それに、彼らの気持ちもよくわかるよ。だって、この前、ぼくもステージドアでアンジェラ・ランズベリーとマリアン・セルデスを待ったんだから!

JONATHANも「DUICE」観にいったんだ、と嬉しく思った覚えがあります!彼も、アンジェラのファンだったんでしょうか。


   HEDDA GABLER・・・メアリー・ルイーズ・パーカー
                   
HUNTER PARRISHのお母さん!ドラマ「WEEDS」の中での話しですが。
実力派女優さんらしいです。きっとHUNTERも観にいく、あるいは既に観に行ったことでしょう。

   DISTRACTED   ・・・シンシア・ニクソン
                   
『セックス・アンド・ザ・シティ』のミランダ役で有名ですよね?でも、 私はほとんどこのドラマを見たことがないので、思いいれはないのです。が、障害を抱える息子を持った母親が息子のためにいろいろ
奮闘する話ということで、興味がひかれました。

そして、他にもこの春はすごいです!

スーザン・サランドンのお芝居も3月から始まります! EXIT ↓ THE KING 
これも、是非観たいです。1990年の映画「ぼくの美しい人だから」も好きでしたが(ジェームズ・スペイダーも美しかった。そういえば、彼は最近はなにをしているのかな?)、1992年「ロレンツォのオイル」も非常に心揺さぶられました! スーザン・サランドン、 MUST SEEです。が、チケット、今のところ、ディスカウントがありません。うーーーん。正規の値段でチケットを買うのは私の「なるべく安く」というポリシーに反します。なので、今のところ保留。そのうち、安くならないかな~。

blog 577 12>BLITHE SPIRIT
                 
2月26日から20週間の上演
44th SHUBERT THEATREにて


blog 576 12












EXIT ↓ THE KING

3月7日から14週間の上演
47th ETHEL BARRYMORE THEATREにて

2009-01-24

風のガーデン   ~ノクターンを聴きながら、涙~

ノクターン/カンパニュラの恋ノクターン/カンパニュラの恋
(2008/11/12)
平原綾香

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去年話題になったドラマ「風のガーデン」を今日見終えました。
丁寧に時間をかけて製作されたドラマだと前評判が高すぎて、最初は興味がなかったのですが、偶然知人の方からDVDをいただいたので、見はじめたのでした。

中井貴一さんというと、どうしても「ふぞろいの林檎たち」のイメージが重なるのですが、本当に素敵な俳優さんになられましたよね! 石田えりさんも久しぶりに見ました。豪快ねえさん健在という感じでした。

そして、平原綾香さんの「ノクターン」。
この曲を聴いていると、SPRING AWAKENINGと通じるなにかを感じてしまって、ぐっとくるのです。なんでしょ、はかない愛とか恋のイメージ。無垢なイメージ。

ある意味、SAのこと考えたりしないようにということもあって、見はじめたドラマでしたが、SAが終わった寂しさみたいなもの、この「ノクターン」のメロディーに誘われて顔を出す・・・。

でも、本当に素晴らしいドラマでした。そして…緒方拳さんに合掌。
2009-01-24

blog 579 13用事があってニュージャージーに行きました。ニューヨークに戻る時、道に迷ってハドソン川の川べりに出ました。

あ。あれはジョージワシントンブリッジ。その先に見えるのはマンハッタンの建物。(小さくてみえにくいですが。)

きっと、この場所からも、あの日、US airの飛行機が水辺に着陸すべく、橋を越えて下降していくのが見えたはず。今日はただただ穏やかな風景でしたが。

偶然出た道。静かな水面。
でも、ここからも奇跡が見えたのですね、あのときは。

2009-01-22

字で分かる・・・?

先日、HUNTERとMATTに書いてもらったバッグの中へのサイン。

「字には性格があらわれるものだ」…と子どもの頃、親によく言われましたが、この2人のサインを見ていると、なかなか興味深いものがあります。

blog 555 8 blog 554 8

字の形とかの区別はわからないのですが、字の大きさがかなり違うのです! この2つの写真、縮尺はほぼ同じなのです。左のHUNTERの字は大きいのですが、右のMATTの字のなんともこじんまりとしたこと!

書いてもらうときも、HUNTERは「えーーー、いいの? 本当?」と言いながら、すごく面白がって書いていました。一方MATTは、全く驚きもためらいもなにもなく、にっこりして書いてくれました。

どちらの反応もふたりの性格が出ているようで、とてもほほえましかったです。ふたりは同じ1987年生まれのおうし座なのですが、表面上の性格はかなり違いますね~。

HUNTERは明るい人気者。MATTはもの静かな優等生タイプ。どちらもいいですなあ。

ちなみに、うちの息子もおうし座です♪





2009-01-20

新しいアメリカなるか  ~オバマさん就任式~

2009年1月20日。

オバマさんの大統領就任式。

この日、5歳の娘も、学校でずっとテレビの就任式の様子を見せられていたそうです。5歳児6歳児に!とびっくりしてしまいました。

でも、11月の大統領選挙戦の前日も、簡単に選挙の説明があって、「あなたはマケインさんにする?それともオバマさん?」と、顔写真を見せられて適当に手をあげさせられたりしていたようです。小さいうちから、選挙に感心を持たせようと言う姿勢なのでしょうか。日本では、考えられないですよね、幼稚園児に政治のことなんて。でも、個人的にはアメリカのこの姿勢、大切のように思います。私自身そうなんですが、自分の国の政治のこと、知らないし、関心がわかない。幻滅しすぎているといってもいいかもしれません。

とにかく、この大変な時期にアメリカ大統領になるオバマさん。頑張っていただきたいです!

blog 578 12午後、学校に迎えに行ったら、キンダーのこどもたちが、こんな紙皿工作手にしていました! 

日本でも、総理大臣の顔写真入りで、幼稚園で工作でもしますか。いや、…させたくないですな。

2009-01-19

我らの友達、マーチン! ~凄いです、ええ、びっくりしました、が。~

本日1月19日は、ここアメリカは休日です♪

マーチン・ルーサー・キング牧師のお誕生日。

驚いたのは、先週金曜日、インフルエンザがやっとなおり、ほぼ1週間ぶりに登校した5歳の娘が持って返ってきた宿題の山と、これです! ↓

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5歳といえば、日本では幼稚園の年中さん。その年齢の子供たちに、学校でちゃんとキング牧師のことを教えているんです。しかも、かわいらしくて笑ってしまったのが、

「ぼくたち、わたしたちの友達、マーチン」というタイトルの小冊子。(写真の左側) 「そうか、○○○(娘の名前)の友達なのか、マーチンは!」 と、ついおかしくなってしまいました。

けれど、すごいと思いました。黒人の民権運動を平和主義で実現させようとしたキング牧師は確かに、アメリカに生きるならば知っておく必要のある人です。そういう人の生き方を5歳くらいからちゃんと教えているなんて! 写真の右側のパンフレットも、中には、「マーチンはけんかをしないで物事を解決しました。さあ、こういうときは、どいうしたらいい? ① 間違って、ともだちの飲み物をこぼしてしまったとき ② ひとりぼっちで寂しそうにしている人がいたとき・・・」というように、5歳の子でもわかるように、キング牧師の考えの基本を説明しています。

だからこそ、オバマさんがキング牧師の言葉をたくみに取り入れて演説を行ったとき、多くの人がじーんとしたんでしょうね。

我らの友達、マーチンの言葉じゃないか、あれは!

と。

日本は…


2009-01-19

1月18日 SPRING AWAKENING ファイナル・アルバム

気になるSAのファイナルの様子、一体どんなだったのでしょう?

ありがたい playbill.com や broadwayworld.com

翌日19日にはちゃんとファイナルのカーテンコールの様子がばっちり! オリジナルキャストの面々、プロデューサー、脚本・作詞家STEVEN SATER、 音楽のDANCAN SHEIK などなどが集まって、涙と笑顔のカーテンコールだったようです。、劇場をぎっしり満たしたファンの見守る中、無事にファイナル公演終了!

感動のカーテンコールの頃は、甘口カレーの夕食を食べ終え、デザートはアイスがいいなどとうるさい我が家の3びきの小猿に、遅めの夜のおやつを与えていたころです、はー。

さてさて、ちょっとだけ、playbill.comとbroadwayworld.comの写真を~。いい写真多いですが、不満がひとつ! 

どちらも、MATTの写真が少ない、ブー。

多分,MATTの立ち位置が舞台に向かって右の端っこなので、撮影し憎かったんでしょうが、残念! けれど、HUNTERの写真はやっぱりいいものが多いです!

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blog 562 10MATTのこのオールバックの髪型が好きでした。
そして、きれいな横顔も。

でも、もう見られない、寂しい。

MATTは眼窩のくぼみが深いので、目元に陰影ができやすい。その陰がまたよかったわけなんですけど~。




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JONATHAN GROFF と JOHN GALLANGHER,JR


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そして、おお、美しいカップルだった、オリジナルハンシェン(JONATHAN B. WRIGHT)とアーネスト(GIDEON GLICK)! 今もなお美しいですねえ、ほう、ため息。

以前、この2人が自分のことを JBW「クラスメートを誘惑するハンシェンをやってます。」GIDEON「ころっと簡単ににこんな悪い奴に誘惑されちゃうアーネストやってます」
みたいなことを言っているクリップをどこかで見た記憶があります。メチャクチャ面白かったのですが、今また思い出してしまいました!

playbill.comの写真はこちら!オリジナルキャストとGERARD CANONICOとCHRISTINE ESTABROOKの写真もこちらから。

そのほかの写真は、下のbroadwayworld.comより

broadwayworld.comの写真はこちら!
2009-01-18

ああ!始まりました、SPRING AWAKENING ファイナル!

2009年 1月18日午後7時。

始まりました、SPRING AWAKENINGの最後の、最後のステージ。

ああ。熱い観客の熱い思いが、熱いメンバーの熱いパワーと熱い涙が、49丁目の劇場を満たしていることでしょう。

ああ。行きたかったけれど、昨夜のミラクルで私のファイナルは終わりました。

「カレールウ甘口にしてね」、子どもの声が響く台所。おなべを前に、午後7時となりました。

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昨夜の私の最後のSPRING AWAKENING観劇の様子はあとでUPしますね。書きかけているのですが、この18日、無理に予定を詰め込んだため書き終える時間がなかったのです。昨夜のことは落ち着いてしっかり書き留めたいと思っておりますので、今しばらくお待ちください。皆さん、本当にありがとうございます! (昨夜の記事は1月17日の日付でUPする予定ですので、この記事の前に出現することになると思います。紛らわしくてごめんなさいね。)
2009-01-17

49丁目の奇跡 ~マジカルナイト、 ミラクルな言葉~ SA最後の観劇記(27) その4

HUNTERとの思いもかけない出来事に、半ば頭はもうろうとしたまま、しかし、目はしっかりファンと話しているMATTに。

しかし、この頃にはあんなにたくさんいたファンの姿がほとんど残っていません。よく考えれば当然のこと。大体ほとんどのお客さんのお目当てはHUNTER PARRISH!HUNTERが列の最後尾にいた私のところにきた時点で、大部分のお客さんは既にHUNTERと写真を撮ったり、サインをしてもらっていたわけです。 しかし、MATT DOYLEにも根強いファンがいるので、もちろんHUNTERが出てきたあともMATTが出てくるのを待っていた人も結構いました。(HUNTERの肩越しに、ファンに囲まれているMATTの姿が見えていました。) が、HUNTERにバッグの中にまでサインしてもらったりしているいうちに、MATTがお目当てのファンもMATTにサインしてもらったり写真を撮って、満足して帰ったようでした。

なので、私がよろよろというか、ふらふら~とファンと話しているMATTに近づいていったとき、周りにはもう人影はなく、MATTを待ってるのはもう私ひとりだけ…だったように思います。

そして、MATTと話していたファンが去り…MATTが私のほうを見ました。(不気味な気配を感じ取っていたに違いありません!)

も~~~~~~~~~~~~~~お、そのMATTの表情の、もうもう、もうもうめちゃくちゃあまいことといったら!

MATT、たれ目なんですが、なんでこんなに、にこやかなの、なぜこんなに甘くほほえむことができるの、なぜこんなに穏やかな目でほほえんでいられるの~~~~~~~~~と、一瞬にしてメレメレメロメロ状態に突入! 



HUNTERと会って、既に頭の中のねじがほとんど吹っ飛んでしまっていたわけですが、更にMATTのほほえみに、全てのねじが脱落。もっと考えて口を開けばいいものを、まず開口一番、

「あなたの大ファンなんです。」そして、

「あなたのメルキオール好きなんです。で、これを描いたんです。」

と、ぶら下げた紙袋からいきなりフレームに入れたイラストを取り出す私。「あなたのメルキオールです。」 とそして唐突にMATTに差し出す・・・。

でもでも、悔しいことに、このときMATTがどんな表情したか、どんな言葉を言ってくれたか、あるいは無言だったか、実は記憶がないんです! よっぽど緊張していたようなんです。ああ。もっとも大事な瞬間だったのに!

ただ、はっきり覚えているのは、MATTが ”Oh, Thank you…”(だったと思いますが、定かではありません・・・) と言って、HUGしてくれたこと。でも、これまたどんな感触だったかも覚えていません。えーーーん。全てが夢の中の出来事のようだったのです。

HUGのあと、紙袋に入れたままのマフラーのことも思い出しましたが、あえてここで見せる必要もないので、マフラー入れたまま紙袋も手渡そうと差し出しました。すると、MATTが紙袋の中のマフラーの包みに気がついたらしく、おや?という表情をしたので、「これはマフラーです。」と説明。ああ、このときもなんて言われたか、MATTが無言だったかもはっきりしないのです。多分 ”It's so nice.” というような声を聞いたと思うのですが、なにぶんもうねじがはずれてしまっているので…。そして、更にべらべらひとりで私は「あなたがどんな色が好きかわからなかったので…」と透明なセルファンのラッピングに包んだ紺色のマフラーを持ち上げて見せたのです。そして、「あなたのメルキオールを3回観ました。ああ、もちろんあなたのハンシェンも好きなんですが、あなたのメルキオールも好きなんです。」とずっとひとりでしゃべっていた・・・。ただMATTは穏やかなほほえみのまま聞いてくれていた…。

と、また目の前に人影。おお、麗しの赤コート姿、ファンクラブ会長殿! 「写真撮ってあげるわよ。今日はあなた専属のカメラマンだから!」 おお、いつのまにか専属カメラマンつきの私!?

そ、そのときです! MATTが、会長殿に言ったのです!

She gave me beautiful things.


静かなやさしい穏やかな声で!

beautiful things…


自分の贈ったものをそんなふうに言ってもらえるなんて。
お世辞でもなんでもいい。
ただひたすら嬉しかったーーーーーー。

blog 548 12憧れのMATTと初めて会えた,大切な記念の1枚。

もっこり手編み風のマフラーが似合っていました!

でも、HUNTERに比べると薄着ではないかなと心配に。だって、鼻を赤くしてたんですよ、MATT!










このあと、脚本の本にサインしてもらい、そのあとさらにもうひとつ、大事なお願いを!

ここにも書いてください。


と、がばと、バッグを広げる変な人。そして、HUNTERに書いてもらったとは反対側をMATTに見せる。
が、ここがMATTとHUNTERの大きな違いです!

えええええええ! いいの? そんなことしていーの?

というようなHUNTERみたいなリアクション、MATT、ゼロ。全くなし。ただにっこり笑って、書きにくいのを一生懸命書いてくれる。(HUNTERも無論そうでしたが・・・。) ふと、気づくと
ファンクラブ会長殿がその様子も見守ってくれています。すかさず、「お願い、今も撮って!」 さすが自称専属カメラマン、会長殿、すぐにパチリ。

blog 549 9この写真からはよく見えないのですが、バッグを支えているMATTの指、ぎゅっと力がはいっているせいか、白くなってるんです。しっかりバッグを持ってくれていたのです。

そして、そのMATTの手から下がっている、薄い色のものは、私が渡した紙袋のもち手です♪ 







このあと、お礼を言って、「あなたのブログいつも見ています。だから、また書いてください・・・」と言ったら、頷いて「なにかあったらすぐに。」と答えてくれたMATT。

そして私は足早に立ち去りました。無論、今宵専属カメラマンをかって出てくれたファンクラブ会長殿によーくお礼を伝えて! そのあと振り返ったら、まだMATTがこちらを見ていてくれました。暗い劇場前、ひとりたたずむスレンダーなMATT。きれいなシルエット。

これで本当に49丁目からサヨナラ・・・


サヨナラ、MATT。 サヨナラ、HUNTER。 
サヨナラ、SPRING AWAKENING。 
サヨナラ、サヨナラ。 
そして、ありがとう!
みんな、どうぞがんばって!
応援するから。
絶対応援するから。
これからも。
ずっと。ずっと。


幸せな夜でした。こうして書いている間も、あれが全て現実にあったことだったのかどうか、わからなくなってくるほど。けれど、HUNTERやMATTのあの言葉、それだけはあったのです。忘れられるはずがない、彼らの言葉・・・。それだけは確かに。

Most of the time, you're sitting this side…

She gave me beautiful things…

奇跡でした。こんな私にも奇跡が起きたのです。
忘れません、この夜のこと。絶対に。忘れない。
これは49丁目の奇跡。魔法の夜の奇跡の言葉。

2009-01-17

49丁目の奇跡 ~マジカルナイト、 ミラクルな言葉~ SA最後の観劇記(27)(その3)

blog 558 7そうです。私の右隣りの女性が捕まえた男性は、脚本を書いたSTEVEN SATER だったのです。

「22回この作品を観た」という女性に、SATER氏は「ありがとう。あなたのような方のおかげで私たちは力づけられるのです。」ともの静かな語り口で話していました。

それにしても、やはりこの女性、ただものではありません。普通のお客さんに紛れて見逃してしまいそうなSATER氏をいちはやく見出し、キャッチ! 

女性との会話を聞いた周りの人もSATER氏にサインをもらっていました。私も! でも、playbillにしてもらったのですが、あとから考えれば、脚本の本も持ってきていたというのに。しかも、「素晴らしい脚本ですね。」など気の利いたことを言えばよかったのに、ただサインしてもらって「ありがとう。」と言ったのみ。SATER氏は誠実でまじめな方という気がしました。そもそも、この方がドイツのFRANK WEDEKINDの原作を、必要と思われるいくつかの大胆な変更を加え、かつそれを緻密な構成でミュージカル作品に完成させてくれたからこそ、この素晴らしい作品が生まれたわけです。もっと言葉を交わせばよかったと後悔…。


しかし、終わったことはしかたない。さあ、気を取り直し、次に備えねば!と、思ったら、いつのまにか、自分の居場所がなくなっています。SATER氏にサインをもらうために、確かにちょっと列をはみ出た形になってしまったのです。その間に、もう居場所は消滅。そして、たどり着いたのが、列の1番後ろ。

と言っても、私の横には5~6人の男女が立っていました。けれど、雰囲気から彼らは一般のファンではなく、公認のファンクラブメンバーかなにかのようで、サインを求めるとか、写真を一緒にキャストと撮るということは一切なし。(実際、メンバーが出てきて、最後に並んでいる私にサインをしてくれたあと、私の後ろの人たちと楽しそうにずっと話し込んだりしていました♪ 例えば、アンサンブルのMORGAN KARRに 「あなたのハンシェンが見たかったわ。」「ああ、僕の母さんも…」とか、これまたアンサンブルのZACK REINER-HARRISにも、「ザック、その髪型いいじゃない!」など。ウェンドラ役のALEXANDRA SOCHAもかなり長い間立ち話を。特に、ちょっと年配の赤いコートの女性が中心になって次々出てくるメンバーと話していました。)

私は、やはり写真撮影を頼めそうな人がいないので、ただただPLAYBILLにサインだけもらっていました。

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マーサ役のAMANDA CASTANOSと ウェンドラ役のALEXANDRA SOCHA。

今から考えれば、自分と一緒でなくとも、その役者さんだけの写真を撮らせてもらえばよかったのですが、そのときは、なんだかこれで最後と思うと逆に、潔く余計な事は頼まないでおこうなどと考えてしまったのでした。結局、このAMANDAとALEXANDRAの写真だけ。折角初めて会えたアダルトウーマン役のCHRISTINE ESTABROOKにもサインだけ。この方の演技には毎回感嘆していたので、「あなたの演技はとっても素晴らしいです。いつも観る度に、感動させられます。」と声をかけたら、「・・・・・・・・・・」と言葉を返してくれました。実はこの「・・・・・・・・・・」の内容が !? というものだったので、聞き違いだろうとそのときはさらっと受け流してしまったのでした。(いえ、実際聞き違いだったのかもしれません。今となってはたしかめるべくもないのです。)CHRISTINEさん、バックパックをしょって、元気溌剌なおちゃめな方という感じでした。

そして、向こうからゲオルグ役のANDREW DURANDが近づいてくるのが見えました。このANDREWも声がよく、ピアノ教師に誘惑されるという妄想をえがく少年をとってもキュートに演じていて、好きでした。(気が多すぎ!) でも、彼とは今までに2度一緒に写真も撮っているし、潔くサインだけ、と決め、サインをしてもらったあと” Thank you.”と言ったら、「え、それだけでいいの?」というような間がありました。

実はちょっと前に迷っていたことがあります。MATTだけでなく、HUNTERやこのANDREWにも最後に何かプレゼントしようかなと。(本気でユニクロのフリースにしようかとも考えていました。ユニクロ,NYでも人気です♪)でもいい年をして馬鹿なことはやめようと、MATTにだけイラストとマフラーを用意したのです。ああ、でもやっぱり、馬鹿なら馬鹿で最後まで徹底すべきでした! ANDREWが自分の横を通り過ぎる時、ファンクラブ(勝手に決めています。)の赤いコートの女性と話し込んでいたALEXANDRAが ”HAPPY BIRTHDAY, ANDREW!” と声をかけたのです! そうです。なんと今日はANDREWのお誕生日だったのです! やっぱり、ユニクロフリース用意しておいたら、ANDREWも喜んでくれたのに~!(多分) ああ。なんて間抜けな自分。

と、そこアーネスト役のBLAKE DANIELが! BLAKEとはまだ一緒に写真を撮ったことがありません。そうだ、まだ近くにいるANDREWとBLAKEと一緒に3人で写真を撮ってもらおうかと決意。左隣りのファンクラブのトップらしき(これまた勝手な想像)赤いコートの女性に思い切って頼み込み。

「すみません。写真撮ってもらっていいですか?」

”OK!”と女性。けれど、ANDREWには結局声をかけそびれ、BLAKEとだけ一緒に。

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”小鹿のバンビはかわい~~~なぁ”
BLAKEの顔を見るたびに、頭の中で流れるかわいいこの歌。去年の3月に初めてSAを観て、BLAKEの演じるアーネストの役柄とBLAKEのこのかわいい顔がとてもマッチしていて、ひょっとしたらBLAKEの素顔もなよんとしているのかなと思ってしまいました。が、その公演の終わり、チャリティー期間だったらしく、劇場の出口で募金バケツを持って立つ長身の彼の雰囲気がものすごく骨っぽく、衣装はアーネストのままなのに、全然違う若者に見えてとても驚いたのが懐かしく思い出されます。素顔と役柄とのギャップの大きさにすごい、と感心してしまいました。おぬし、若いのにやるのう~みたいな♪ またある秋の日、BROADWAY近くの通りでばったり、BLAKEとイルサ役のEMMAが仲良く手をつないで歩いているのに出会いました。身長差のある美形のカップルはとても絵になります。そのときも、BLAKEがEMMAに、「僕はさ、こう思うんだ!」 ”I think・・・” と激しく語っていました。赤毛のアンのように、やはり赤い髪のBLAKEも炎のような激しさを秘めてるんだなあと思ったものです。ただ、あの穏やかな秋の日には、まだ誰もこんなに早くSAがCLOSINGになるとは思いもしていなかったことでしょう。


などと、胸をちくちくさせていたら、ひときわ大きな歓声が!ステージドア方向を見ると、なにやら懐かしい姿が!

ネズミ男? 

と思いきや、

blog 544 9HUNTER PARRISH
ではありませんか♪


のどを痛めてしまった経験からか、もともと寒がりなのか、かなりごあつい防寒着を着ています。けれど、この寒さでは当然と言えば当然。むしろほかのメンバーが薄着です。

どうやら、予想どおりMATTとは会えないかもしれませんが、HUNTERには会えそうです。そう、いくら潔くといっても、HUNTERは特別です。HUNTERは私の中では北島マヤ。あるいは姫川亜弓。HUNTERの演技とそれにかける根性にはいつも脱帽させられてきたのです。もうこれで最後。やっぱりHUNTERとは一緒に写真も撮らなければ! 赤いコートのファンクラブ会長(とうとう勝手に会長呼ばわりしてしまってます!)殿にまたお願いせねば!


少しづつ近づいてくるHUNTERを見ながら、サインをしてもらいたい脚本の本も取り出し、サインペンも握り締め待機。やがて、HUNTERは私の真横のかわいいふたり連れのファンの女の子のもとに到着。
と、ふとHUNTERと目があってしまったのです。

あ、いたいた!

そんなふうに目を大きくして、にっとするHUNTER。

へ?

なに、今のなに? あ、そっか。私の後ろのファンクラブ会長へのにっこりか、と納得。HUNTERは私のそばでファンの子にサインをしながら、会話。ファンのひとりが「今の公演に、この前までやっていたミュージカルに出ていた男の子と女の子がきてたわ。えー、”13”というやつだったと思う。」 するとHUNTERは「えー、本当に? 妹が聞いたら驚くよ!」と。(HUNTERは”My sister…”と言ったのですが、”13”ファンなら多分お姉ちゃんではなく妹さんでしょう!) やっぱり、”13”のERICもなかなかの有名人なんだなあと思っていると、HUNTERがくるりと向きをかえ、私を見て。。。

ハーイ!

と言って、にこにこ目をくりくりさせて近づいてくるではありませんか!しかも

両手を広げてるんです、ったらどういうこと??

HUG? 
HUG?
HUG?
HUG?
HUG?
HUG?
HUG?
HUG?
HUG?
HUG?
HUGHUGHUGHUGHUGHUGHUGHUGHUGH… 


ハグ、ですかーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
っ!!



って気がついたら、私はネズミ男もとい、布団かぶり人間もとい、HUNTERとハグ状態?????
なぜええ????


HUGのあと、驚き桃の木山椒の木と化した私に話しかけるHUNTER。あまりのことに、そのへんは記憶がとんでしまっていて何を言われたか全く覚えていません。次にHUNTERは

”Most of the time、 you're sitting this side…” (大体いつも、君はこっち側に座ってるよね…)と言って、自分の右手をひらひら。すごい、当たってる! う、もしかしたら、最初の言葉は「今日は珍しく真ん中に座ってたね。」だったのか!?

blog 526 16ちなみに、赤丸座席が今夜の席。黄色丸は今までの座席。(いくつか記録が残っておらず抜けてます。)偶然同じ座席に複数回座ったことがあるのですが、それも全部舞台向かって左側(B1,F1,G9などなど)、舞台に立つHUNTERにしたら右側になります!
 

そ、それにしても、なに、なになの。なぜ知ってるの? いちいち客席見てるの? ひええええええええええ。

本当にびっくりしてしまって、頭がまっしろになって、あちこち記憶が分断されています。確かこのあと、「今日が27回目。あなたのメルキオールは20回見たわ。」などということを伝え、HUNTERが”Is it your last time?” (今日で観に来るの最後なの?)と聞くので「そう。明日のチケットは残念だけど取れなかったの。」と答え、すると ”Year, I know it's very difficult to get one." (ああ、知ってる、取るの難しいんだよね。)

そして、私は我に返り、あわてて脚本の本を取り出し、サインを頼みます。するとサインをしてくれながら ”What's your name?” と聞くので ”○○○○○”と。私の名前も書いてくれるのかと、スペルを言おうとしたら、そういうつもりではなく単に聞きたかったらしく、”○○○○○? It's a very pretty name!” といって、サイン終了。いやあ、全くありふれた名前なんですが、このときほど両親に感謝したことはなかった。。。。

そしたら、目の前に誰かが立っている。。。。。

おお。ファンクラブ会長殿ではないですか、赤いコートの。会長殿はなんとこちらからお願いもまだしていないのに、私の手からカメラを取り、「写真撮ってあげるわよ。」と。おお、なんとも光栄のいたり♪

で、HUNTERとの ツーショットパチリ♪

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そしてさらに私はHUNTERにリクエスト。そう。HUNTERとMATTには絶対お願いしようと思っていた大事なこと。

この中にサインして!


面白そうに目を丸くするHUNTER!

”○○○○○(私の名前。記憶力のいいHUNTER! でも、もう忘れたでしょうが。), it's a very expensive bag. Are you sure?”と、もうそれはそれはおっきい声で聞くんです。

VUITTONのバッグ。形が使いやすく、かつ初めて買ったVUITTONでお気に入り。いっぱい詰め込めるし、BROADWAYに来る時は8割がたこのバッグ。初めはこの外側にサインしてもらうつもりだったんです。が、よく考えたら外側だといつか消えてしまうかもしれないと思って、内側にしてもらおうと思ったのです。

使い込んでいるので結構ぼろぼろ。けれど、HUNTERは面白がっておっきな声で「こんな高いバッグにいいのーーー?」と。「いいの。お願い。」

躊躇なく書き始めてくれたHUNTER。

ふと気がつくと、ファンクラブ会長がそんな様子のHUNTERの写真を自分の使い捨てカメラで撮影中。だったら、私のカメラでも撮って、と、既にサインを書き終えたHUNTERに書く振りをしてもらってパチリ。

blog 546 9面白いこと、楽しいことが大好きなHUNTER! 中学生だか高校生の時はどんな生徒だったかというインタビューで、「ランチのときに、友人たちのブラウンバッグ(ランチなどを入れる紙袋)からすこしずつつまみ食いしてましたね。」と答えていたことも。根っからの陽気な人柄。でもやさしく賢い。人気者だったことでしょう!

ああ、そうしてバッグにもサインをしてもらってからのこと、また記憶にないのです。どうやってHUNTERとさよならしたのか。最後にどんな言葉をかわしたのか。


だって、向こうにMATTが見えたんです。ふわっとした黒い髪の人影。ファンと向き合ってる人影。生MATT! (言いにくい!)

でも、どうしてこうなんでしょうか。もっと気の利いたこと、どうしてHUNTERともっと話さなかったんでしょう???

聞いてみたかったです。いつくらいから私に気がついていたのか。いつ、客席見る暇があったのか。
いつか、またBROADWAYに戻ってくるのか。SAのなかでどの歌が1番好きだったか。

そしてそして何より、なぜ、ありがとうと言わなかったのか!

毎回素晴らしい演技を見せてくれたことに、1度も結局お礼を言ってなかったのに、あとになって気づいたんです。つくづくアホだなあと。

HUNTERはやっぱり凄いです。ファンを本当に大切にしてくれます。こんな私のこと、気がついて覚えていてくれたんです。そんな嬉しいことってあるでしょうか。8月終わり、9月初め、11月後半、今まで3回出待ちしたときに、HUNTERと会って、一緒に写真を撮ってもらったことがありました。おそらく、それでなんとなく覚えていて、あるときふと客席を見たら、あ、あのアジア系女性が座ってる…ということになったのでしょう。なのに、ありがとうも言わなかった自分。自己嫌悪。自己嫌悪。自己嫌悪。

この場をおかりして,HUNTERに届いてほしい、この言葉。

”Thank you ,HUNTER! Thank you. 
I  love you.
I love your great performance!
I will never ever forget you! ”


そして、生MATTとは・・・(その4に続きます。ごめんなさい。)


2009-01-17

49丁目の奇跡 ~マジカルナイト、 ミラクルな言葉~ SA最後の観劇記(27) その2

1月17日。午後10時25分。とうとう公演が終わりました。劇場を出るお客さんたち。

お? とその中に見覚えのある若者の顔。2週間前に幕を閉じたミュージカル「13」に出ていたERIC M.NELSEN。一緒にいた女の子は共演していたALLIE TRIMM。

blog 195 10 ← ERIC M.NELSEN 
最初は実際にERICくんか確信が持てず、失礼にもじろじろ見てしまったら、ばっちり目があってしまい、どきっ。娘と一緒に「13」を観にいったとき、ERICの演じていたキャラがよくて娘も気にいっていたので、声をかけて写真撮らせてもらおうかなと思ったのですが、人の波をかきわけることができず断念。2人は、ERICが先頭に立って、ステージドアの前にまっしぐら。SPRING AWAKENINGを観たのは初めてだったのでしょうか? きっとものすごく刺激を受けたことでしょう! 誰のサインがほしかったのでしょう?


…今日、私は持ってきていました。ずっと前からMATTに渡したかったもの。MATTがメルキオールを演じたのを初めて観たあとに描いた、MATTCHIORのイラスト。そして、紺色のマフラー。今までも、何度か観劇の際に持ってきたことがあります。けれど、私が出待ちをするときにはMATTは出てきてくれませんでした。今日だって、寒いし、いくら夜の公演で、ファイナル前夜だといっても、MATTが100%出てきてくれるとは限りません。なので、結局渡せず寂しい思いをするなら、最初から出待ちをやめようかとも思っていました。(夫からは「(寒いから)、出待ちなんてしたら凍死するよ。」とか子どもたちからも「お母さん、健康のためには出待ちしないほうがいいんじゃない。MATTと健康とどっちが大切なの。」などとも言われ…。)けど、これがもう最後のチャンス。自分なりに真心こめて描いたもの。MATTのメルキオールのやさしさ、もの静かな賢さをイメージした少年のイラスト。(下手なんです。でも描きたかった・・・。)だから持ってきました。

さあ、どうする? 待つ? 待たない?

しかし、やはり、寒さにもめげず当然でしょ、という感じで、ステージドア前からキャストが出てくるのを待つ列にファンが次々並ぶのを見て、これは負けていられない! 頑張るしかない!と、決心。 MATTに会えなくても、HUNTERには会えるだろう。主役のHUNTERがファイナル前夜、これだけのファンの前に姿を見せないはずはありません!

ただ、いつもよりすごい人だかり。私みたいに一人で待っているような人はほとんどいません。(私が見た限り。まあ、これはいつものことではありますが。)一人というのは、なかなかポジショニングが難しいのです。しかも、待っている間、誰かと会話するわけでもなく孤独、写真をキャストと撮りたくとも撮ってくれる人がいない。けれど、今まではラッキーなことに、周りに頼みやすい雰囲気の人がいて、撮ってもらっていたのです。が、今宵は違います。言葉は悪いですが、みんな必死というか、他の人に構ってる余裕はないという感じです。(ファイナル前夜です。当然ですよね!)

気がついたら、列のかなり後ろのほうに並んでいました。けれど、今日はいつもより待っている人の年齢層にばらつきがあってうれしい♪ 普段は若いファンがほとんどなので、いつも肩身の狭い思いをしていたのです。が、右隣の2人連れの女性達は私といい勝負かあるいはもう少し年上。

しばらくして、ステージドア付近でキャーーという歓声と拍手が沸き起こり始めました。けれど、この位置からは何も見えず。けれど、やがて、まずバンドの方たちが歩いてくるのが見えました。ああ、あのギターのTHAD DEBROCKも! ひょろひょろっとボヘミアンな方。あ、この人のサインがほしいと思ったものの、私の前に来てはくれず、知り合いの方を見つけて、そっちの方向へ。ああ、お話が終わりそうになったら近づいて、サインもらおうと思ったものの、自分の今の位置をいったん離れてしまうと、隙間はすぐ詰められてしまうので元の位置には戻れない。今度はどこへ行けばいいか不安なので、結局身動き取れず。

やがて、キャーという声が向こうからまた何度か響き始めました。アンサンブルのMORGAN KARR、ZACK REINER-HARRIS、ALICE LEE 、 テア役のCAITLIN KINNUNENや アナ役のEMILY KINNEYが出てきてくれました。私は、頼めそうな人がいないので、一緒に写真撮影はあきらめ、出てきてくれるメンバーにPLAYBILLにサインだけもらっていました。

右隣の女性は、メンバーひとりひとりにサインをもらって、一緒に写真を撮った後、じっくり話しかけていました。この人もSA大好きなんだなあと横で聞いていました。

と、今度はこの女性が、ひとりの男性をキャッチ。でも、役者さんでもバンドでもない。一体、この人は誰? 見たことがあるようには思うのだけど…。

「私は22回観ました。本当に素晴らしい作品だわ。今は別のもにとりかかってらっしゃるの?」

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ごめんなさい。続きは その3で。ちびを迎えに行く時間になってしまいました。

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2009-01-17

49丁目の奇跡 ~マジカルナイト、 ミラクルな言葉~ SA最後の観劇記(27) その1

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とうとうやってきてしまった、この日。1月17日。私にとって、本当に本当に最後のSPRING AWAKENING観劇。

昨年3月22日に初めてSAを観てから、今日で27回目。その数が多いのか少ないのかさえ、いつしかわからなくなってしまったほど、もう毎日の生活に「SAを観に行く」ということが当たり前、当然、日常のことになっていました。

これほど好きになった作品はかつてありませんでした。おそらく、これからもないでしょう。一歩一歩劇場に近づくたびに、時間がこのまま止まってほしいような思いにとらわれます。

寒い夜。カメラも凍ってしまいそうです。

劇場前はすでに長蛇の列。TICKETがあまってないか、列の前でたたずむ人も。列の中には見慣れた顔もあります。若い女の子男の子たち、ビジネスマン風の人、年配のかたがた…いろいろなお客さんたち。けれど、若い女の子男の子たちの顔にはいつもと違う興奮が見え隠れ。熱いSAファンの子たち。ファイナル前夜。SAが終わってしまう哀しみとこの場にいる幸運(ファイナル前夜もチケットが取りにくかったのです。)への喜びの入り混じった、不思議な感情がファンを包んでいます。

そして、午後8時5分。始まりました、ついに、ファイナル前夜の舞台が!

ひとりひとりのかみしめるようなお芝居。いつにも増して、深い深い感情が役者さんから自然にあふれ出てくるのがわかります。もう、言うことがありません。ただただ、素晴らしかった…。

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私の座席はB109。前から2番目の舞台中央の席。ど真ん中より、やや左側。これが、本当にいい席で、この席が取れたこと、BROADWAYの神様(!)に感謝感謝、でした。

まず、最初の場面でウェンドラが上に立つイスが丁度真正面。そして、2幕目ハンシェンのMATTが舞台前で座るときもほぼ真正面。ハンシェンとアーネストの場面も二人の真正面。この席のおかげで、MATTが奥歯に虫歯も一本もないこと(MATTが座ったまま歌う時に口の中まではっきり♪)や、アーネストがハンシェンと一緒に歌うときにおびえたというかええっ、なに?というような表情をするのですが、その目の表情もはっきりはっきり見えました。(今まで舞台に向かって左の席が多くて、そのアーネストの表情がよく見えなかったのです。)また、悲しみにくれながら宙を見つめるハンシェン、MATTの目がきれいで、きれいで、きらきらきらきら。もうもう、うるうるものでした。

お客さんの盛り上がり方も、もう半端ではなくて、拍手もここかしこで鳴り止まず、声援もすごい! 私の左隣の若者3人連れがまた特にリアクションがよくて、「ブラボー!」と声をかけたり、拍手が普通はない場面でも、パチパチ…。つられて私もパチパチ。(こういうお客さんの隣は楽しかったです。迷惑とかそんなことは全くありませんでした!)  圧巻だったのは、2幕目のTOTALLY FUCKED。まずHUNTERが ”There's a moment you know, you're fucked!” と歌い始めた”fucked”のところでは、お隣さんがすかさず、「ヒューヒュー」。そして、HUNTERが ”Yes!”と叫び、メンバーがみな踊りくるったあと、私のお隣さんは拍手のあともうスタンディングオベーション! むろん、若者だけではなくあっちのおじ様たち、こっちのおば様たちも立ち上がっての大拍手! もちろん、私も!!! 拍手が、声援がもう止まらない状態。メンバーも、その応援に嬉しそう。ああ、でも、次は大事なハンシェンとアーネストのシーン。拍手が終わらないうちにやがて静かに鐘の音がなり始めました。 

このシーン。SAの中でこの場面ほどビジュアルが大切な場面はないと思います。少年の同性愛。美しい少年たちが登場していなかったら、この場面は単にこっけいな場面になるのではないかと思います。オリジナルキャストは金髪のJONATHAN B.WRIGHTのハンシェンとダークブラウン(黒に近い)な髪のGIDEON GLICKのアーネスト…。残念ながら、私が去年3月に観始めた時は、GIDEONはもう去っていたのですが、彼の写真やYOU TUBEでの映像からも、この2人もとても、不思議なやわらかさというか、妖しさをもったカップルだったことが想像できます。

そして、黒髪のMATT DOYLEのハンシェンと赤い髪のBLAKE DANIELのアーネストも、ふたりともとってもスレンダーで、どこから見ても、美少年愛の物語に適役。MATTの演技はJONATHAN B.WRIGHTの演技よりも、もっと即物的…というか、ひょうきんというか。JONATHANのほうが、もっともっとあやしい雰囲気を出していました。でも、お客さんの笑いはMATTの演技のほうが大きいように思います。(どちらのハンシェンも大好きでした。JONATHANのハンシェンは1度だけしか観ることがありませんでした。4月後半に彼はSAを去りました。でも、彼がずっとハンシェンを演じていたら、JONATHANにはまっていたかもしれません。彼のハンシェンもまたそれほど魅力的でした。)

それにしても、MATTとDANIELのキスシーン。特に2回目の結構激しいシーン。舞台裏で顔あわせて、お互い噴き出したりしないものでしょうか。いやあ、DANIELくんがうらやましかった、毎回。(って、DANIELファンに怒られますね!) 

今晩も、ふたりは美しく、面白かった! MATTが、”Those bells … So peaceful.” と言って DANIELが かわいらしく ”I know.” と言っただけで、もうお客さんたち大爆笑で大うけです。そして、”Sometimes when it's quiet,in the evening like this, I imagine myself as a country pastor.... (こんな静かな夜にはときどき想像するんだ、自分が田舎で牧師をしているって。)” とおおまじめにDANIELが続け、しばらくの間のあと、MATTが ”You can't be serious.(まさか本気じゃないだろう。)” と言ったらもうまた大爆笑の嵐。そして、MATTが、「牧師たちもみんな欲望を隠しているんだ。まじめな顔は全部演技なんだぜ。」と語り、人間にはいろいろな種類があって、いかに自分が優れているかを、少しづつBLAKEににじり寄りながら話します。 ”I'm like a pussycat., I just skim off the cream…(僕はおとなしくて優しいいい人間なんだ。そしてなんでも最上のところだけいただくんだ。)” というとき(ここでも、お客さんから大笑い。うそでしょう!という笑い。)の、セクシーな指の動き…。そして、MATTが立ち上がり、”The Word of Your Body”(Reprise)の歌。突然のキス。そしてMATTのハンシェンのロマンチックな言葉♪

When we look back, thirty years from now , tonight will seem unbelievably beautiful.   

今から30年後に振り返ってみたら、この夜は信じられないほど素晴らしく美しく思い出されるだろうね。


うっとりしながらアーネスト…

And, in the meantime?

そして、その間は(どうなるの)?

ふっと笑って、ハンシェン…

Why not? もちろん美しいに決まってるさ。

この会話がとっても好きでした。こんなロマンチックな言葉、素敵な人に言われたらどんな気持ちでしょう! もう気絶したりして。

そして、このシーンの最後、ハンシェン、アーネストが見詰め合いながら歌う声に、他のボーイズガールズのやさしい歌声が乗り、淡い照明も幻想的で、1番好きなシーンのひとつでした。ありがとう、MATT、BLAKE、毎回とってもとっても楽しみにしていました、あなたたちのシーン。今日もとっても素敵だった。きれいだった。ありがとう。ありがとう。

…心配していたHUNTERののど。よかった、ちゃんと、LEFT BEHINDもいつものキーで、無事に乗り切っていました。いえいえ、いい歌でした! 1番最後の歌 ”Those You've Known”の終わり、 ” And one day all will know… ” の all we know と上がる部分もちゃんとかすれそうになりながらふりしぼって出していました。見事でした。HUNTERが登場した8月から今まで彼を観て来て、9月の終わり頃が彼の本当の実力だと思いました。(歌に関して。演技は毎回素晴らしいので。)演じ始めて1ヶ月ほどたち、この作品で演じるこつもつかみ始め、のどの調子もあがっていって…。その頃のHUNTERの歌はとてもよかったです。ただ、残念なことにそのあと、風邪(多分)をひき始め、なかなか最後まですっきり調子が戻らなかったようです。作品中、大声を出すシーンがいくつかあり、のどのために声をセーブする人ではないので、なかなか治すこともできなかったのも無理もないと思います。なので、それ以降にHUNTERの歌を初めて聞いたお客さんが「HUNTERは歌が歌えない。」と評価されたらかわいそうだなと思います。(もちろん、万全な体調管理も役者さんに大切な資質ではありますが。)

どの役者さんもそうですが、とにかくこのHUNTERは妥協をしません。いつも全速力で駆け抜ける…全力を出して舞台に立ちます。そして、HUNTERのメルキオールという役への解釈(生命力にあふれた、生き生きした少年、だったんではないかなあ。)もあって、彼が舞台で放つエネルギーは並大抵のものではありませんでした。夏よりも確実に体重も減ったように思えました。(それは、モーリッツ役のGERARD CANONICOもそうです。いえ、彼のほうがテンションでいえばずっと高い演技でした。彼も、痩せました!)

1幕目終わりに近づいた ”The Mirror-Blue Night”で、ゆっくり宙にあがっていく舞台装置の上でひとり、子どもと大人の狭間にいる不安定さ、もどかしさなどを表現する動きをするときも、手をぐっと握り締め、腕の筋肉が固くこわばり、その緊張の強さに腕が震えている・・・・。(2幕目、ナイフを持って死のうとするときも、そうです。腕がもう筋が浮いて、痙攣するかのように震えているのです。)。以前も書きましたが、2幕目少年院を脱走するシーンでは、高いバーを跳び越える時、一歩間違えば大変!と思うような軽業を!跳び越えたあと、足をバーのどこにもかけないで、そのままおりきってしまう。口には小道具だけれど、ナイフをくわえたまま。見ていてはらはらしました、毎回。

今日も真正面からHUNTERの腕の震えがばっちり見えて、ああ、メルキオールそのもの、と改めて。
また、1幕目の最後、HUNTERの演技で好きなのは、本で読んで性の知識を知ってはいたものの、初めて実際に見る女性のからだに戸惑いの表情を見せるところ。ウェンドラに”It's just me. It's just me... ” と言いながら、ウェンドラの脚をそっと開いていってその奥をのぞいていくところ。HUNTER PARRISHは人気TVドラマ ”Weeds” で、ガールフレンドとHしたりするシーンが結構あり、こういうシーンが経験豊富なのではありますが、メルキオールとして、初めて女性のからだに触れる少年の怖れ、戸惑いなどをとてもナチュラルに表現していて、その穢れない、ナイーブな表情にほろり、とさせられてしまうのです。もちろん、今晩もそうでした♪

ウェンドラのALEXANDRA SOCHAも、歌が本当に上手になりました。初め5月に彼女の演技を観たときは、演技そのものはとても好感がもてたのですが、歌にパンチがなかった。が、彼女も成長しました。歌も演技も、可憐で純真なウェンドラそのもの。今日の2幕目 ”Whispering”の歌も、涙が出てきました。彼女の幼く見える外見がまたいっそう、悲劇をひきたてるというか、劇場を悲しみに包むというか。またお隣さんが「ブラボー、ブラボー」連呼していました。そこでびっくりしたことが。

”Whispering”の歌は、途中でいくつかの場面が間に入るのですが、メルキオールのお父さんにお母さんが、「メルキオールを、性の知識をエッセイに書いて友達に渡したからというだけで、少年院に入れるなんてとんでもない!」という場面があります。それでお父さんは苦渋に満ちた表情で「なら、これを読んでくれ」と、メルキオールがウェンドラあてに書いた手紙を手渡します。そこには、メルキオールとウェンドラが結ばれたことを示唆する文面が書かれており、ウェンドラの妊娠とその相手を知ったウェンドラのお母さんがメルキオールのお父さんに渡しにきたものです。その手紙を読み終え、静かに泣き崩れるメルキオールのお母さん。「さあ、われわれは一体どうしたらいいと思うね?」と夫に聞かれ「・・・少年院へ。」と、泣きながら答えるお母さん。そのとき! 舞台手前左側でマイクを前にたっていたウェンドラが ”What!?”(だったと思うのですが・・・。) と言って、マイクを持って舞台手前中央へ歩いたのです。でも、ここはいつもは、ウェンドラ、なにも言わずに無言で移動するシーン。もしかしたら、大事なメルキオールが少年に送られてしまうというのを耳にして思わず「どうして、なぜ!? メルキオールをどこかに行かせないで!」という気持ちが思わず言葉になって出てきたのではないか、そう感じずにはいられませんでした。うるうる。

そして、イルサ役のEMMA HUNTON。彼女には思いもかけないところであったことがあります。最初は、SAを見始めたばかり(多分5月だったと思います。)のころ、上演開始前に劇場前で並んでいたのですが、丁度ステージドアのところで立っていた時、いきなり激しくステージドアがあいて、中から片手に携帯を持った女性が出てきました。顔を見てすぐ、イルサ役の人だとわかりました。(整った、ちょっときつめのきれいな顔。)おそらく、舞台裏で携帯が通じなくて、外に出て電話しようと思って出てきたのでしょう。けれど、お客さんたちがずらっと並んでいるのを見て、うっという感じでまたすぐステージドアを閉めて中に入っていきました。あと上演時間まで30分。よほどの急用だったのか…。他にも、彼女は舞台の上で普通のお客さんの席に背中を向けている時に、悲しい場面の続きなのに、ちょっと笑ったりしていたことがあって(私はON STAGE席にいたのでわかったのですが。)、プロ意識が足りない?などと内心厳しく思ったりしたことがありました。

しかし、最近はそんなこともなく、歌は最初から素晴らしかったのですが、演技もこの2ヶ月あまりで更に心が入ったものになり、立派でした。2幕目、モーリッツとふたりの場面、その時によってリップの化粧が違うのですが、今夜はわざと紅い口紅をごしごしふきとったような感じで唇の周りが薄く紅くにじんでいました。(ただ唇が深紅の口紅をきれいに塗っただけのときもありました)その感じがもの悲しく、この場面には似合っていました。モーリッツ役のGERARD CANONICOとの歌も演技も深かった。
泣いているお客さんもいました。

そして、最後。 ”The Song of Purple Summer” いつもならしょっぱなから、彼女ののびやかでしなやかな歌声が響く瞬間。なのに。EMMA! 声が出ない。涙で声が出てこない。もうじーーーんとしました。実は、このEMMA、16歳でSAに加わり去年でやっと17歳になったばかり。(おとなっぽく見えるのですけれど。)箸が転がってもおかしい年齢ですよね? (日本だったらキャピキャピの女子高生。) ようぞ、ここまで頑張ってきたなあと改めて私も思いました。自分だって、高校生の時はくだらないことで笑っていました。舞台の上で、多少笑っていても、女子高生、そういうこともあるでしょう。けれど、ちゃんと肝心なときには切り替えて演技もできる、すごい実力だという見方をしてあげるべきだったのかもしれません。

明日が最終日。ファイナル。けど、明日になれば、もっと高揚感でハイな気分になっているかもしれない。なんとなく、お祭り的な感じで。だからこそ、ひょっとしたら今晩こそが、「普通の夜」の最後だったと言えるのかもしれません。だからこそ、EMMAも思いがこみ上げてきたのかもしれません。

けれど、彼女もプロ。泣き崩れることはありませんでした。他のメンバーと一緒に最後はにこやかに歌い上げていました。

そして、観客総立ちのスタンディングオベーション!
いつもは3回まで出てきてくれる役者さんたち。けれど、3回目のあとも、帰らないで拍手し続けるお客さんたち。Playbillを抱えたON STAGE席の係りの人が舞台に出てきても(これが、もうキャストは出てこないので、お帰りくださいの合図。)、誰も帰らない。みな根性で拍手し続け・・・・

はい! 4度目、キャストの登場♪

このとき、とってもとってもかわいかったのが、みな着替えを始めていたらしくて、ゲオルグ役のANDREW DURANDがニットのベストをおろしながら出てきたのです。そして、MATTは、ネクタイをはずしベストのボタンを全部はずし終えたところだったらしく、ちょっとだらしない感じでの登場。いやあ、かわいらしい姿でした。そして、もうこれで…本当にお終い…となりました。

長くだらだら書いてしまってすみません。もっとうまく、まとめられたらよかったのですが。

そして、1番書きたかったこのあとのこと。その2、として続きを書きます! また少しお待ちください。ごめんなさいね。
2009-01-17

マイナス10度、待てます?  ~出待ちファイナルなんですけど…~

本日1月17日、最高気温マイナス7度。
最低気温マイナス10度。


これでも昨日よりはまだ暖かい…。

でも、今晩、私、SPRING AWAKENING最後なんです。MATTに会う最後のチャンスなんです。出待ちしたいんです。でも、寒いの苦手なんです。マイナス10度。冷気が身体をさすんです。マイナス10度。唇が動かなくなるんです。ああ。マイナス10度。人間はどれくらい耐えられますか?
2009-01-17

EUGENE O'NEILL THEATRE 、次は? ~ああ、あの大女優さん!~

blog 529 13SPRING AWAKENING が幕を閉じたあと、次にEUGENE O'NEILL THEATREで上演されるのは 33VARIATIONS。

主演は JANE FONDA! 46年ぶりのBROADWAY出演とのこと。もうおいくつなんでしょうか。この方の骨太な生き方というか、お顔も結構好きです。

是非観ようと思います。(2月9日から5月24日まで)

ところで、JANE FONDAが昔出演していた映画「9to5」が、ミュージカルとなって4月にBROADWAYで始まります。面白いかな? 



NEWYORKCITYTHEATRE.COMより
2009-01-16

今更ながら ON STAGE席考   ~ちょっとあやしいですが…~

blog 527 

今更ですが、SPRING AWAKENINGのON STAGE席についてちょっと…。

ブルーの座席が、アンサンブルの4人の座席。
ピンクの座席が そのほかの出演者の座る座席です。
(ただ、向かって左側のほう、記憶が今ひとつあいまいな点が。違っていたらごめんなさいね。)

メルキオール役は必ず向かって右のAA2。アダルトマン、アダルトウーマンもAAの1番奥が定位置。
アンサンブルもいつも同じ位置。他の出演者は、場面ごとに座る位置が違いました。なので、今はお気に入りの役者さんがどこに座っているのかなと探すのも楽しみでした。

普通の観客席に座っているお客さんも、ON STAGE席に驚かれることも多いようでした。「ねえねえ、あの舞台の上ですわってる人たちはなんなのかしら?」「ファンクラブの子達じゃないか。」「役者の卵じゃないか。」とか、「あれは、すごく高い特別のチケットを買った人たちだよ。」とか、周りで話しているのが聞こえたりしてきて、ときにはおせっかいに「いえいえ、あれは40ドルのチケットなんです。でも、観たい公演の1週間前からしか購入できないんです。ファンクラブのメンバーは別ですが。」とえらそうに説明したことも! 

最初にON STAGE席に座った時は、妙にどきどき緊張しましたね。うわ、これが舞台なんだと思いながら、床をふみしめました。けれど、何回か座るうちに、普通席のお客さんの反応もみる余裕もでき、ああ、こういうふうに、役者さんはお客さんの雰囲気や存在を感じながら演技しているのだなあと実感できたりもしました。バンドの演奏の激しさ、踊る役者さんの躍動感がそのまま直接床を通して、自分の体の中に流れ込んできて、ああ、舞台が生きている…と感動しました。

隣に役者さんが座る座席だった時には、役者さんの邪魔にならないようにお行儀よくしなきゃとか思ったり。そう言えば、以前ファンクラブのサイトの中のやりとりをみていたら、あるファンの子が、「今度ON STAGEに初めて座るんだけれど、注意事項は何か、教えて?」と書き込んでいて、それに誰かが答えて、「早めに行くこと。ロッカーに荷物を預けること。そして、じっと出演者の邪魔にならないように座っていること!」と。そしたら、「わかったわ、ありがとう! じゃあ、ちゃんと静かに座って、お気に入りの出演者をつかんだり、触ったりしないように我慢するわ!」というくだりがあって、妙におかしかった覚えがあります。でも、本当に触ろうと思えば触れるくらいのところに役者さんが立っていたりするのです。

各国で上演される際も、このON STAGE席は設けられるのでしょうか? 劇場の作りなどによっても事情が違ってくると思いますが、あるといいなあと思います。ナショナルツアーではどうなんでしょう?

18日の最後の公演で、ON STAGE席に座れるのはどんな方なのでしょう! うらやましい!

明日私が座るのは普通席。でも、MATTが涙するところが真正面で見える…いい席…と思います。

追記:1月17日の公演に行って、ON STAGE席の様子を確かめてきました。やはり、最初にのせたものに一部訂正が必要でした。向かって左の2段目のところです。↓

blog 527 

MATTの隣になれる席は、BB12(ここに2回座れました♪)BB11とCC5.。1番長く隣に座れるのはBB12。でもBB11とCC5の座席のほうが、MATTが座ったまま歌を歌ったり、手や腕を動かすので、MATTのひじが当たったり、生の声が聞けたと思います。ああ、BB11,CC5にも座ってみたかった…。


2009-01-16

気がつけば、もうこれで終わり… ~SPRING AWAKENING、 CLOSING~

この1週間、子どもらがインフルエンザにかかったため、病院通い、薬を飲ませる、熱を測る…などで結構あわただしく過ごしていました。

それがよかったかな、と思います。だって、考えてみたら、もうこの週末でSPRING AWAKENINGが幕を閉じてしまうのです。暇だったら、もうこの1週間悲しくて泣いて過ごしていたかも! よくぞ、インフルエンザにかかってくれました、わが子たち!

などと戯言を言っている間にも、なんだかじんわり寂しい気持ちがしのびよります。もっと、このブログでもSPRING AWAKENINGのことをあれやこれや書いてみたかったです。SAに出てくる、ギリシアの古典文学とかゲーテの作品のことも調べて書いてみたかった・・・。(いえ、いつでも勝手に調べればいいだけなのではありますが。)

ああ。今までおつきあいくださった皆さんもありがとうございました。8月に突然思いついてはじめたこのブログ、今ではすっかり私にとって大切な存在になっています。どんな方がご覧になってくださっているか、それはわかりませんが、きっとお芝居やミュージカルがお好きな方ではないかと思います。

私にとって、SPRING AWAKENINGは、どうしてだかわかりませんが、特別な作品でした。なんといっていいのか、魂がぴったりはまったというか、これを観るために私はNYに来たのに違いない(実は単に夫の転勤にくっついてきただけです、ハハ。)と思えました。皆さんにとってはどんな作品がそういう感じになられるのでしょう。

BROADWAYで幕を閉じても、世界のあちらこちらでSPRING AWAKENINGは上演が予定されています。(この経済危機でも、頑張ってほしい!) きっとまたいつか、BROADWAYにもSPRINGAWAKENINGはもどってくると思います。10年後?15年後? そのときにも、また観にきたいなあと思います。

あさって、18日で閉幕。私には、明日17日夜が最後のSA観劇。明日は朝、美容院にも予約ばっちり。(何のため?) 18日は、娘のお友達のお誕生会に、夕方からは息子の塾の説明会と予定ぎっちり。これで、当日、閉幕を思って涙することもなし。OK!
2009-01-15

あわや!BROADWAYも救ってくれたヒーロー! ~なんと言っても今日はこの方~

blog 524 11飛行機は苦手です。できることなら乗りたくありません。でも、こんな頼りになる機長さんだったら、全てお任せして、でんと構えていられるかも。

今日の夕方のニュースは「ハドソン川の奇跡」でもちきりでした。そして機長さんを絶賛する声が多く聞こえてきました。(むろん、他の乗員・乗客の皆さんが冷静に行動されたことがこの素晴らしい結果をうんだと言われています。)おいくつ位のどんな方なのかと思ったのですが、こんな素敵なロマンスグレーだったとは。(ひょっとしたら、この言葉、もう使われていない?)

現在のクリント・イーストウッドも好きなのですが、頼りになる雰囲気がちょっと似ていませんか? こういう方にも弱い私です。MATTとは全く違うタイプの方のようですが、それはそれ。これはこれ。

それにしても、この機長さんのおかげで、大惨事にならなくてすんで本当によかったです! この飛行機が着水した地点から内陸にあと数百メートル行ったら、BROADWAYだったんですって。BROADWAYも無事この方のおかげで救われたんですね。もちろん、ほかの場所も。
 写真はUSエアウェィズのサレンバーガー機長。(ロイター)

blog 525 11こういう街中に緊急着陸となったら本当に大変なことになっていました。

インフルエンザなおりかけの末娘と、昨日インフルエンザと診断されたばかりの息子と一緒にニュースを見ていたのですが、息子は飛行機がハドソン川に沈みかけている映像に釘付けになっていました。娘は「スポンジボブ、スポンジボブ、33チャン,33に変えて!」とうるさかったですが!

夫も、ミッドタウンのオフィスで働いているのですが、夕刻モルガンスタンレーの知り合いの方からメールが入ったそうです。「今、オフィスの窓から大変なものが見える。飛行機がハドソン川に浮いている!」

全員無事で本当に何より。鳥さんはかわいそうでしたが。

サレンバーガー機長。かっこいいですねえ!大人の魅力!? (SPRING AWAKENINGメンバーも、このニュースにはきっと驚いたことでしょうね。)
2009-01-15

えええええええええええええええええええええええ!そうだったんですか?

12月17日に最後のメルキオールの代役を終えた翌日、MATT DOYLEが「たくさんの人が来てくれて、本当に嬉しかった。ありがとう、ありがとう!」と喜びをブログで綴っていました。が、そのあとずっと更新がされていなかったので、おそらく次の更新はCLOSING後になるんじゃないか、と油断していたわけです。(それでも、1週間に1度はチェックしていたのですが。)

で、先ほど見てみたら、なんと、次のような短い文が! しかも、1月10日付けで!

I was officially told at 5:30 and announced in a post shortly after that, that Hunter had called out. However, Hunter called back in and will indeed be on tonight. I appologize for any confusion.

5時30分、今晩HUNTERが出演しないと言われて、すぐにそれをここで伝えた。けれど、HUNTERは戻ってきて、今晩やはり舞台に出ることになった。 誤解を生じさせていたら、ごめんなさい。


HUNTERが出演しない=MATTがメルキオールを演じる、ということだったのでしょう! 私と娘が雪の中マンハッタンに向かって電車に乗った直後、MATTにこんな話があったとは! 12月17日でメルキオールを演じるのも終わりだと思っていたMATT、とってもびっくりし、また嬉しかったに違いありません! ああ。なのに。

私が電車の中で、BB3にするかBB14にするかということで悩んでいた間(1月10日付けの記事をお読みください♪)に、MATTにそんなアップ&ダウンがあったとは! わーーーん、びっくりです。えー、もし、MATTがそのままメルキオールを演じていたならば、BB14を選んでいた私にはMATTのおしりがばっちり見えていたんですね。しみじみ…って馬鹿な話はこれくらいにして、いやあ驚きました。

でもMATTが1番驚いたことでしょう! まずはメルキオールをやれるかもしれないという驚き。でも、ほどなくしてやっぱり違うと言われて。。。 実際、書いています。「代役をしていた経験の中であとから懐かしく思ったりしないだろうと言えるのは、こういう絶え間ない変更にさらされる、ということだ。」(下手な訳ですみません~。)

ああ、あの日の夜、1幕の途中でしばらく私の隣の隣に座っていたMATT。隣よりも隣の隣のほうが堂々とMATTのほうを向けたので、結構見えたMATTの手。うーーん、あのきれいな、右の親指のつけねにほくろのある繊細な手。その手の持ち主の直前にそんなドラマがあったとは! 

おそらくHUNTERののどの調子が悪かったせいで、代役をということになったのでしょう。けれど、やっぱり「僕、やります。できます、キラーン!」と、役者根性の塊、HUNTERくんは主張したのでしょう!でもって、バンドメンバーやマネージャーと相談し、1番苦しいLEFT BEHIND のキーを落とそう!!!! となったのですね。だからこその、あのHUNTERの笑顔であったのですね!(これも1月10日の記事をご覧ください♪)

HUNTERもえらい!…けれど、MATTファンとしては複雑な気持ちも…。ああ、MATT、でも10日のあなたのハンシェンも素敵だったよ。メルキオール・・・うーん、でもMATTのメルキオール、やっぱり観たかったです、私も!

blog 509 8 1月10日の夜の公演が終わったあとの劇場前。まさか、そんなことがあったとは…
2009-01-14

青空ひとりきり・・・ではないので…す・

       blog 519 14

窓の向こうは爽やかな青空。

この前、ドイツの方が話していらっしゃいました。

NYの冬はいい。大好き。 

青空がいいから。青空で気持ちも晴れるから。  

ドイツの方が暖かいけれど、冬は曇ってどんよりとしてるのよ。だから気持ちがめいるの。でもNYは違う。いくら寒くても晴れてるほうがいいわ!

多分ドイツでも地方によって気候も違うでしょうから、NYみたいに冬でも晴れるところもあると思います。が、・・・そう言えば、私も生まれ育った北陸の町を離れて東京で暮らし始めて驚いたのが、冬の青空でした! 雪国の冬の空はいつも雲で覆われていました。夜でも空は真っ暗ではなかったのです。雪雲で覆われた夜空はぼうっと白く見えるのです。その方の話を聞いていて、そのことを思い出しました。そして私も同じことを思ったのを。東京の冬はいいと。

けど…NY、寒い,寒いです!

blog 520 11見にくくてごめんなさい。えー、本日から日曜までのお天情報です。

17度? 暖かい?

実はこれは華氏の表示です。摂氏にすると・・・











blog 521 11現在マイナス8度。
明日は最高気温マイナス9度。
最低マイナス14度。

SPRING AWAKENINGを最後に観にいく土曜日も最高マイナス8度ですって! 最後だから出待ちしたいのですが…。

青空の真昼。インフルエンザの小猿と更に「かもしれない」小猿との午後。長いっ!

2009-01-14

104とは! 祝1番、SA GROSSES   ~実感はしていたものの♪~

久しぶりにplaybill.comのBROADWAY GROSSES(劇場の稼働率)をのぞいてみました。

おおおおお!

blog 523 11

SPRING AWAKENING 12月29日から1月4日までの結果が104.9%

WICKEDもJERSY BOYSもSOUTH PACIFICもBILLY ELLIOTも抜いて断然トップ! それだけでなく、今まで104という数字をたたき出した作品は私がチェックした限りにおいてはなかったと思います。(私もザルなのであてにはならないかsもしれませんが。) そして、翌週も 100.1%! この週(1月5日から1月11日)100%を超えたのはSPRING AWAKENINGだけです!

1月18日の閉幕に向けて、盛り上がっているのがこの数字からもわかります。もちろん閉幕が迫ってくると、だいたいどんな作品もお客さんの入りがよくなりますが、全ての作品がSAのように稼働率1位になるわけではありません。

きっと18日まで、もっともっと盛り上がってくれるのではないでしょうか。今日は14日水曜日。あと7回の上演を残すのみ。


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に目覚め、やがてSPRING AWAKENING
に魂を奪われてから、すでに1年あまり。しかし、ごく最近、4年ぶりに東京にもどってきました! 久々の東京生活も実にスリリング♪

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