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2008-12-13

メトロポリタンオペラ The Queen of Spades 観劇記

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今日明日は12歳の娘と観劇2連発。

今日は あの世界なマエストロ、小澤征爾さんが指揮をするメトロポリタンオペラの「スペードの女王」。10月にやはりここで見た「ドクター・アトミック」で眠ってしまった苦い経験を持つ私は、今日も睡魔に襲われるのではないかとやや不安。オペラ初めての娘も「眠ったらごめんね。」と。

けれど、小澤征爾さんが登場し、指揮を始めた瞬間、その恐れは吹き飛びました。ああ、これこそまさに、匠の技なんだ…と、小澤さんの動きに見とれてしまいました。あの細いお体のどこから、あんなに激しくエネルギッシュな気合が産み出されてくるのでしょう? 曲が終わる瞬間に、鋭くぴたっと指先を、手を、身体を静にもどすときの、小澤さんの切れ味のよい動きが特に印象にのこりました。けれど、1度、曲が終わる直前まであまりに激しくダイナミックな旋律だったので、曲を閉じた瞬間、指揮の振りの勢いがまだ残っていて、前のほうにちょっとつんのめりそうになったりされていました。が、その動きすら輝いて見えました。

音楽や歌もよかったです。何より、衣装や舞台の装飾が素晴らしかったです! アイボリーと黒の色の対照を意識した豪華な衣装。光と影をうまく使った演出。そして、赤にぶきみな暗示を持たせ、落ち着いた色合いの舞台に、その深紅を浮かび上がらせる、考えつくされた舞台設計。ミュージカルやお芝居の舞台とちがって、奥行きがとっても深いので、よりダイナミックで劇的な効果が期待できる舞台。「ドクター・アトミック」のときよりも、いろいろな意味でひきつけられました。ストーリーもわかりやすく、面白かったです。

小澤征爾さんが奏でる音楽とシックで豪華な衣装、舞台にうっとりさせられた3時間あまりでした。

blog 403 11 チケットが取れてラッキーでした!



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2008-12-07

LIZA'S AT THE PALACE  ~ライザ・ミネリのショーへ!~

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ライザ・ミネリ・・・映画「キャバレー」やBROADWAYで活躍した女優さんであり、歌手でもあります。1965年に史上最年少の19歳で、トニー賞の主演女優賞を受賞。その記録はいまだ破られていません。また1973年「キャバレー」でアカデミー賞の主演女優賞も受賞。それ以降も舞台やテレビ、映画でも活躍するアメリカを代表するエンターテイナーのひとり(だと思います!)。

そんな彼女のショーが期間限定で行われるというので、チケットを買ったのは2ヶ月近く前。郵送で送られてくるはずのチケットが2日前になっても届かないので、前日チケットを買ったネットショップに電話。そしたら、「ちゃんと当日BOX OFFICEに用意しておくので、オーダーナンバーとIDと使ったクレジットカードを用意して行ってください」とのこと。安心して出かけました。が…。

到着したらすごい人の波。BOX OFFICEにたどりつくまでちょっと時間がかかりました。しかし、無事劇場内へ。ここは、2ヶ月前まで「LEGALLY BLONDE」をやっていた劇場。思えば、去年5月ここで「LEGALLY・・・」を観たのが、私のBROADWAY観劇の旅の始まりでした。そして、10月はじめ、このBOX OFFICEで、11月に12歳の娘と一緒に観るためのチケットを買おうとしたら「もう10月で終わるから。」と言われ、ガーンとショックを受けたのでした。今日はそのリベンジではないですが、娘も一緒です。

けれど、人ごみにもまれながら、やっと劇場に入ったときの娘の第一声。

「周りの人たちと私の年齢差は50歳くらいだね。」 ええ、確かに、お客さんの年齢層は高かったです。私自身も若いほうでした~。(おおっ!?) でも、ライザ・ミネリももう60歳すぎ・・・。日本でいえば、お亡くなりになりましたが、越路吹雪さんのコンサートという感じでしょうか? とにかく、チケットの売れ行きがよくて、当初より2週間も公演がのびたというのもうなずけるほど。私たちの座席は3階席だったのですが、隅の隅まで窮屈なほど席が埋まっていました!

そして…ライザが登場するやいなや、もう劇場内はすごい盛り上がり方! 

ワアアアアアアアアッ

私は狭い座席で、劇場に来る直前によったh&mでの買い物袋とダウンコートを抱えながら、必死に双眼鏡でライザ・ミネリの姿を追いました。脚がすらっときれいだなあというのがまず第一印象。そして、いろいろ手を加えてはいらっしゃるのでしょうが、私よりしわも少ないかも?というようなつややかなお顔。大きな黒い瞳がいきいき輝いています。それに、歌が本当に素晴らしい!

7~8年前、重い病気を患った彼女は声も出なくなり、車イス生活を余儀なくされるだろうとお医者さんから言われていたそうです。けれど、強い意志でダンスのレッスンなどを続け、奇跡的にカムバックしたそうなのです。けれど、まさかそんなことがあったとは思えないほどのパワーのこもった歌いっぷり。声量も豊かで、劇場中を満たして響き渡る歌声の深いこと! 

また、トークもお上手。「5歳の頃、私もそこに座ってショーを見ていたの。」と、1階席の客席に向かって語りかけ、「信じられないかもしれないけれど、小さい頃はとっても引っ込み思案で、人前でなにかするなんて考えられなかったの。初めて舞台に出たときは、母が泣いたわ。そして『とってもとっても素晴らしかった』って言ってくれた。そして、13歳の時に初めてソロで舞台に立ったの。22秒間ね! ・・・・・・ 私が22歳の時、母が死んだの。…私は…ショックだった。で、godmother(名付け親)のケイ(ケイ・トンプソン、作曲家であり女優でもあった。)に電話した。そしたら、少し沈黙した後彼女は言ったの。『おお、ライザ、彼女はやり残したことは何もなかったわ。自分が望んだことは全部し尽くしたのよ。満足のいく人生だった。』って。」

彼女のお母さんは、ハリウッドの有名な女優、ジュディ・ガーランド。(「オズの魔法使い」「スタア誕生」などで主演) けれど、ジュディは破滅型の女優さんだったそうで、結婚離婚を繰り返し、薬物中毒にも苦しみ、47歳の若さで睡眠薬の飲みすぎで亡くなりました。そんな母を持ったライザの少女時代は決して明るいばかりではなかったのではないでしょうか? けれど、母親譲りの歌唱力と演技力で自分の道を切り開いてきた彼女。かっこよく見えました!

とはいえ、正直なところ、3度ばかり、コクンとなったことも。(一瞬眠気に襲われました.…)でも、一瞬だけです! 知っている曲ばっかりではなかったですし、やはり3階席は遠い・・・。でも、退屈とかだったわけではないです。本当につまらないときは、グーグー寝てしまいますので。

歌い終わり、息をはずませながら言葉を出そうとする彼女に ”Take your time! ” と話しかけたり、 ”You are fabulous!” など、客席から声がかかる、かかる・・・・。本当にライザ・ミネリが好きで来てらっしゃるかたばかり。

素敵な素敵なショーでした! 47thのPALACE THATREにて、12月28日まで。

blog 373 8 playbillより
 
2008-11-29

PRAYER FOR MY ENEMY 観劇記  ~JONATHAN GROFF!~

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SPRING AWAKENINGで、主演していたJONATHAN GROFFのお芝居、 PRAYER FOR MY ENEMY を観てきました。

JON、頑張っていました。ミュージカルではなくストレートプレイなので、役者さんの演技力だけがものをいう舞台。本当に頑張っていました。それだけで充分…というと失礼でしょうか。

blog 359 12broadwayworld.comより broadwayworld.comはこちら



作品は脚本がちょっと複雑で、私の英語力のなさもあり、理解するのがかなり難しいところがありました。この作品は去年発表された新しい作品とのこと。去年別の場所、別の役者さんで上演されたときのレビューを読んでみたら、やはり、簡単にすっと観れるものではなかったようです。

JONATHAN GROFFが演じる青年、ビリーは、イラク駐留に出発する直前、偶然子どもの頃仲のよかったタッド(ZACHARY BOOTH)と偶然再会します。喜ぶふたり。ビリーはタッドを自宅に招待します。そこでタッドはビリーの妹マリアンヌとも再会、ふたりはひかれあいます。そしてビリーは出発。
そして翌年ビリーはもどってきますが…。

ビリーの家族はいろいろな問題を抱えています。かつてベトナムに従軍した経験のある父親はアルコール中毒で自分勝手。母親は無力。妹はバツイチで、自閉症の息子がいます。そんな家族を残してイラクに行くのが不安だったビリーは、再会したタッドが自分の家族(というか妹)をケアしてくれるように望んだのかもしれません。けれど、タッドも麻薬とお酒におぼれた若者。更に、ビリーとタッドはどこか心の奥底で互いにひかれあうおのれを見出していたのでした。

こうしたビリーの家族の話とは何の関係もない、ドロレスという都会が嫌いな女性のモノローグがところどころ入ります。この女性の存在が物語をより複雑にしていました。最後の最後にこのドロレスはびりーの家族と結びつくのですが…。

しかし、アメリカのどこにでもある家族のダークな面の実態というか、ひょっとしたらここに提示されたうちのどれか,あるいはいくつかはどの家庭にも潜んでいるのではないかと感じさせられました。難しくても、観る価値は充分ありました!!

役者さんたちは、トニー賞などいろいろ受賞してきた方たちで、安定した力量を発揮してくださっていました。特に、タッド役のZACHARY BOOTH、きれいな顔立ちのいい役者さんでした。だらしない、うらぶれた雰囲気がぴったり。けれど、びしっとした役をやらせても似合いそうな、精悍なイメージが見え隠れしていました。マリアンヌ役のCASSIE BECKも、際立った美人というわけではないですが、若いのにどこかで人生をあきらめている、だけど出来る限りはがんばっていこうと毎日を戦う女性をリアルに演じていました。ドロレス役のVICTORIA CLARKは、笑顔がチャーミングでした。おいくつかわかりませんが、私も将来ああいうふうになりたいものだと思いました。

JONは、どうしてもSPRING AWAKENINGのメルキオールの溌剌とした怖いもの知らずのイメージがあるのですが、こういう弱い部分を見せる演技も新鮮でよかったです。髪型のせいでか、以前よりも幼くも見えました。涙を流す横顔がいとおしかったです。…でも、やっぱりJONの歌が聞きたかったです。実際には、1番最後、劇中人物がひとつの歌を一緒に歌うので、JONも歌っていました。が、ミュージカルの歌とはちがって、歌そのものを聞かせようとするのではなく、演出のひとつという感じでした。今度はJONのミュージカルが観たいなあと思います。けれど、こういう難しいストレートプレイにチャレンジした彼のナイストライに拍手をおくりたいです!(FARAGGUT NORTHに出演しているJOHNも頑張っていますし!)

11月14日からプレヴューが開始。オープニングは12月9日。12月21日まで。
416 west 42nd street Playwrights Horizon's にて。

2008-11-17

FARRAGUT NORTH 観劇記 ②  ~古くて新しい...~

JOHN GALLAGHER,JRが演じたSTEPHENは、大統領選を目指す大物政治家の参謀を努める、頭のよい25歳の若者。上昇志向の強い若者が、ふとした出来事をきっかけに人生の歯車を狂わせてしまう...というストーリー。(ごくごく簡単に言うと。)

実際にアメリカが大統領選で盛り上がった時期に、とってもタイムリーなお話。ただ、政治というものがいかに、マスコミをうまく操り、陰でたくみに動く人間によって決まっていくか...という部分は、目新しい感じはしません。

が、そこは、JOHN GALLAGHER, JR! 

確かな演技力で、観客をひきつけます。間の取り方、視線、口の表情、顔の傾け方など、せりふのない瞬間も目を離せない。舞台の上の彼は、野望を胸に政治の世界で階段を駆け上がろうとする、怜悧で傲慢な...だけど実は打たれ弱く、もろい面のある若者...にしか見えません! どこをどう探しても、あのモーリッツ(SPRING AWAKENING)を演じた人とは思えない。彼のモーリッツは観たことはないのですが、モーリッツといえば、ちょっとなさけない、頭もよくない男の子。このSTEPHAN役を演じる彼の表情のどこをどう変えたら、モーリッツのイメージに重ねられるのか??? 結局最後までSTEPHANの賢いイメージしか見て取れませんでした。 けれど、彼はモーリッツ役で、2007年のトニー賞の助演男優賞を受賞しています。つまり、いろいろな役を見事に演じられる役者さんと言うことです! ひとつ残念だったのは、歌がなかったこと。ストレートプレイなので最初からわかりきっていたことですが、けど残念。歌も生で聞いてみたかったです。SAのCDはオリジナルキャストが歌っているので、もちろん彼の歌がたくさん入っています。何度聞いても、いいです。下手をすると、モーリッツの歌って、ただやかましいだけになりがちなのですが(パワフルな曲が多いので。)、彼はうまい! うるさく感じることがないんです...って、今はSAではなく、FARRAGUTのことを書いているんでした~~。

他の役者さんたちも達者な方ばかり。中でも、19歳のインターンMOLLYを演じた OLIVIA THIRLBYの素敵なこと! 彼女の演技も、きわめてしっかりしていて、見ていて安心というか、自分の魅力を熟知し、自分の気持ちに正直な19歳の若い女性のしたたかな部分と繊細な部分を自然に演じていました。見た目も雰囲気のあるきれいな人ですが、声がよかったです♪ ハスキーな響く声。

それから、STEPHANのアシスタントのBEN役のDAN BITTNERも、はじめとおわりで雰囲気がかわりましたが、いずれも清潔感が感じられて、好青年の役にぴったり。

そして、個人的には、WAITERとFRANK役のOTTO SANCHESの顔立ちが好きでした。

大物政治家キャンペーンマネージャー(ご指摘ありがとうございました、Sさん!)役のCHRIS NOTHは、THE SEX AND THE CITY movieで Mr.BIGを演じていたようです。(映画見ていないので私は知りませんでしたが。) 

お話の題材自体は目新しいものではなかったですが、ストーリーの細部がうまく構成されていて、何より役者さんにフレッシュなパワーを感じさせられる、すごくいいお芝居でした!

オススメです♪

plybill.comより、ちょっと写真を。  All phots by Jacqueline Miafoster

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2008-11-16

FARRAGUT NORTH 観劇記 ① ~SPRING AWAKENINGがうまれた劇場にて~

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行ってきました、FARRAGUT NORTH!

SAの初代モーリッツを演じ、2007年、トニー賞の助演男優賞を受賞した、JOHN GALLAGHER,JR.が主演しているストレートプレイ。11月12日にOPENING。また、この作品が上演されるのは、ATLANTI C THEATER COMPANY LINDA GROSS THEATER! なので、観るのをとても楽しみにしていました。

ただ、今回チケットを取るのが遅れたので、土日のマチネが売り切れ。やむなく、日曜のソワレ。もう夕方5時には真っ暗なので、初めて行く劇場...というか、初めて行くエリアなので、ちょっと緊張しました。(336 WEST 20TH ST.) 地下鉄を23ST.で降りて、20THに入っても、劇場らしいものが見えず、ちょっとどきどき。ようやく、暗がりの中に、ひらひらはためくATLANTICの旗を発見!

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ほっとして中に入りました。中はレンガの壁でなかなか古風な、いい雰囲気。スタッフの方も親切でうれしい限り。「ここの写真を撮ってもいいですか?」と、サロンというか、入ってすぐの空間のところで聞いたら「もちろん」とにっこり♪

で、撮ってみました。とても素敵なもの見つけたので! これです!

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SPRING AWAKENINGのポスター!? ここで上演されたときのものでしょうか? 今現在のものとはかなり違う印象。レトロな感じ。この劇場にあっていると感じました。

さて、肝心のFARRAGUT NORTH!

と、ここで今日はごめんなさい。
続きは必ず明日 に...。
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に目覚め、やがてSPRING AWAKENING
に魂を奪われてから、すでに1年あまり。しかし、ごく最近、4年ぶりに東京にもどってきました! 久々の東京生活も実にスリリング♪

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